2021年9月3日時点の各国コロナ感染動向とコロナ被害が大きい国

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表1.コロナ被害者の多い国

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表2.コロナ感染者とワクチン接種率

.表1.2020年1月~2021年93日でコロナ被害者数の多い国

(1)被害者総数(死亡者総数)が多い国

  ①.アメリカ 643,669人 ②.ブラジル 581,914人 ③.インド 439,529人 

  ④.メキシコ 261,496人 ⑤.ペルー 198,364人

(2)1万人当たりの被害者数(死亡者数)

  ①. ペルー 60.110人 ②.インド 31.850人  ③.ブラジル 27.371人 

  ④.メキシコ 20.752人  ⑤.イタリア 21.380人 ⑥.アメリカ 19.446人

中国、韓国は被害が圧倒的に少なく、現在のところ感染は抑制されています。

日本はワクチン未接種開始の50代以下の人を中心にデルタ株の影響で7月から感染者や死亡者急拡大しており、欧米諸国と比較して被害者数は少ないですが、50代以下のワクチン接種が進むまで社会活動制限解除は数カ月先となると思われます。

 

.表2. 各国の半月平均の1日感染者数とワクチン接種率

 

.世界の主な国の感染状況の超概略

ワクチン接種率が高い欧州連合(EU)およびアメリカは死亡者・重症化リスクは低いとして社会活動制限を全廃しています。

 

2021年8月31日時点でEUのウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長はEU内の成人70%が新型コロナウイルスワクチンの接種を完了したと発表しました。

デルタ株の影響で感染者が増えている中、ワクチン接種のペースが停滞していることに懸念を示しています。

(EUでもブルガリア接種率20%、ルーマニア31.9%、スロバキア49%、ポーランド58.1%と低く格差があるようです。)

 

イギリス 6月後半からデルタ株による感染者が増加していましたが接種率が60%を越えた7月19日に制限措置をほぼ全廃しました。

7月に開催された野外フェステバルでデルタ株により1000人以上がコロナに感染にしました。

イギリス政府は実験イベントの一つとして「ラティチュード・フェスティバル」を7月21~24日の開催し、期間中、1日当たり約3万7000人が訪れました。

観客は全員、ワクチン接種を完了しているか、検査での陰性証明が必要という条件付でした。イギリス政府はイベントの開催時期に619人がコロナに感染したと発表しました。

 

ドイツはコロナ感染者数が再び増加傾向にあり,感染を引き続き押さえ込むためには,ワクチン接種が重要であるとして,ドイツ政府は以下の措置を発表しました。

2021年8月10日から8月23日まで

1.ワクチン接種者(geimpfte=英vaccinated)

2.感染からの回復者(genesene=英recovered)

3.コロナ検査実施者(getestete=英tested,抗原検査24時間以内又はPCR検査48時間以内)

の「3Gルール」を導入する。

病院や介護施設等,レストランの屋内,屋内でのイベントや祝い事,身体的接触を伴う各種サービスの利用,屋内でのスポーツ,宿泊にあたっては,ワクチン接種者,感染からの回復者またはコロナ検査実施者(3Gルール)のみの立ち入りが可能。この新たなルールは原則として6歳以上のすべての者に適用される。

 

スウェーデン  ロックダウンせず独自路線で飲食店の営業時間短縮や施設の利用制限を実施してきた。7月1日に飲食店・施設の制限解除、スポーツイベントも上弦3000人の有観客開催を許可しています。

 

イスラエル 2月~6月中旬 段階的に制限解除、7月前半に1日感染者754人とデルタ株の影響で3月以来最高となるも軽い抑制を実施しながらコロナと共存する方式を取っています。

 

韓国 7月中旬 東アジア最初にコロナ抑制に成功しました。しかし、ワクチンを接種率26%と低く、デルタ株の影響で感染流行に直面しており、制限措置の実施と緩和を適宜繰り返しながら、ワクチン接種を急いでいるのが現状です。

 

アメリ

ワクチン接種率の高いカリフォルニア州ニューヨーク州などは6月ほぼすべての制限を解除しました。

アメリカ全体では数週間で新規感染者は倍増しているものの、ピーク時だった1月の1日感染者数の10分の1以下にとどまっています。

しかし、ワクチン接種率の低い州ではデルタ株の影響で感染増加が続いています。

感染者も増加し、死者数もじわじわと増えつつあるが増大している感染者と死亡者の大部分はワクチン未接種の人であると伝えています。

自由・民主主義が行き過ぎ、極端に走る人が大統領になったことを考えるとアメリカ国民の中で自由・民主を楯に取り、極端な主張や行動を起こす人が現れてもおかしくはありません。

