9年弱で100冊を執筆している平成のベストセラー作家「佐伯泰英」

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8月から佐伯泰英の時代小説にはまり、地元の図書館で借り残っている本の順序かまわず片っ端から借りて読んでいます。

 

それまで、新聞、雑誌で佐伯泰英の時代小説を目にしたり、本屋の佐伯泰英コーナーでうず高く積まれたシリーズものを目にしており、ベストセラーになっていることを知っていました。

 

しかし、「密命」や「居眠り磐音江戸双紙」は藤沢周平の「用心棒日月抄」や「よろずや平四郎活人剣」の二番煎じと思い他のシリーズも同様だろうと読む気になりませんでした。

 

今年の7月から放送された木曜時代劇「陽炎の辻~居眠り磐音江戸双紙~」を見て意外に面白いなあと思いながらも小説は読んでいませんでした。

 

しかし、8月に兄と会ったとき、兄は佐伯泰英が時代小説を書く前のスペインに関連した探偵や刑事小説から読んでおり、時代小説に転換してからはさらに面白くなり、ほとんど読んでいると言っていましたので、とりあえず、放送され、見た「居眠り磐音江戸双紙」を2巻購入し読んでみました。

 

確かに設定は「用心棒日月抄」と似ていましたが藤沢周平の小説とはまた違う面白さや痛快さがありすっかり夢中になり一挙に読んでしまいました。

 

主人公の坂崎磐音(さかざきいわね)は豊後(大分県)関前藩の中老の跡取り息子で江戸帰りの三人の仲間小林琴平と河出慎之輔と藩政改革を目指します。

 

しかし、慎之輔は琴平の妹に当たる自分の妻を不倫したと騙され手討ちし、こんどは琴平が慎之輔を討ちとってしまいました。そして、磐音は許婚(いいなずけ)の兄である琴平を上意討ちしてしまいます。この事件は藩政改革に反対する一派の陰謀であることを後で知ることになります。

 

一夜にして親友二人と許婚を失った磐根は脱藩し、江戸でウナギ割きの職と用心棒稼業をやり始めます。剣術は「構え春先縁側で日向ぼっこをしている年寄り猫のようで、眠っているか起きているのかまるで手ごたえない。相手もつい手を出すのが忘れてしまうほどである。」と評される「居眠り剣法」を使う達人です。

 

藤沢周平の「用心棒日月抄」の主人公の青江又八郎は、庄内藩山形県)をモデルにした架空の藩「海坂藩」の下級武士でした。家老の陰謀を許婚の父に告発するも逆に殺されそうになり、不本意ながら討ち倒してしまいます。それが原因で脱藩し江戸に出て用心棒稼業をはじめます。又四郎も剣の達人です。

 

作家の年代は藤沢周平が昭和2年~平成9年(1927年~1997年70歳没)山形県鶴岡市生まれ対し佐伯泰英は一回り若い昭和17年(1942年~)北九州市生まれの現在65歳です。

 

佐伯泰英は生れた年や場所やスペイン在住経験がある作家なので藤沢周平と比較して明るく、面白く、現在にマッチしており、若者から年寄りまで幅広く読まれています。

 

佐伯泰英のすごいのは執筆し書き上げるスピードが速く、シリーズものを数種類抱えて書き上げているところです。しかし質や内容はどうかというと、どの小説もそれぞれ違った味の魅力ある主人公や取り巻きがおり違った内容を展開しており、面白く読みだしたらとまらなくなります。

 

1999年1月に「密命1―見参!寒月霞斬り-」を出版してから2007年6月の8年6カ月で100冊を越える月1冊のペースで時代小説を出版しており、いずれのシリーズも人気があり、売れているという。まさに平成のベストセラー作家です。

 

私もすっかりファンになり、2007年7月から10月まで放送された木曜時代劇「陽炎の辻~居眠り磐音江戸双紙~」をすべて見てしまい、また次の第二弾の時代劇の放送を期待しながら、小説のシリーズもの「居眠り磐音 江戸双紙」や「密命」や「吉原裏同心」や「酔いどれ小籐次留書」や「交代寄合伊那衆異聞」を読んでいるところです。