昭和天皇裕仁陛下が皇太子時代に学ばれた倫理御進講草案抄の著者「杉浦重剛」が評論した「鄭成功」について

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鄭成功と国姓爺合戦】

14年前、明治時代の教育者で評論家である杉浦重剛(じゅうごう)の「鄭成功」評論文を読んでいた時、「国性爺合戦」が鄭成功をモデルにした作品であることを初めて知りました。(参考1)

どんな関係があったのか国性爺合戦の内容はどうなのか、その時は資料の調査や小説・古典文学を読んでみる気持ちになりませんでした。

 

というのは、「明治名家古人評論」の文章は漢文調・古文調で難解だが、格調高く、歯切れの良い文語体で書かれた「鄭成功」や「上杉謙信」そしてアメリカ独立戦争に参加し、フランス革命の市民軍司令官になった「ラ・ファイエット」などの評論文の語彙を調べ、理解するのが精一杯で内容の詳細について調べることなく満足してしまっていたからでした。

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その後、鄭成功についての資料を調べたり、古典文学や小説を読み、ようやく鄭成功の生涯・業績や国性爺合戦について知ることができました。

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【文語体について】

明治名家古人評論が出版された明治32年(1900年)から言論界で「言文一致運動(1900~1910年)」が始まりました。

それまで文章用の言葉(文語体)と会話用の言葉(口語体)が分かれており、不便であるためこの年を境に統一に向けての運動が活発化しました。

そして、明治40年(1907年)にはかなりの小説・評論文などは口語体になったそうです。

しかし、新聞は遅れ、すべての新聞が口語体常態化したのは大正11年と言われています。(参考9)

あらためて整理した語彙調査説明書とともに鄭成功の評論文を紹介します。

 

