トルコのイスラム系企業によるベルギー生まれの高級チョコレートのゴディバ買収の衝撃

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5月13日、八王子のH大学からの帰り、「ディズニー・アート&コレクション・フェア2008(Disney Art & Collection Fair 2008)」(場所:日本橋三越本店7F、期間:5月13日~18日)の電車広告を見ました。

 

ディズニーのマンガについては1950年頃の小学校に入る前からいろいろな思い出があるので、その頃の原画なども見たくなり、日本橋三越まで足を伸ばしました。(ディズニーのマンガについては後でブログに書くことにします。)

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地下鉄銀座線の三越前で降り、地下1階の食品売り場に入ったところ、おいしそうな高級菓子が並んでいたので、ディズニー展に行く前にお菓子を見てまわりました。

 

年金生活に入り、三時のおやつで食べているのはスーパーで買ってきたお菓子がほとんどです。年に数回、デパートの菓子売り場などにいくものの高級菓子はウインドウショッピングで終わっています。

 

高級チョコレートで世界的にも有名なベルギー生まれのゴディバ・チョコレートの売り場がありました。昨年末だったか、アメリカのキャンベル・スープの子会社になっている「ゴディバ」がトルコの食品企業に売却するというニュースが流れ、それがイスラム国トルコのイスラム系の企業ということで欧米の一般の人々はショックを受けていることを思い出しました。

 

そんなこともあり、味見のため、1個約280円の一口サイズのリキュールの入ったものとカカオ分85%のチョコレートと50%の小型板チョコサイズのチョコレート560円の計3個(1020円)を買い、食べてみました。

 

高級なチョコレートの味もわからない人間にゴディバを語って欲しくないとチョコレート通に叱られるかもしれませんが私にはカカオ分50%、85%の森永や明治チョコレートとほとんど味は変わらないと思いました。

 

【トルコ企業のゴディバ買収の衝撃】
2007年12月23日、トルコの現地新聞「Radikal」は以下を伝えました。

 

イギリスのタイムズ紙によると81年間の歴史を持つベルギー生まれの高級チョコレートの「ゴディバ・ショコラティユ」は、親会社のアメリカの食品会社であるキャンベルスープ社からトルコ、イスタンブールにあるウルケル・グループのビスケットや菓子類を手掛ける食品企業のユルドゥズ・ホールディングに売却された。

 

ユルドゥズ・ホールディングはキャンベルスープ社に8億5千万ドル(約900億円)を支払ったと言われています。

 

ユルドゥズ・ホールディングの創業者の父親がイスラム教の宗教指導者で創業者も敬虔深いイスラム教徒で職場ではスカーフ着用や勤務中の礼拝も自由にしているそうです。

 

トルコのスカーフ問題

 

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そのイスラム系企業にベルギー生まれのチョコレートで、美しく、勇気ある11世紀のイギリスの貴夫人レディ・ゴディバをシンボルマークとしたキリスト系企業「ゴディバ・チョコラティエ」が買いとられることになり、イスラム系企業にキリスト系企業が征服された印象を受け、欧米一般人はショックを受けたのです。

 

イラク問題やサブプライム問題で世界の経済や外交のリーダーであるアメリカのパワーが低下しており、それに対応して、中東・アジアの国々が高い経済成長を見せ、急速に力をつけてきており、世界が変わろうとしているように思えます。

 

反欧米の多いイスラム世界でドバイは欧米以上に欧米化を推進?

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【参考】
(1)「高級チェコレートのゴディバをトルコ企業が買収?」、トルコRadikal紙、訳東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクト、2007.12.23
(2)「トルコ企業がゴディバ買収の波紋」、産経ニュース、2008.2.13
(3)「イスラム 第6部 新たなうねり」、日本経済新聞、2008.2.29
(4)「カタログ GODIVA」、ゴディバ ジャパン株式会社、2008
(5)「GODIVA」、ゴディバ・ホームページ