わずかなリスクを楯に取り、ワクチン反対運動を推進する活動家や団体の偏った情報や意見がソーシャルメディアネットワーク(SNS)を通じて拡散され、予防接種への躊躇や不安感を煽って、ワクチン接種停滞の原因のひとつになっているとNewsWeekは伝えています。

 

インド政府が6月と7月(ワクチン接種率15~25%)に調査した主要8州で70%以上の人に抗体が確認されたことがわかりました。そしてインド政府専門家会議メンバーのアミット・ダット医師はインド全体で抗体保有率が70%で“集団免疫”が獲得したと発表しました。

事実、7月以降、新規感染者数に増減はなくほぼ一定です。

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図1.米印等累積感染者数推移グラフ

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図2.米印等1日感染者数推移グラフ

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図3.日本スイス1日感染者数推移グラフ

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図4.英仏独等1日感染者数推移グラフ

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図5.米印等1日死亡者数推移グラフ

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図6.日本スイス等1日死亡者数推移グラフ

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図7.英仏独等1日死亡者数推移グラフ

【参考】

(1)「EUの成人7割がコロナ接種完了」、EU-AFP BB News、2021.9.1

(2)「英で野外フェス参加者1000人が後に陽性」、BBC、2021.8.25

(3)「3Gルール導入」、ドイツニュースダイジェスト、2021.8.11

(4)「ワクチン反対の投稿をやめた女性の告白」、Newsweek、2021.9.3

(5)「ワクチン反対情報の拡散追跡について」、Newsweek、2020.5.19

(6)「感染激減インドから日本へ」、テレ朝News、2021.8.22

 

2021年8月27日時点の感染・入院・療養・重症・死亡・ワクチン接種状況

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図1.感染・入院・療養・重症・死亡・ワクチン接種率状況

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図2.国内1日感染者数推移

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図3.ワクチン接種推移

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図4.国内1日感染者数とワクチン接種推移

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図5.国内1日死亡者推移

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図6.累積国内1日感染者数推移

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図7.累積1日死亡者数推移

感染力の強いデルタ株が7月中頃から猛威を振るい出し、6月末から7月初め1日感染者数が1500から2000人だったのが、急激に感染が増加し始めました。

 

感染者は7月後半3000人から8000人、8月前半8000人から15000人、8月後半15000から22000人と増え続け、8月末の感染者(7日間移動平均)をみると減少の兆しがみえます。

 

しかし、感染者の急激な増加に入院病床はひっ迫し、自宅療養者も急拡大し、自宅で適切な処置を受けられないため、重症化や死亡者も増加しています。

 

高齢者はワクチン接種率が進み、高齢者の感染者と感染者の重症化は減少しているようですが大部分は

ワクチン未接種の50代以下の方たちのようです。

詳細な分析はできないので6月1日から8月27日までの1日感染者、入院・療養者、重症患者、死亡者、ワクチン接種率を一つのグラフにし、状況だけを報告します。

 

2021年8月6日現在の各国コロナ感染状況とブレークスルー感染について

 

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平均1日感染者とワクチン接種率推移表

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英仏等1日感染者数推移グラフ_210806

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米印等1日感染者数推移グラフ_210806

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日本スウェーデン等1日感染者推移グラフ_210806

1.変異ウイルス発生源の国の感染状況

①イギリスで発生した変異ウイルス「アルファ株」による感染は5月には1日感染者2400人まで減少しこのまま収束するかにみえました。

しかし、6月に入るとデルタ株により、ワクチン接種率が90%~113%と高いにも関わらず、7月後半まで感染増加までつづきました。ただ、ワクチン接種の効果で重症者や死亡者は激減しています。8月に入り、ようやく、減少の兆しがみえてきました。

 

②変異ウイルス「デルタ株」発生源のインドはワクチン接種率5%の4月前半1日感染者29万人、5月前半の接種率15%、1日感染者38万人をピークに減少に入りました。

そして、7月前半までに1日感染者4万人まで減少しますが、7月から8月前半の現在まではっきりした減少は見られず足踏み状態が続いています。8月前半のワクチン接種率は36%です。

 

③変異ウイルス「ガンマ株」発生源のブラジルは感染とワクチン接種率に相関がみられず、3月から6月まで4カ月間1日感染者6万人~7万人をキープしながら感染発生をつづけ、6月候半から減少に転じ、8月前半の1日感染者3万人まで減少しています。8月前半のワクチン接種率は69%です。