【明治名家古人評論「鄭成功」  執筆者「明治時代の教育者・評論家「杉浦重剛」」

貝勒書(ばいろくしょ)をもって成功の父芝龍(しりゅう)を招き降す、

成功諫(いさ)めて曰く、父子に忠を教え貳(に)をもってするを聞かず、

且(かつ)北虜(ほくりょ)何の信(しん)か之(こ)れあらんと、

唯(ただ)此(この)一言先(ま)ず余(よ)をして無限の感あらしむ、

人生若(も)し此(これ)大不幸の境遇に陥いらば即(すなわ)ち如何(いかん)、

その父不忠不明の挙動あるに際し之を諫止(かんし)すること能(あた)わず、

且(か)つ其(そ)の社稷(しゃしょく)の存亡まさに旦夕(たんせき)に決せんとす、

之(これ)をかの平重盛の境遇に比すれば加うること更に一等なりとす、

其(そ)の志悲しむべき、其(そ)の進退去就に勇断を要する、

大丈夫(だいじょうぶ)たるものの苟(いやしく)もすべからざるざることなり、

而(しか)して余(よ)をもって之(これ)を見るに、

成功の此際(このさい)に処する大丈夫の挙たるに恥じざるものあるなり、

儒服(じゅふく)を焚(や)く忠孝両全の難(がた)き、

遂(つい)に此(この)挙(きょ)あるを致す亦(また)やむを得ざるなり、

然(しかれ)どもかの宋末における文天祥(ぶんてんしょう)(参考4)、謝枋得(しゃぼうとく)輩のなすところに比すれば亦(また)加うること一等なるものあり、

彼輩のなす所は唯(ただ)慷慨(こうがい)國(くに)に殉(じゅん)するに過ぎずして、

成功は則(すなわ)ち 数十年間明の正朔(せいさく)を弾丸(だんがん)黒子(こくし)の地に奉(ほう)ずるの基(もとい)を開けり、

是(こ)れただに父母不治の病(やまい)に薬を下(くだ)すのみならず、

その余命を延長するの功ありと云(い)うべきなり、

清の陳錦(ちんきん)の奴錦(どきん)を斬りて成功に降(くだ)るや、

成功則(すなわ)ち其奴(そやつ)を斬って以(もっ)て徇(したが)う、

之を漢高祖(かんこうそ)の丁公(ていこう)を戮(りく)するに比すれば更に加うること一等なりとす、

蓋(けだ)し成功儒服(じゅふく)を焚(や)き海に入りし以来は、

また往日の儒生にあらずして凜然(りんぜん)たる一大将軍也(なり)、

其の号令厳粛旗幟(きし)鮮明之を支那歴代の天子にして太祖太宗の廟号(びょうごう)あるものの挙動に比して優る所あるも劣るところあるなきなり、

之を要するに成功の挙動たる我が日本人の為す所に彷彿(ほうふつ)たりと云うべし、

成功の計略に至りても亦(また)非常なるものあるなり、

其の蘭人(らんじん)を追って台湾を取るに当りてや、

敢(あ)えて殺戮(さつりく)を加えずして之を送還し、

却(かえっ)て之を利用して沿海貿易の利を占有し、

以(もっ)て軍資を茲(ここ)に採るに到(いた)りては、決して尋常の手段とは云うべからざるなり、

その台湾を統治する手段に至りても亦(また)類推(るいすい)して知るべきのみ、

【参考】

1.杉浦重剛(すぎうらじゅうごう)

明治の教育者・評論家

東宮御学問所御用掛(倫理担当)嘱託

講義録「倫理御進講草案抄」、日本教育言論など著書・訳書・編書多数

安政2年(1855)近江国膳所滋賀県大津市杉浦町)生

明治9年(1876)イギリス留学(専攻化学、文部省留学生)22歳

明治13年(1880)病気のため帰国

明治14年(1881)文部省参事官兼専門学務局次長

大正3年(1914)東宮御学問所御用掛(倫理担当)

大正7年(1918)良子女王殿下の修身科を嘱託

大正13年(1924)68歳、逝去

東京大学予備門長、東京英語学校設立、称好塾、国学院学監、東亜同文書院

東宮御学問所御用掛(倫理担当)など歴任

2.「杉浦重剛」 明治ガイド 人物その他  https://meiji.bakumatsu.org/

3.「明治名家古人評論」 勢多 章之 ,博文館,1899.12.16(明治32年)

4.「文天祥(ぶんてんしょう)」 1275年4月元軍の南宋への侵攻に対し、義勇軍を組織し反抗したが敗れ、フビライ汗は彼の才能を惜しみ臣下になることを勧めたが文天祥は拒否し、処刑された。

5.「科挙Wikipedia

6.「日本の文学 古典編 41 国姓爺合戦・曽根崎心中」 市古 貞次,ほるぷ出版, 1987

7.「怒濤のごとく」,白石 一郎, 出版/埼玉福祉会, 2013.6.30

8.「海神の子」,川越 宗一, 文藝春秋, 2013.6.30

9.「明治・大正期の「読売新聞」文末表現の文体推移」,ヤロシュ島田むつみ,国際日本学研究論文集第13号,2021.2

 

2022年2月の暦「大寒と旧正月の思い出」

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カレンダーの絵は2009年に作ったものを載せていますが以下の内容と関係ありません。

 

大寒旧正月の思い出」

2022年1月20日大寒でした。

1月5日の「寒の入り」から19日までの小寒と1月20日から2月3日の立春前日(節分)までの大寒の30日間は「寒」と呼ばれ1年で寒さが最も厳しい時季です。

二十四節気の節気である小寒大寒立春春分秋分夏至冬至などはその瞬間を指すこともあればそこから始まる期間を指すことがあります。)

 

2002年1月の暦

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私が山形県小国町の小学生(昭和32年以前)の頃、 大寒の時季の1月末から10日間前後の寒休みがありました。寒の1月後半から本格的に雪が降り続き(根雪になる)、積雪1~2mになり、さらに吹雪になる日が多くなるため、町外れの集落はもちろん町内の小学校生も通学するのが困難になるからです。

(私が中学に通う頃は寒休みがありませんでしたが寄宿する生徒がおりました。昭和32年以前中学生にも寒休みがあったかどうかはわかりません。いつか、確認しようと思います)

また、この時季に旧の正月になり、町内では餅つきや「さいず焼き」など正月行事をやっていました。

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私は終戦1年2カ月前の昭和19年10月生まれだが戦争はまったく知らないので我らの世代を含め、戦後生まれの世代は親や社会に残る戦争の傷跡や古い体質から離れ、アメリカなど西洋文化にあこがれ始めており、この頃から旧暦の慣習などが急速に廃れていき、明治から続いた旧暦は新暦に一本化されていったような気がします。

