中国のプロパガンダ外交によるレアアースの対日輸出規制強化について

表01_レアアース(希土類金属)の用途

図01_元素周期表

図02_金属の分類

2025年11月7日、高市総理は「台湾が武力攻撃を受けた場合、日本は存立危機事態になり得る」と国会で答弁しました。

これを聞いた薛剣(せつけん)中国駐大阪総領事は「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟が出来ているのか」とSNSに不適切極まることばを投稿しました。

これを発端に政府間の非難応酬が始まり、中国人の日本への観光規制や民間行事の停止措置がとられました。そして、2026年1月6日にはレアアースの対日輸出規制が強化されました。

戦争の放棄、専守防衛、平和維持を国是とする自由・民主主義国家として既に80年経過し、形成された日本人の常識を真逆な基本的思想を持つ中国の共産党幹部に理解しろと言っても無理な話かも知れません。

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中国のプロパガンダ外交の一つ「戦狼外交」からさらに具体的な行動に向かってきました。

プロパガンダは洗脳と同義語となっており、日本へ制裁を課することで、中国は軍事・経済強国であることを世界にプロパガンダ(洗脳)しています。

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中国による日本への制裁は今に始まったことではなく、2010年に尖閣諸島の領土問題でレアアース(希土類金属)を含むレアメタル希少金属)を一時停止で痛手を受け、2019年の中国と第一次トランプ政権と関税を巡る米中貿易戦争による半導体関税規制措置で日本も影響を受けました。

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2024年12月中国は「軍民両用品目輸出管理条例」を施行しました。

2025年4月第二次トランプ政権が100か国に対外関税を発表すると、特に高関税を受けた中国は2025年10月、対米報復関税としてレアアース(希土類金属)規制を通告しました。

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2025年11月の米中合意(韓国釜山合意)でアメリカ含め全世界向けのレアース輸出規制が1年間停止となる猶予期間を与えられました。しかし、11月の高市発言によりレアアースなどの対日向け輸出審査だけが強化され、審査遅れによる輸入が減少してきました。

実際、2025年11月の中国を含めレアアース磁石の輸入は11月304トンから12月280トンで8%減少しました。(2026年1月21日TBS NEWS DIG)

2026年1月6日さらに日本だけを狙い撃ちにして1年間の輸出規制猶予期間を無効にし、レアアースの対日輸出規制強化を始めたのです。

レアアース(希土類金属)やレアメタル希少金属)は、高性能の磁石や光学機器などに使われ、電気自動車やパソコン、スマートフォン、医療機器、防衛分野では戦闘機など、ハイテク製品に欠かせない鉱物資源です。

既に20年以上前からレアアースレアメタルの製造の国産化や製造原料・材料・部品などの供給網の多角化を図っており、最近では、南鳥島(東京都)沖でのレアアース(希土類金属)の試掘や一部のレアメタルや貴金属は廃棄電子製品(都市鉱山)からのリサイクルが進んでいます。

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しかし、特にレアアースレアメタルスマートフォンやゲーム機を含むコンピュータそして周辺機器など高機能電子製品(ディスプレイやプリンターなどの入出力機能、中央演算処理機能の「CPU」、グラフィック中央演算処理機能の「GPU」、USDやSSDなど補助記憶機能)やAIやロボットや自動運転などへの用途が大幅に拡大し、種類・数量ともに大幅に拡大しています。(表02「元素周期表」参照)

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深海からのレアアース開発は始まったばかりで、必要なレアアースの種類も多種になり、高品質、必要数量も拡大を続けており、いまだレアアースも含めレアメタルの大部分が中国からの輸入に頼っているのが現状のようです。

メンデレーエフが19世紀に発明した63の元素周期表は、その後、新元素が次々、発見され、現在では113の元素の周期表になっており、2005年文部科学省発行の第1版元素周期表記載の用途からさらなる技術進歩により、応用・用途などが拡大し、2025年には第13版に改訂されています。

 

ということで「金属の分類」ついてを「元素周期表」を基にして概略調べたの表03「金属の分類」と以下です。

【金属の分類】(表03「金属の分類」参照)

  • ベースメタル(汎用金属)

昔から使用されており、大量採掘可能、比較的低価格の金属

鉄、銅、アルミニウム、亜鉛、鉛など

用途: 建物(鉄骨)、電線(銅)、飲み物の缶(アルミ)など

採掘量が少ない、または 分離・精製が難しい、比較的高価格の金属

リチウム、コバルト、ニッケル、タングステン、プラチナ、イメージなど

用途: スマホの電池(リチウム)、電気自動車、ジェットエンジン、医療機器など

  • アアースメタル(希土類金属)

採掘量が少なく、分離・精製が難しい高価格の金属

3族のScとYと原子番号57から71までの15元素を加えた17元素をレアアースメタル(希土類金属)、周期表では(希土類元素)という。

ネオジムテルビウム、ジスプロシウム、ランタン、セリウム、イットリウムなど

(同じ形・似た性質の双子が多く存在する。)

用途: 強力な磁石(ネオジム磁石)、ハイブリッド車風力発電液晶テレビ