 

2.感染増加割合が低い国

スペイン、ロシア、韓国は7月から8月前半(現在)まで感染増加はあるものの増加率はそれほど高くなく、現在のところ、感染は抑えられているように見えます。

 

3.感染増加割合が高い国

アメリカ、フランス、日本は7月前半から再び感染増加が始まり、8月以降しばらく増加が続くと思われます。日本はワクチン未接種の50代以下の世代に感染力の高い変異ウイルスのデルタ株が襲い急激な感染増加を招いています。

アメリカでもデルタ株による感染で7月初めの1日感染者2万人から8月初めには10万人まで増加しています。

ワクチン接種率の低い州がフロリダ、テキサス、ミズーリアーカンソールイジアナアラバマミシシッピの7州あり、これらの州が全米の新規感染者数の半分を占めていると報道されています。(ミシシッピ州の接種率40%)

また、ワクチン接種率の低い東南アジアでも変異ウイルス「デルタ株」が猛威を振るい、深刻なダメージを与えてさせています。

 

CDCによると、これまでに米国民の約58.4%が少なくとも1回ワクチンを接種し、約50%が接種を完了しているとCNNは伝えています。

CDC:米疾病対策センター

(1回接種で完了のワクチンと2回接種で完了のワクチンがある)

 

CDC所長ワレンスキー氏の話として「1億6400万人がワクチン接種を受けたがおそらく数万人のブレークスルー感染者(接種後の感染)が出ることを想定すべきだ」しかし「ブレークスルー感染者は症状が軽く、病院外で過ごしている。亡くなってはいない。これこそ理解すべき最も重要な点だと思う」と報道しました。

(ブレークスルー感染:ワクチン接種を完了した人が新型コロナウイルスに感染する現象を言う)

 

表の8月6日からもアメリカのワクチン接種率は104%ですからまだアメリカ国民の約50%しか行き渡っていないことがわかりました。

 

感染増加を抑えるにはワクチン接種が行きわたるのを待つほかないようですがワクチンを接種しても1万人に3人から6人はブレークスルー感染することを頭にいれておく必要があります。

 

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米印累積感染者数推移グラフ_210806

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英仏等1日死亡者数推移グラフ_210806

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米印等1日死亡者数推移グラフ_210806

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日本スウェーデン等1日死亡者推移グラフ_210806

【参考】

(1)「米コロナ感染者、ワクチン低接種率7州が半分占める」、ロイター通信、2021.8.6

(2)「米コロナ新規感染10万人突破」、Newsweek、2021.8.6

(3)「数万人がブレークスルー感染か」、CNN、2021.8.7

習近平の中国共産党100年式典演説とプロパガンダ戦略について

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共産主義指導者6人

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共産党100年式典習近平演説の超概略

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共産主義思想とプロパガンダ戦略の超概略史

2021年7月1日の中国共産党100年式典で習近平総書記は1時間にわたる演説をしました。

「経済力と軍事力が備わった。社会主義だけが中国を救い、中国の特色ある社会主義が中国を発展させる。そして、外部勢力が教師面をして説教するのは決して受け入れない」と。

 

【改造された共産主義思想とプロパガンダ

中国は国際ルールを無視した強硬な行動を繰り返し、周辺諸国と摩擦や軋轢を起こしていながら、全権力を掌握した習近平総書記は「中華民族は侵略し、覇権を追求する遺伝子はない。常に世界平和の建設者であり、国際秩序の擁護者だ。」と演説しました。

 

言行に矛盾が満ちているのに、なぜ「共産党(=中国国家、注1)は平和、発展、公平、正義、民主、自由といった人類共通の価値観を発展させる。」などと言えるのだろうか。(注1:超概略史の「習近平総書記と終身国家主席」参照のこと)

 

既に知られているように「共産主義思想と民主主義思想はまったく異なり、民主主義基準の国際ルールと共産主義基準の中国ルールは異なるからだ。」ということだけでそれ以上わかりません。

 

そこで、共産主義運動とその指導者の歴史と中国現状について超概略調べてみました。

ここ(本ブログ)では共産主義思想を広義に解釈し、「共産主義の政治体制と社会制度」と定義しました。

 

ドイツの社会・政治学マルクスエンゲルスが1848年「共産党宣言」で発表した「階級のない公平・平等な社会」の実現をめざした共産主義思想はレーニンスターリンによって改造され、中国にわたり、毛沢東、鄧小平によってさらに改造されて当初の共産主義思想は政治的にも社会体制的にもまったく変わってしまいました。

