米ヤフー買収劇はマイクロソフトの断念でひとまず終了

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ビルゲイツから経営を引き継いだスティーブ・バルマーをCEOとするマイクロソフトは、今年の2月1日、米ヤフーに446億ドル(4兆7500円)で買収を提案し、両社間で攻防が続いていました。

 

インターネット回線網システム(Word Wide Web)はその名の通り、クモの巣(Web)と呼ばれ、ヤフーの検索エンジンの開発コードを開発者のジェリー・ヤン(現、米ヤフーCEO)はスパイダーと読んでいたため、私は勝手にヤフーを「スパイダーマン」になぞらえました。

 

それに対応し、マイクロソフトはOS(基本プログラム)のWindowsや文書作成、表計算ソフトなど世界のシェアを90%以上占めるソフトウエアの巨大企業であるため、「スーパーマン」になぞらえ、ブログに書きました。

 

MSのヤフー買収提案

yaseta.hateblo.jp

【参考 日本の検索サービス市場について】

yaseta.hateblo.jp

そして、3ヶ月間の攻防の末、5月3日にマイクロソフトは買収提案を撤回すると発表しました。従いまして、世界中が注目していた買収劇「スーパーマンスパイダーマンの戦い」の結末をブログに書くことにしました。

 

撤回の理由
マイクロソフトの買収提示額(2月1日の値:1ドル=106.5円)
1株当たり31ドルで総額446億ドル(4兆7500億円)

 

しかし、拒否され、その後、提示額を2ドル上げ、
1株当たり33ドルで総額475億ドル(5兆590億円)

 

ヤフーの要求
1株当たり40ドルで総額576億ドル(6兆1340億円)

 

その後、1株当たり3ドル引き下げ、歩みよる。
1株当たり37ドルで総額532億ドル(5兆6660億円)

 

しかし、マイクロソフトは4ドル差の計57億ドル(6070億円)を上積みすることは経営に響き、かと言って、敵対買収すればヤフーの人材流出が進むことになるため、買収を断念したと言われています。

 

世界の検索市場でヤフーとマイクロソフトそれぞれ単独で生き残ることは難しいという見方もあります。今後、「スーパーマンスパイダーマンの戦い」第二幕が始まるかもしれません。