2021年2月15日から昨日(2月18日)まで4日連続で日経平均株価が30年前のバブル期の3万円台に並ぶ高値となりました。
【バブル景気絶頂期】
日付 日経平均株価
1989年3月15日 3万8915円 史上最高値
【1990年~1992年バブル崩壊へ】
1990年8月 2日 3万0245円 バブル崩壊前
まもなく未曾有の不況の嵐(失われた20年)が日本を襲うとは思ってもみませんでした。
【サブプライム問題による米巨大金融系会社の破綻】
2009年3月10日 7054円 バブル崩壊後最安値
【2021年3月15日バブル崩壊後の高値を更新】
日付
2021年3月15日 3月12日(金)
3万0084円、 3万1458ドル, 59.47ドル/bbl
2021年3月16日 3月15日(月)ワシントン生誕記念日
3万0467円、 休場
2021年3月17日 3月16日(水)
3万0292円、 3万1522ドル, 60.05ドル/bbl
2021年3月18日, 3月17日(水)
3万0236円、 3万1613ドル, 61.14ドル/bbl
2021年3月19日, 3月18日(水)
市場開始前、 3万1493ドル, 59.31ドル/bbl
昨年、コロナの影響で原油価格が急落したため石油輸出国機構(OPEC)は大幅な原油減産をしており、原油価格が上昇傾向にありました。そんな中、2021年2月15日アメリカ南部に寒波が襲いシェールオイルの生産が落ち、製油所が停止したことにより、原油価格が60ドル/bbl台まで上昇しました。
原油価格が上昇したことや欧米など世界的に新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでおり、また、感染者も減少傾向にあること、日本も2月17日から開始されることなどで景気や企業業績の先行きに期待感が高まって、市場心理が非常に良くなったので日経平均株価が3万円の大台に回復したと専門家は言っていました。
銀行や海運、鉱業、精密機器、情報・通信、証券・商品先物取引、非鉄金属の株価は上昇し、輸送用機器やガラス・土石、機械、陸運の株価は下落しています。
しかし、情報・通信など一部の業種を除き、新型コロナウイルスの影響で各国経済が悪化しているのが現状であり、連日の株高は実態経済を反映したわけでなく、あくまで期待感で高値を呼んでいるので我々一般人はなんら恩恵にあずかっていません。
むしろ、期待感は長く続くわけはないから、もうすぐ、市場は現実に気がつき、株価は下落するに違いありません。すると、企業業績が悪化し、景気に響き、我々一般人を苦しめることになるのではないでしょうか。
バブル崩壊後、株価が急落、日本経済が低迷し、失われた20年の悪夢が再来しないように祈りたいです。