57年前、父から買ってもらった絵物語「ミッキー・マウスのアメリカ旅行」について

イメージ 1

イメージ 2

今日のテレビで今年、キティちゃんは35歳になったと言っていましたがミッキーマウスは既に80歳になりました。

 

ウォルト・ディズニーミッキーマウスの原型のキャラクター「ウイリー」を作り、アニメ映画「蒸気船ウイリー」を製作、公開した日1928年11月18日がミッキーマウスの誕生日だそうです。

 

昨年、兄と会ったとき、昭和26年、私が小学1年生で兄が2年生の頃、父が東京に行った時のお土産にもらったミッキーマウスの本の話になりました。

 

その本はウォルト・ディズニーの「ミッキー・マウスアメリカ旅行」という絵と文章からなる旅行記です。

 

昭和18年と19年、田舎に生まれた私達は戦争の記憶はありませんが戦後、7年経った昭和26年頃の周囲の状況はかすかに覚えており、物資や文化的なものに飢えていた時代であったことは確かでした。

 

そんな時代にウォルト・ディズニー絵物語ミッキー・マウスアメリカ旅行」はその頃の日本にはない、きれいなカラーのかわいいキャラクターにすっかりとりこになりました。

 

自家用のトレーラーに乗り、アメリカを旅行するなど当時の日本では考えられないことであり、また、アメリカの自然や近代的な都市の絵にびっくりし、夢の話と思ったくらいです。

 

後年、ミッキーマウスを見るたびにこの本に描かれた昭和20年頃なのにアメリカの農業や工業や文化や生活がびっくりするほど進んでいたことを認識させられ、アメリカにあこがれたものでした。

 

兄と感動した話をした後、「ミッキー・マウスアメリカ旅行」の本をインターネットなどで探しましたが既に絶版になっており、ほとんど残っていないことがわかりました。

 

数日前、国会図書館に行き、探したとろ、国会図書館の分館で上野にある国際児童図書館にありました。

 

館内で借り、57年振りに対面しましたがミッキー、ミニ―、ドナルドダック、プルートなどのキャラクターは全く変わっていません。

 

また、内容も斬新で観光地や産物や訪れた土地でキャラクターが引き起こす小さな事件や体験をその地域の地図入りのマンガと文章で描かれており、中学生向けの地理の教科書に匹敵するほどの深みもあり、現在読んでも古いという感じがありませんでした。

 

最後の頁の出版情報を見るとこの「ミッキー・マウスアメリカ旅行」はアメリカでは戦前の1944年(私の生まれた年と同じ)にウォルト・ディズニー・プロダクションから出版されたものでした。

 

日本では1950年(昭和25年)毎日新聞社から出版され、価格は300円でした。1951年の教員の初任給は5050円なので現在の初任給を20万円とすると約1万円位になると思われます。