確か、当時私の町では旧正月大寒の時季に合わせ、ほぼ決まった期日に行っていたと記憶していますが、中国では正月行事は現在も旧暦を主体にしていますので旧暦の1月1日(春節)は毎年一定ではなくズレて、西暦の1月末から2月初めのいずれかの期日になります。

 

なぜ、旧暦の1月1日は新暦の1月1日より20日~40日後の間の期日になり、一方で大寒立春春分秋分夏至冬至新暦に対応しているかといいますと理由は以下になります。

 

太陰暦は月の満ち欠け(約29.5日)の日にちを1朔望(29日or 30日)として12朔望月354日を1年とします。

太陽暦は地球の太陽を一周する日にち(太陽年約365日)を1年とします。

 

太陰暦太陽暦新暦)より11日少ないので新暦の1月1日より11日早く旧1月1日になります。

2年目の太陰暦の1月1日は新暦の1月1日より22日早くなり、3年目には33日早く来ることになります。

太陰暦を使って生活していると季節が次第にズレてきます。そして、3年後には1カ月以上ズレて暦の日付に対しても季節がズレ、季節感はなくなり、農作業や生活に支障をきたしてしまいます。

 

そこで、3年に1回の1朔望月を挿入し1年13カ月のうるう年を設け日付を調整し、季節を感じながら生活するため、季節の指標として地球の太陽一周する1年を24等分した期間に季節名を設定したのが二十四節気だったのです。

 

うるう月と二十四節気の例

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中国では3000年以上も前、既に、太陰暦の欠点を補うため、太陽の地球一周期の太陽年を採用し、改良した太陰太陽暦を使っており、日本では飛鳥時代に中国から伝わり、日本用に一部直して使い続けました。

江戸時代に初めて国産の大和暦の貞享暦太陰太陽暦が作られ、それを含め4つの暦が作られ、4つ目が天保暦で明治時代に廃止され、天保暦太陰太陽暦旧暦と呼ばれるようになりました。

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以上の結果、旧暦の1年が始まる旧1月1日(春節)は毎年違った新暦日付になり、1年の季節の始まりである旧暦の立春(第一節気)は太陽暦に基づいて作られた二十四節気の季節であるため一定した新暦日付なるわけです。

 

太陰太陽暦である旧暦の1月1日が現在、新暦の1月1日の20日~40日後に来ている理由として旧暦が作られて3000年以上日付は刻まれてきており、その間、うるう月の挿入する場所が暦法によって変わり、また暦法が改良され、変遷した結果だろう推定していますが正しい理由は浅い調べなので掴めていません。

 

2022年1月22日から25日に第6波のピークを迎え感染減少に転じることを祈ります。

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第3波は11月30日(2,052人)から2021年1月19日(6,089人)のピークに達するまで50日かかりました。

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第4波(イギリス・アルファ株)は2021年3月20日(299人)から5月14日(5,439人)のピークに達するまで55日かかりました。

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第5波(インド・デルタ株)は2021年6月28日(1,395人)から8月23日(22,785人)のピークに達するまで58日かかりました。

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2021年11月28日の感染者96人から感染拡大が続いている第6波が猛威を奮るっており、2022年1月16日感染者16,904人、49日目の現在も、急増中です。

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オミクロン株は南アメリカで発生した変異株で実効再生産数(感染者1人がうつす人数)はデルタ株の3.97倍と非常に感染力強く、感染から発症するまでデルタ株は4.6日(2.9日~6.3日)に対しオミクロン株は3.1日(2.8日~3.4日)と推定されており、正月明けからそれを証明するように、恐ろしい勢いで感染拡大が続いています。

 

このようにオミクロン株はアルファ株やデルタ株と全く違っており、また科学的根拠は全くありませんが、実績だけで判断し、ピークまでの期間は同程度であると仮定してピークを超概略予想してみました。

 

ピークまでの実績は第4波55日、第5波58日でしたので第6波にあてはめるとピークは超概略1月22日~25日となります。

(第3波のピークは50日であてはめると1月17日の今日になるので除外します。)