 

習近平は鄧小平の「改革・開放経済政策」を継承し、「社会主義市場経済体制への歴史的転換を果たした」と誇りましたが撲滅したはずの資本主義体制、資本階級は再びよみがえりました。

 

マルクス・エンゲルスが世界の労働者に「階級と私有財産のない公平・平等な国を労働者の革命によってのみ実現できる。万国の労働者よ 団結せよ!」と呼びかけた過激的な宣伝文句はレーニンに改造され、プロパガンダとなります。

 

労働者や農民の心をつかみ、理解しやすい「人民には平和を!」、「労働者に工場を!」、「農民には土地を!」、「すべての権力をソビエトへ」のスローガンをポスター・チラシ・小冊子、アジテーター、アジ演説などの多種多様な手段を使いプロパガンダの効果を高めます。

 

さらに、皇帝や政府要人の暗殺などを容認、労働者のデモ・ストライキを扇動するなど革命の火種をつくる一方、ボルシェビキ側の不利な情報を封印し、皇帝側の信頼低下や嘘の情報を流すなど情報統制を行うというプロパガンダボルシェビキの重要な戦略となり、1917年ロシア十月革命成功の大きな要因になりました。

yaseta.hateblo.jp 

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そして、4月テーゼと呼ばれる共産党政策綱領を作り、共産主義思想を改造してしまいました。

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 このプロパガンダ戦略はスターリンが継承、権力闘争に用いられ、マスコミ機関を厳しく統制し、反対する国民やライバルや革命同志まで粛清、工業化と農業集団化の強行等で数百万人を犠牲(参考8)にしてしまいますが厳しい情報操作で切り抜け、さらにプロパガンダ戦略を駆使、自ら主張した1国社会主義論を実行し独裁政権を築き、恐怖政治を行ないました。

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その後、欧米ではプロパガンダは「特定の主張を広めるため歪んだ情報を流すこと」と定義されます。そして、プロパガンダ戦略は中国共産主義指導者に継承されます。

 

ロシア革命後の1989年までの72年間、ソ連のメディア機関は共産党(国家)の支配下にあったことからプロパガンダは洗脳と同義語になりました。(参考8)

 

習近平は事情上の権力闘争(反腐敗キャンペーン)でライバルを処刑まではいかないが失脚に追い込み、2018年の全国人民代表会議(全人代)で国家主席の任期(2期10年)の撤廃を決議しました。これにより、習近平は終身の中国最高指導者「国家主席」となり、共産党最高指導者「総書記」である習近平共産党と国家(14億人の人民)と軍の全権力を掌握し、独裁体制をゆるぎないものにしました。

 

そして中国はかつて世界の中心でルールメーカーだった。今こそ「中華民族の偉大な復興」の時であるとして2018年外交方針を打ち出し、SNSなどIT技術を組み込みグレーアップしたプロパガンダ戦略「戦狼外交」や「一帯一路事業」を強硬に推進しています。

(戦狼外交:中国外務省の高官が敵対的と見なした相手や教師面して説教する相手を威嚇する外交姿勢)

2018年の外交方針

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情報統制しながら共産主義の優位性を説く演説やはでな軍事パレードは共産党常套手段のプロパガンダ戦略の一つと思われます。

理想だった共産主義思想(政治理念と社会体制)や宣伝(プロパガンダ)はロシアや中国の共産主義指導者によって改造されてしまいました。

 

中国のルールはプロパガンダ戦略と改造共産主義思想基準の「共産党存続が第一で、第二は国益」で作られているのではないでしょうか。自由・民主化・透明性を重視する国際ルールとは整合性がとれるはずはありません。

 

これまで中国ルールに基づく強硬路線は世界の国々と摩擦や軋轢を起こしています。

習近平総書記演説の「共産党が世界一流の軍隊を作るが、中華民族は常に世界平和の建設者であり、国際秩序の擁護者だ」ということばはプロパガンダとしか思えず、やっぱり習近平総書記の演説は矛盾していると思いました。

 

現在の中国において少なくとも9500万人の共産党員は改造共産主義思想を信じていると思いますが、残りの13億人の中でどれくらいの人民がプロパガンダで洗脳されてしまっているのでしょうか。

 

