小説「大農場」を読んで

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ようやく、小説「大農場」を読み終わりました。内容はあのシェークスピアの「リア王」を、アメリカ中西部の農場主「ラリー」に置き換え、時代をベトナム戦争当時の1970年代にアレンジした話です。

農場主(ラリー)――――― リア王  
長女 (ジニー)――――― ゴネリル
次女 (ローズ)――――― リーガン
三女 (キャロライン)―― コーディリア
ラリーの親友(ハロルド)― グロスター伯爵
長男(ジェス) ――――― エドマンド
次男(ローレン)――――― エドガー

                   【「大農場」ジェーン・スマイリー 中央公論新社 1993.5】

本の題名「大農場」に引かれて読みました。というのも、昨年、母の実家のIWさんのお宅に寄った時、親から相続した2町歩の農地を27町歩に増やし、農薬散布は模型のヘリコプターで散布しており、また、稲の育苗用グッズを「楽々紙」を開発し特許をとり、息子に農場経営を譲り、自分は販売会社を立ち上げたところだと熱い思いを込め、夜の更けるのも忘れて話してくれたことを思い出したからです。

まず、本の冒頭を読んで感じたのはIWさんの「田んぼ」は大きいと思っていましたがアメリカの農場の広さにはびっくりしました。

ラリーは1,000エーカーの農場主ですが親友のハロルドは500エーカー、エリクソン農場は370エーカー、スミス家次男タイは160エーカーを持っています。

これら農地を日本と比較すると、IWさんの農地面積は東京ドームの6倍ですが、ラリーの農地はなんと東京ドームの87倍です。小説では小さいといっているタイの農場でさえも14倍ですから驚きです。