ロシアは石油・天然ガス開発計画「サハリン2」事業許可取り消しを決定

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ロシア天然資源監督局はサハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」プロジェクトの環境対策不備として事業許可停止を求め、提訴していました。

ブログ【ロシアが石油・天然ガス開発計画「サハリン2」停止を提訴】

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しかし、裁判が始まる9月21日待たずして、9月18日に、天然資源省は2003年承認された「サハリン2」事業に対し、事業許可承認取消しの決定を下しました。

プーチン政権が昨年「天然資源の国家管理」という戦略を打ち出し、ロシア石油会社「ユコス」の破綻、国営企業への吸収問題などが発生し、海外の企業家や専門家は同様なリスクを危惧していましたが、現実のものとなりました。

おそらく、ロシアは天然資源保護のため事業を完全断念するという思いはなく、国営企業ガスプロムが主導的に行う環境を整えたうえで再開となることが予想されます。

そうなれば、シェルや三菱、三井グループの出資比率が下がり、ロシアに企業の経営権は握られそうですが、「イラン・ジャパン石油化学建設計画」の二の舞にはならないと思います。

しかし、どうなるかわかりません。