 

1月22日~25日に感染のピークを迎え、ここを境に減少に転じることを祈ります。

 

第6波の1日感染者(直近の7日間移動平均)の状況は以下です。

国内1日感染者数(7日間移動平均

             単位(人)

日付          国内      東京      大阪

11/15           176          23          19

11/21           142          18          21

11/25           109          15          15

11/28             96          14          12

12/5             115          10          13

12/11           124          18          11

12/21           188          27          15

12/31           383          51          44

1/5               967        133        101

1/7            2,350        339        251

1/9            4,583        665        485

1/11           6,119        890        614

1/13          9,689     1,503     1,102

1/14        11,950     1,950     1,409

1/15        14,416     2,427     1,810

1/16        16,903     2,848     2,228

以上

「オミクロン株」が世界各国に広がり拡大とともに幕開けした2022年「めでたくも有り、めでたくも無し」

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2021年11月24日南アフリカでコロナ変異株オミクロンが発生し、急速に全世界に拡大しました。

重症化・死亡者リスクはデルタ株より少ないが感染力が強いため感染増加が続き、日本は通常の生活が戻るすぐ近くまで来ていながら、またまた遠のいてしまい、そのまま新しい年を迎えることになりました。

2022年1月4日までのアメリカ、ヨーロッパ、韓国&日本の感染状況

(1日感染者数および1日死亡者数は半月(15日間or16日間)の平均値である。)

(接種率:1回目接種率と2回目接種率の合計)

(完全接種率:ワクチンを完全接種済みの人、ブースター接種(追加接種)も含む。)

 

1.アメリ

1月後半 接種率10% 1日感染者       235,505人, 1日死亡者 3,182人(最大)

6月後半 接種率96% 1日感染者        11,827人,7月前半 1日死亡者   245人(最小)

11月後半 接種率135% 1日感染者      82,509人, 1日死亡者   976人

12月後半 完全接種率62% 1日感染者  254,589人, 1日死亡者1,493人

12月30日~1月4日の1日感染者  485,363人, 1日死亡者1,340人

 

2.イギリス

1月前半 接種率10%,1日感染者  54,056人, 1月後半 1日死亡者1,226人(最大)

5月後半 接種率88%,1日感染者   2,746人, 1日死亡者     7人(最小)

2021年11月後半~:オミクロン株流入

11月後半 接種率168%,1日感染者 42,414人, 1日死亡者 134人

12月後半 完全接種率70% 1日感染者  114,066人, 1日死亡者113人

12月30日~1月4日の1日感染者  172,243人, 1日死亡者128人

 

3.ドイツ

12月後半 接種率  0% 1日感染者 23,993人, 1月前半 1日死亡者798人(最大)

6月後半 接種率 84% 1日感染    749人,7月後半1日死亡者   26人(最小)

2021年11月後半~:オミクロン株流入

11月後半 接種率145% 1日感染者 53,421人,1日死亡者  231人

12月後半 完全接種率71% 1日感染者  33,644人, 1日死亡者328人

12月30日~1月4日の1日感染者  32,915人, 1日死亡者253人

 

4.フランス

4月前半 接種率23% 1日感染者37,651人,1月後半1日死亡者410人(最大)

6月後半 接種率73% 1日感染者2,192人,7月前半1日死亡者25人(最小)

2021年11月後半~:オミクロン株流入

11月後半 接種率154% 1日感染者23,789人,1日死亡者55人

12月後半 完全接種率73% 1日感染者87,951人, 1日死亡者170人

12月30日~1月4日の1日感染者167,401人, 1日死亡者188人

 

5.スウェーデン:集団免疫獲得対策

12月後半接種率0% 1日感染者  7,330人,1月前半1日死亡者97人(最大)

7月前半接種率88% 1日感染者   256人 8月前半, 1日死亡者0人(最小)

2021年11月後半~:オミクロン株流入

11月後半 接種率154% 1日感染者 1,170人,1日死亡者  5人

12月後半 完全接種率73% 1日感染者4,756人, 1日死亡者7人

12月30日~1月4日の1日感染者5,924人, 1日死亡者6人

 

6.韓国

2020年12月~2021年6月:

