小説

73歳のリベンジ 小説「ドクトル・ジバゴ」の読破

59年前のある出来事暇にまかせ、ロシア革命について調べているうち、映画「ドクトル・ジバゴ」で流れた曲「ララのテーマ」とともに、59年前の苦い思い出がよみがえってきました。 私が中学2年生だった1958年10月、ソ連の詩人であり、作家であるボ…

小説「ドクトル・ジバゴ」の背景と内容の超概略

ソ連政府の禁止令を逃れ、1957年、国外出版された小説「ドクトル・ジバゴ」はロシア革命を真実に近い形で知ることができると世界から高い評価を受けました。 ソビエト政権は政権確立後、共産主義国家として厳しい情報統制を敷いたため、当時の世界の人々…

57年前、父から買ってもらった絵物語「ミッキー・マウスのアメリカ旅行」について

今日のテレビで今年、キティちゃんは35歳になったと言っていましたがミッキーマウスは既に80歳になりました。 ウォルト・ディズニーがミッキーマウスの原型のキャラクター「ウイリー」を作り、アニメ映画「蒸気船ウイリー」を製作、公開した日1928年…

直江兼続の直江状と関ヶ原合戦について

史実である直江兼続が徳川家康に提出した直江状について童門冬二の小説「北の王国」でいきさつなどを推理していますので超概略、要約してみました。 豊臣秀吉の時代、政務を行うポストとして政務の方針を決める大老5人、方針に対する意見具申と方針を奉行に…

シドニー・シェルダンの小説「明日がなるなら」のように悪徳業者をぶっ潰して欲しい

振り込め詐欺事件、勝手にメールを送りつけ、指示に従うと法外な通話料を請求する事件、怪しいホームページにアクセスさせて法外な金額を請求する事件、悪質商法でお金をだまし取る事件、さらに悪質商法の被害者に電話をかけさらに金をだまし取る事件など次…

9年弱で100冊を執筆している平成のベストセラー作家「佐伯泰英」

8月から佐伯泰英の時代小説にはまり、地元の図書館で借り残っている本の順序かまわず片っ端から借りて読んでいます。 それまで、新聞、雑誌で佐伯泰英の時代小説を目にしたり、本屋の佐伯泰英コーナーでうず高く積まれたシリーズものを目にしており、ベスト…

明治の政治家「近衛篤麿」公爵が評論した「ラファイエットとガリバルディ」

明治時代の政治家「近衛篤麿(あつまろ)公爵」(1)は藤原氏の流れをくみ鎌倉時代に成立した公家の最高位の家柄(五摂家)の人物で日本の近代政治の確立に貢献しました。第二次大戦前半に首相を勤めた近衛文麿(ふみまろ)(2)の父でもあります。 明治3…

明治の政治家「尾崎行雄」が評論した「上杉謙信」

この間、実家の土蔵の中で明治32年発行の明治名家「古人評論」という文庫本サイズの本を見つけました。 公爵、子爵、男爵、政治家の方々が尊敬する人物を取り上げ、1000~2000字で評論した本で、菅原道真、聖徳太子、楠正成、織田信長などの人物が…

紫式部の絵

韓国ドラマ「チャングムの誓い」に見られたようにチャングムは1540年代の朝鮮王朝11代国王「中宗(チュンジョン)」の主治医まで上り詰めた実在の女流医師でした。 参考「宮廷女官 チャングムの誓い」 yaseta.hateblo.jp 日本にはそれより500年以上…

講演「三国志の英雄たち」を聴いて

[三国志] ブログ村キーワード 定年退職を機に始めた日記に「中国古典一日一言」、守屋洋著、PHP文庫の365文のうちの該当日の名言を書き込んで、何件か残しましたがようやく終わりました。 これまで、近づき難かった中国古典が少し興味が沸いてきたタイ…

モンゴル建国800周年と蒼き狼“チンギスカン”

2006年はモンゴル建国800周年にあたり、モンゴルでは国をあげて祝典やイベントが行われており、日本の旅行会社はモンゴル建国800周年に因んだイベントなど夏休み観光ツアーを企画し、観光客を募集する広告を目にします。モンゴル建国の立役者「成…

ダ・ヴィンチ・コード盗作裁判の判決文に潜ませた暗号

2ヶ月前の読売新聞に“「ダ・ヴィンチ・コード」暗号潜む判決文“という見出しの記事が掲載されました。現在、日本で公開中の映画でも人気を博しており、世界的にも話題になっているベストセラー小説「ダ・ヴィンチ・コード」が盗作かどうかをめぐる裁判行わ…

小説「千尋の闇」を読んで

日付は忘れましたが、読売新聞の「つれづれ」という書評コラムに「譲さんのマイベストミステリー:再読にも堪える翻訳ミステリー」という記事が載っておりました。 私の好きな作家であるロバード・ゴタードの小説「千尋の闇」が第2位に載っており、書評を読…

小説「ゲームの達人」の話

来月(2006年6月)10日、家内の甥が結婚するということで、招待状が来きましたので行くことにしています。思えば、1976年(昭和50年)、私が結婚することになり、兄の宝石会社の店に指輪を買いに行ったとき、世間では「結婚指輪は給料の3ヶ月…

昔、見たテレビ「夕日と拳銃」を思い出し、小説を読む。

先日、「赤い夕陽の広野を走る特急アジア号」を描きましたが、満洲から引き上げてきたほとんどの方は満洲の地平線上に沈む夕日(夕陽を夕日に替えます)の雄大で美しい光景が忘れられないと言います。 2006/3/31yaseta.hateblo.jp私は親戚・先生・会社の先輩…

藤沢周平の小説「三屋清左衛門残日録」のごりやく

定年間際に、まったく初めての土地に家を建て2年になります。周りは20代から30代の家族ばかりです。また、子供は独立して自分の生活をしています。定年退職の前後に、両親が死去して1年立った後、しばらくは悠々自適の生活でした。しかし、生活は日記…

藤沢周平著「密謀」を読んで

3月17日に図書館から借りた藤沢周平著「密謀」を読み終え、返しに行いきました。以前、「上杉鷹山」に、ついてブログに yaseta.hateblo.jp初代上杉謙信の2代目上杉景勝は関ヶ原の戦いで豊臣方につき、1601年に徳川家康に所領、会津、佐渡、庄内、米…

伊達お家騒動と武士道

1月31日仙台発で高速バスに乗り、山形県米沢市に向かった。バスの中で、以前読んだ「伊達お家騒動」を扱った山本周五郎の「樅の木は残った」を思い出した。 正史では、仙台版家老「原田甲斐」は謀反をたくらむ逆臣と言われているが、この小説では原田甲斐…

面白い本との出会いについて

1月22日南図書館から電話が入り、予約した本が届いていると連絡があり、受け取りに行きました。 2005年7月、ロバード・ゴタードの小説「千尋の闇」を読んで以来、のめり込み、それから出版された年順に読んでいます。 22日に借りた本は「石に刻ま…

小説「大農場」を読んで

ようやく、小説「大農場」を読み終わりました。内容はあのシェークスピアの「リア王」を、アメリカ中西部の農場主「ラリー」に置き換え、時代をベトナム戦争当時の1970年代にアレンジした話です。 農場主(ラリー)――――― リア王 長女 (ジニー)――――― ゴ…