映画「ジャイアンツ」で見る石油成金

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石油の開拓時代、人々は一攫千金を求め、オイルラッシュが起こり、一部の幸運なものが石油を掘り当て一夜にして億万長者の石油成金になりました。

石油成金でジェーム・ディーンが出演した映画「ジャイアンツ」を思い出したので、DVDを借りて見ました。
(ジェームス・ディーンの歳)  

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映画が作成されたのは1956年で舞台の年代は1920年中頃から1950年中頃までの、ヴィック・ベネディクト(ロック・ハドソン)と妻レズリー(エリザベス・ティーラー)を中心としたテキサスの牧場一家の30年間に渡るお話です。
ジェット・リンク(ジェームス・ディーン)はベネディクトに雇われており、ベネディクト家の富をうらやんでいつか見返しやろうとしているひねくれ者の牧童でした。

小説「大農場」を読んでアメリカの農場の広さにはびっくりしましたが、この映画「ジャイアンツ」に出てくる牧場の広さに度肝を抜かれました。
(大農場の面積)  

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牧場主ヴィック・ベネディクトは自分専用の客車と簡易駅を持っており、さらにそこから自分の土地を車で飛ばし、90キロ離れた場所に豪邸を持っています。

牧場の面積は59万5000エーカーです。「大農場」のラリーの農場は1000エーカーで、東京ドームの87倍です。牧場と農場の違いはありますが、アメリカのスケールの大きさには驚きます。

高校のときヒットしたテレビ「ボナンザ」に出てくるカートライト兄弟も同じくらいの牧場を所有していたことを思い出しました。

ジェット・リンクはベネデェクト家から貰った土地で石油を掘り当て、巨万の富と地位を得て、ベンディクトを見返しますが、心が満たされません。

牧童時代からあこがれ続けたレズリーにそしてベネディクト家に振り向いて貰おうと虚勢をはりますが、結局は人間として大切なものを失っていたのです。

逆に、ベネディクト家は失いつつあった家族、隣人に対する愛を取り戻すというストーリでした。

石油の歴史を見ても、石油を掘り当て一部の者は巨万の富を得たが大部分のものは、貧困のままこの世を去っており、億万長者になりながらも失敗し失意のまま死んでいった人も多くおりました。
ドレークは極貧のうちに死んだと言われており、初期の頃、富と酒でおぼれた石油成金が破滅して行きましたし、ロックフェラーに乗っ取られた何人かの、石油、パイプライン、鉄道の会社のオーナーたちは失意のまま死んでいったと言われています。