ワクチン接種率に関係なく、感染者は500人前後、死亡者は21人以下

2021年7月~:デルタ株の流入で感染増加中

2月後半接種率0%1日感染者381人,6月前半1日死亡者 2人(最小)

11月後半接種率165%1日感染者 3,338人, 1日死亡者 33人(最大)

2021年12月~:オミクロン株流入

12月後半 完全接種率83% 1日感染者5,896人, 1日死亡者69人

12月30日~1月4日の1日感染者4,242人, 1日死亡者62人

 

7.日本

2020年12月~2021年6月:

1日感染者2,000~5,000人.死亡者は35人~100人

2021年7月~:デルタ株の流入で感染急増、8月後半をピークに急減。

12月前半まで1日感染者100人前後を続行

1月後半 接種率0% 1日感染者  5,121人,5月後半 1日死亡者100人

8月後半接種率102%1日感染者21,309人,9月前半1日死亡者 60人(最大)

11月後半接種率156%1日感染者   120人, 1日死亡者 2人(最小)

2021年12月~:オミクロン株流入

12月後半 完全接種率79% 1日感染者268人, 1日死亡者1人

12月30日~1月4日の1日感染者512人, 1日死亡者1人

 

アメリカのメディアによるとオミクロン株は感染してから1~2日後で発症する。

発症した感染者は2~3日後に他人に感染させてしまうそうです。

(マスクや手洗い、3密を避ける対策をとっていない場合)

アメリカでは1日感染者が1月3日(データ更新日1月4日)に108万人という最高値をだしており、救急隊員や医療従事者など公務員も感染したため人手不足になっています。

病床・医療関係者の負担を減らすため、これまで10日間の隔離を5日間に変更したそうです。

アメリカは既に軽症者用のコロナ飲み薬(コロナ経口薬)モルヌピラビル(メルク社、入院・死亡30%減)、パクスロビド(ファイザー社、入院・死亡88%減)を使用して重症化・死亡者の減少化に貢献しています。

 

日本も現状の感染者の急増に備え、14日間の隔離の見直し、濃厚接触者の自宅療養や軽度感染者の宿泊施設利用、軽症者用のコロナ飲み薬モルヌピラビル(12月24日特例承認、医療機関・薬局に配布中)、パクスロビド(1月購入契約、2月中に配布予定)など検討・対策を急いでいます。

 

国性爺合戦「千里が竹の虎退治」にあやかり2022年寅年元旦にコロナの早期退散を祈願

f:id:yaseta:20220124064717j:plain2012年11月共産党の最高指導者「総書記」となった習近平は2018年に任期2期10年を撤廃し、国の終身最高指導者「国家主席」に就き、独裁的最高権力者となりました。

 

わたしは2021年7月1日中国共産党100年式典での習近平総書記の演説から素人見解ながら中国の夢「中華民族の偉大な復興」のモデルは明の建国や鄭和の大航海であるとし、ここから連想し、明の滅亡後、抗清復明を目指し、その後、台湾を統治した「鄭成功(ていせいこう)」についてブログに記述しました。

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1644年明の滅亡後、皇族は支配する各領地で政権を打ち立て統合し南明政権を樹立しました。そして、抗清復明を誓った鄭成功は福建の唐王から国姓「朱」を賜わり、以後、国姓爺鄭成功と呼ばれるようになりました。

 

近松門左衛門は1624年(江戸時代初期)長崎平戸で明国の海商鄭芝龍(ていしりゅう)と日本人田川マツの間に生まれた鄭成功の活躍をモデルにして書いたのが浄瑠璃国性爺合戦」でした。

(中国では爺は尊称として使われ、江戸時代「姓」を「性」と書く慣行があり、それに合わせて近松門左衛門は国性爺にしたと言われている。)

 

そして、近松門左衛門は庶民受けを狙い、混血児「鄭成功」を和(日本)でも無い、唐(唐土、もろこし、明国)でも無いという洒落を効かせ「和藤内」という日本の侍にしたようです。

 

明を裏切り、清に仕える李踏天が登場し、最後に清の皇帝を追放し、李踏天を成敗し、明を再興するという史実とは大分異なりますが日本の侍が遠い異国で活躍するという国性爺合戦人形浄瑠璃や歌舞伎で上演されるとたちまち江戸で評判になり17カ月におよぶロングラン興行を果たしました。

