盗まれた名画の情報提供者に報奨金を出すヨーロッパの美術館

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2月12日のニュースによるとスイスのチューリヒ市内のビュールレ美術館「Buehrle Foundation Museum」で2月10日の午後に、セザンヌなどの絵画4作品が武装した3人の男に盗まれ、推定で約1億8000万スイスフラン(約175億円)の被害受けたそうです。

 

盗まれた絵画
セザンヌ(Paul Cezanne)の「赤いベストを着た少年(Boy in a Red Waistcoat)」(1888)
ゴッホ(Vincent Van Gogh)の「栗の花(Blossoming Chestnut Branches)」(1890)
ドガ(Edgar Degas)の「レピック伯爵と娘たち(Count Lepic and his Daughters)」(1871)
モネ(Claude Monet)の「ベハイル近郊のポピーの花畑(Poppies near Vetheuil」」(1879)

 

注意!絵画の日本語名について
(絵画の題名でセザンヌの「赤いベストを着た少年」以外の日本語名は、とりあえず付けてみたもので正式名ではありません。)

 

被害総額は4作品で推定1億8千万フラン(訳175億円)ということは1スイスフラン=0.91ドル(=97円)として絵画1作品の平均推定価格を計算すると以下になります。

 

(1億8千万スイスフラン×0.91ドル)÷4作品 = 1作品の平均価格は約4100万ドル。

 

したがって、セザンヌの「赤いベストを着た少年」の推定価格は約4100万ドル(または約41百万ドル)、日本円で約40億円ということになります。

 

この盗難事件の数日前の2月6日夜、スイスの東部Pfaeffikonにある美術館でドイツのシュプレンゲル美術館(Sprengel Museum)が所有するピカソの絵画「Tete de Cheval」(1962年)と「Verre et Pichet」(1944年)の2作品が盗まれ、500万スイスフラン(約455万ドル、約4億8千5百万円)の被害を受けたばかりです。

 

スイスの東部Pfaeffikonの美術館では報奨金を出し、情報提供を呼び掛けているそうですがおそらく、チューリヒ市のビュールレ美術館でも報奨金を出し、情報提供を呼び掛けると思われます。

 

ヨーロッパでは絵画の盗難がたびたび発生しており、フェルメールの「合奏」という絵画も1990年盗難に遭いまだ発見されていないようです。

 

賞金500万ドルがかけられたフェルメールの絵画「合奏」他盗難事件
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