大国ロシアのメドベージェフ大統領を操る新首相プーチン

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5月7日にロシアのドミトリー・メドベージェフ第1副首相(42歳)は大統領就任式で宣誓し、3代大統領に就任し、その日に、メドベージェフ大統領はプーチン前大統領(55歳)を首相候補に指名したと5月8日の読売新聞は伝えていました。

 

そして、翌日の5月8日にはロシア下院で定員450人中、賛成392、反対56の圧倒的多数で承認され、プーチン首相が誕生したと翌日の5月9日の読売新聞は伝えました。

 

プーチン新首相は就任演説のなかで「私の首相就任だけでなく国家戦略が支持されたと考えている。」と述べているがプーチン前大統領は2008年3月の任期切れの後の権力維持のため、早くから周到なシナリオを作り実行していたのです。

 

昨年の2007年12月の下院選ではそれまでの種々の工作の効果が現われ、プーチン率いる「統一ロシア」が3分の2以上の議席を確保し、その後、メドベージェフをプーチンの後継者として指名しました。

 

高校を中心としたプーチン大統領の親衛隊「ナーシ」

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プーチン政権の独裁的・不透明なやり方にかねてからEU諸国は批判的でした。
・昨年の下院選で与党の「統一ロシア」の有利な選挙運動を批判した。
・メドベージェフが会長を務めていた国営エネルギー会社「ガスプロム」の民間エネルギー会社「ユコス」の吸収にプーチン政権関与の疑惑
プーチン政権に批判的なジャーナリストの射殺事件とプーチン政権関与を調査していた「リトビネンコ氏」の放射能物質ポロニウム中毒死の疑惑

 

ロシア国内においてはリベラル派の党や共産党プーチン独裁に危機感を抱いていますが権力・財力に勝る「統一ロシア」党は上昇気流にのり、圧倒的に国民の支持を獲得してしまい、現在は全く無力状態になっているようです。