 

私は小学4年(1954年)の時、漫画本「国姓爺合戦」を見ましたが内容も主人公の名前も忘れており、国性爺合戦という珍しい題名と虎に乗った侍が中国の宮廷内で戦う姿だけをかすかに覚えていましたが主人公が歴史上の人物「鄭成功」と結びついているなど夢にも思いませんでした。

 

14年前(2007年)実家の土蔵で見つけた明治32年発行の「明治名家古人評論」で名士「杉浦則毅」が評論した鄭成功に表現されている言葉の意味を調べていたとき、はじめて「国性爺 和藤内」のモデルが「鄭成功」であることを知りました。

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そして、漫画本「国性爺合戦」の出どころを調べてみると1953年に出版された福田三郎が描いた漫画であり、表紙は和藤内が虎に乗り宮廷内に乗り込んだ絵であることがわかりました。

そこで、裏表紙の「国性爺合戦二段目千里が竹」の「和藤内の虎退治」の絵を模倣して描き、2022年寅年1月カレンダーの絵にしました。そして、今年こそ通常の穏やかな生活を迎えることができるよう2022年元旦にコロナの早期退散を祈願してブログを更新しました。

 

国内コロナ感染は2021年11月28日から増加に転じ、12月17日のオミクロン株陽性者は50人に!

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国内新型コロナ1日感染者数拡大グラフ

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国内新型コロナ1日感染者数グラフ

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国内新型コロナ感染・入院・死亡・ワクチン接種率グラフ

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年齢別新型コロナワクチン接種率表

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国内ワクチン接種回数&接種率グラフ

2021年11月24日に南アフリカで発生した新しい変異株「オミクロン」は感染力が強く12月14日世界保健機関(WHO)は既に世界の77ヵ国以上に感染が広がったと報じました。

 

京都大学西浦教授はデンマークでの実績を分析してオミクロン株の実効再生産数(感染者1人がうつす人数)はデルタ株の3.97倍と非常に強い感染力を持ち、人にうつしてから発症するまでデルタ株は4.6日(2.9日~6.3日)に対しオミクロン株は3.1日(2.8日~3.4日)と推測しました。そして、デンマークでは12月13日には感染者全体の半数がオミクロン株に替わったと推測しました。(2月17日テレビ朝日の羽鳥モーニングショー)

 

12月15日BBCニュースによるとオミクロン株はイギリス全土に広がり、国民の70%がワクチンを2回接種したにもかかわらず、1日感染者数は7万8610人と過去最多を更新しました。ロンドンでは、オミクロン株による感染が60%を超えたといいます。

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また、12月17日BBCニュースは下記のように伝えました。

南アフリカでは入院者が急激に増加したが感染者数に対して酸素吸入や人工呼吸器を必要としている患者は少なく、入院期間も短い。

ワクチン接種や自然免疫が増えていることがこれまでと違う点だ。

南アの主要医療機関ディスカバリー・ヘルス」は、同国での感染の第1波と比べると、オミクロン株に感染した成人が入院する確率は約3割低いと試算している。

しかし南アフリカの研究者たちは、このことからすなわちオミクロン株の毒性がほかの変異株より弱いということにはならないと指摘しています。

ワクチンを2回接種していても、すでに感染したことがあっても、それがオミクロン株の感染を防ぐ効果は低くなっている。それでも重症化は防いでいるようだ。

ヨハネスブルグの病院のヴィッキー・ベイリー医師は入院患者が少ないのは、新型ウイルスに対して、前より強い免疫を持つ人が増えたからかもしれないと話した。

 

ワクチン接種や自然免疫が増えているなどこれまでの環境・条件が違っているため、重症化が少ないからと言って「オミクロン株」はこれまでの新型コロナウイルス変異株より毒性が弱いと断言はできないということらしいです。

 

デルタ株(日本では第5波にあたる)によるコロナ感染は欧米、韓国が増加状態を続けている中、日本は減少状態が続いてきましたが、直近の7日平均1日感染者が11月28日の96人(東京14人)を底に徐々に増加に転じていることも心配です。

1日感染者数(7日間移動平均)単位(人)

日付       国内       東京

11/21     142        18

11/25     109        15

11/28     96          14

11/30     98          12

12/5       115        10

12/11     124        18

12/16     141        21

12月8日にナイジェリアからの外交官がオミクロン株の陽性者として隔離されてから12月16日には32人、が感染しました。

12月8日アメリカ帰りの20代女性が陰性で20代男性に面会、その後女性がオミクロン株に感染、男性は12日川崎の等々力サ競技場で天皇杯サッカー準決勝を観戦に行き、その後発熱・せきの症状がでて15日にオミクロンに感染が判明しました。濃厚接触者が170人以上になるなど、海外からのオミクロン株流入を防ぐ水際対策からのすり抜けが起こっております。

12月17日までの国内のオミクロン株感染者は47人の海外渡航歴のある人(そのうち入国後に宿泊施設や自宅で陽性になった人が12人)とその他都内での3人(追跡可能)の計50人になりました。

この2つの状況からさらに感染が増加すると予想されます。

 

日本の年齢別ワクチン接種率は上記に示すとおり、12歳から19歳も2回完了者が73%になりましたが重症化を防ぐためにももっと進める必要があります。

 

12月2日から8カ月以上経過した医療従事者に3回目のワクチン接種を開始していますが、政府は12月17日にオミクロン株感染対策として、医療従事者、高齢者施設の利用者・職員、入院患者など8カ月以上から6カ月以上に短縮する方針を出しました。

 

12月15日読売新聞はアメリカ・メルク社が開発した新型コロナの感染治療薬の飲み薬「モルヌピラビル」は軽症から中等症の対象者が発症から5日以内に服用すると重症化を防ぎ、入院・死亡リスクを約30%下げる効果があり、厚労省により12月24日に特別承認される見通しで年末には供給されると報じました。

 

日本ではオミクロン株による感染拡大が予想されますが3回目ワクチン接種と飲み薬などの治療薬も続々開発されており、これまでのように大事に至らないと思いますがマスク着用や手洗いを続けたいと思います。

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新型コロナ1日死亡者数グラフ

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国内新型累積感染者数グラフ

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新型コロナ累積死亡者数グラフ





2021年11月までのコロナワクチン効果と感染動向のまとめとあらたな変異株「オミクロン株」の出現

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ワクチン効果と感染者推移表

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ワクチン効果と死亡者推移表

欧米ではワクチン接種率が70%~80%越えた2021年6月、感染者が最小なり、ワクチン効果により死亡リスクが接種前の10分の1以下になり、営業・外出制限は解除されました。

確かにワクチン接種により重症化・死亡リスクは低下しましたが、信頼し過ぎて注意を怠たり、その上デルタ株が流入し、7月から感染増加が始まり、その後ワクチンを接種しても6~8か月経過すると免疫が低下してブレークスルー感染することが分かり、増加を続け、12月1日現在も減少していません。

 

日本はワクチン開始時期が遅れたことや変異株の発生源が離れていることもあり、欧米の感染状況を見ながら対応できるため、対策を有利進めることができ、また、ウイルス自滅説など明確な原因は不明ですが、幸運に見舞われ、感染者・重症化・死亡者がともに減少しており、12月1日現在も感染者120人、死亡者2人と比較的最小に留めています。

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これまでの実績データを整理して、ワクチン効果と感染動向を確認、そして記録として残すため、ワクチン接種が始まった2020年12月から2021年11月までのコロナ感染者数と死亡者数の半月実績分(2月は13日間、その他は15日間または16日間)を平均した平均1日感染者と平均1日死亡者とワクチン接種率の推移表を作りました。

 

推移表の要点をまとめるとアメリカ、ヨーロッパ、韓国そして日本の平均1日感染者数と平均1日死亡者数最大および最小の時期そして11月後半現在の状況は次のようになりました。

 

以下、国 「時期 接種率 平均1日感染者数」と「時期 平均1日死亡者数」

 

アメリカ1月後半 接種率約10% 感染者235,505人,1月後半 死亡者3,182人(最大)

アメリカ6月後半 接種率96% 感染者    11,827人,7月前半 死亡者245人(最小)

アメリカ11月後半 接種率135% 感染者  82,509人,11月前半 死亡者976人

 

イギリス1月前半 接種率10%,感染者  54,056人, 1月後半 死亡者1,226人(最大)

イギリス5月後半 接種率88%,感染者   2,746人,5月後半 死亡者     7人(最小)

イギリス11月後半 接種率168%,感染者 42,414人,11月後半 死亡者 134人

 

ドイツ 12月後半 接種率  0% 感染者 23,993人, 1月前半 死亡者798人(最大)

ドイツ  6月後半 接種率 84% 感染    749人,7月後半死亡者   26人(最小)

ドイツ 11月後半 接種率145% 感染者 53,421人,11月後半死亡者  231人

 

スペイン1月後半 接種率5% 感染者  33,197人,2月前半 死亡者429人(最大)

スペイン6月後半 接種率82% 感染者  3,864人,7月前半,死亡者  14人(最小)

スペイン11月後半 接種率163% 感染者 5,990人,11月後半,死亡者  20人

 

イタリア12月前半 接種率0% 感染者  18,037人,12月前半死亡者  674人

イタリア3月後半 接種率15% 感染者  21,117人, 4月前半死亡者  445人(最大)

イタリア6月後半 接種率80% 感染者     890人,7月後半死亡者   14人(最小)

イタリア11月後半 接種率158% 感染者 10,554人,11月後半,死亡者  64人

 

フランス4月前半 接種率23% 感染者  37,651人,1月後半死亡者   410人(最大)

ランス6月後半 接種率73% 感染者   2,192人,7月前半,死亡者  25人(最小)

イタリア11月後半 接種率154% 感染  23,789人,11月後半,死亡者  55人

 

スウェーデンは集団免疫獲得の方向で動いた。

スウェーデン  12月後半接種率0% 感染者  7,330人,1月前半死亡者   97人(最大)

スウェーデン  7月前半接種率88% 感染者   256人 8月前半,死亡者   0人(最小)

スウェーデン 11月後半 接種率154% 感染者 1,170人,11月後半,死亡者  5人

 

韓国は2020年12月から2021年6月までワクチン接種率に関係なく、感染者は500人前後、死亡者は21人以下でしたがデルタ株の流入で7月から感染増加が始まり12月1日現在も減少の兆しは見えず以下の状況です。

韓国  2月後半接種率  0%感染者   381人,6月前半死亡者 2人(最小)

韓国 11月後半接種率165%感染者 3,338人,11月後半死亡者 33人(最大)

 

日本は2020年12月から2021年6月まで感染者は2,000~5,000人.死亡者は35人~100人でしたがデルタ株の流入で7月から感染が急増しましたが8月後半から急減して12月1日現在も感染者は100人前後、10人以下の状況です。

日本  1月後半 接種率0% 感染者  5,121人,5月後半 死亡者100人

日本  8月後半接種率102%感染者21,309人,9月前半死亡者 60人(最大)

日本 11月後半接種率156%感染者   120人,11月後半死亡者 2人(最小)

 

これから気温低下と空気が乾燥する冬に向かいウイルス増殖に有利な条件になります。そして日本はゆるい感染対策の下でいつ感染増加してもおかしくない状況にあり、大事にはならないが第6波は必ず来ると専門家の方々は言っていました。

 

不安は的中しました。世界保健機関(WHO)は南アフリカで新たに新型コロナウイルス変異株が見つかり、名前を「オミクロン株」と名付け、警戒度が最も高い「警戒される変異株(VOC)」に指定したと11月27日発表しました。

 

12月2日の読売新聞によると既に30数か国で見つかり、70数か国が入国制限など対策を実施しています。日本では11月30日ナミビアからの外交官と12月1日ベルーからの日本人旅行客の2人がオミクロン株の陽性者として隔離されました。

 

日本も早い段階で外国人の入国を禁止するなど対策を講じていますが、オミクロン株の国内流入を食い止め、第6波が来ないように祈ります。

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英独仏等1日感染者数推移グラフ

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米印等1日感染者推移グラフ

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日本スイス等1日感染者推移グラフ

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英仏独等1日死亡者推移グラフ

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米印1日死亡者推移グラフ

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日本スイス等1日死亡者推移グラフ

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米印等累積感染者推移グラフ