【参考】

1.「中国共産党100年式典 習総書記の演説(要旨)」、読売新聞、2021.7.2

2.「中国共産党100年 きしむ大国No1~No5」、読売新聞、2021.6.27~2021.7.1

3.「香港国家安全維持法施行1年 自由で寛容な社会 大きく変化」NHKニュース、2021.6.27

4.「国防法の改正草案発表」、読売新聞、2020.10.25

5.「挑発続ける中国海警船、武器使う事態を日本政府警戒」、読売新聞、2021.3.1

6.「中国海上交通安全法改正法案を可決」、読売新聞、2021.7.2

7.「共産党宣言」、フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

8.「図説 世界史を変えた50の戦略(大衆によびかける、情報を統制する)」、ダニエル・スミス、小林朋則、原書房、2016.1.26

9.「共産主義社会主義の違い」、しんぶん赤旗日本共産党、2004.5.29

10.「すぐわかる中国の歴史」、小田切 英、株式会社 翔文社、2003.5.1

11.「図説 帝政ロシア 光と闇の200年」、土肥恒之、河出書房出版社、2009.2.18

12.「ロシアの歴史」、栗生沢猛夫、河出書房出版社2011.5.30

13.「図説 ソ連の歴史」、下斗米伸夫、河出書房新社、2011.4.20

 

2021年7月15日時点の感染状況とワクチン接種状況について

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国内東京コロナ1日感染者数推移グラフ_210715

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国内ワクチン接種推移グラフ_210715

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国内コロナ1日感染者数とワクチン接種推移グラフ_210715

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国内コロナ累積感染者数推移グラフ_210715

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国内コロナ1日死亡者数推移グラフ_210715

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国内コロナ累積死亡者数推移グラフ_210715

4月前半の1日感染者数とワクチン接種率はアメリカ6万9千人、59%、イギリス3千人、61%で感染者はここをピークに減少に入り、5月後半、アメリカ2万6千人、84%、イギリス2千人、88%で飲食店などの営業制限を解除しました。

そして現在、7月14日から16日まで3日平均の1日感染者はアメリカ3万人、イギリス4万2千人と増えていますが、平均1日死亡者はアメリカ335人、イギリス56人(7月16日のワクチン接種率はアメリカ101%、イギリス122%である)で死亡者・重症者が激減しているということで制限を緩和された状態で経済活動が続いています。

 

4月前半の1日感染者数1万8千人、ワクチン接種率25%のドイツは4月後半1日感染者数2万人まで増加しますが5月前半ワクチン接種率が40%を越える感染者は減少に入り、ワクチン接種率52%、1日感染者数6千人の5月後半に飲食店などの営業制限を解除しました。

 

7月14日から16日まで3日平均のドイツの1日感染者は1万4千人とやはり増えていますが、平均1日死亡者は26人(7月16日のワクチン接種率は101%である)とやはり死亡者・重症者が激減しているので制限緩和の経済活動が続いています。

(注:ワクチン接種率は1回目と2回目を含めた合計の接種率である。)

 

2021年5月20日頃の状況

yaseta.hateblo.jp

2021年6月9日時点の日本の状況と予想

yaseta.hateblo.jp

私は日本における営業制限解除の時期はドイツの例を参考にしてワクチン接種率が40~50%に感染拡大は止まり、減少に向かい8月後半~9月前半になると6月初め予想しました。

 

しかし、予想より半月早い7月15日にワクチン接種率が53%を越えましたが感染増加はとまらず、今回も予想は外れてしまいました。

 

感染力の強いデルタ株が主に首都圏・大阪のワクチン接種の行き届かない50代以下の若い人を襲い、感染増加を続けています。

 

デルタ株に打ち勝ち、営業制限解除するには50代以下の世代のワクチン接種率が50%以上、全体のワクチン接種率75%以上という条件になりそうです。

 

私はコロナが引き起こすいやな気分を少しでもなくそうと現状のデータだけのおおざっぱな素人判断で予想を立て数週間後の結果を確認してきましたが5戦全敗です。

コロナの感染増加はまだ続きそうなので感染状況とワクチン接種状況の観察を続け、コロナ感染が納まる時期をみきわめたいと思います。

 

【蛇足】

7月14日私は高齢者の接種券を持って大手町の自衛隊大規模接種センターへ行き、モデルナワクチンの2回目の接種を受けました。

 

【参考】

(1)「新型コロナウイルス 世界のワクチン接種状況は」、BBC.NEWS.Japan、2021.7.16

(2)「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和3年6月25日版)」、厚生労働省HP、2021.7.16

 

2021年6月24日現在の各国ワクチン接種割合とコロナ感染状況

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2021年6月24日の各国のワクチン接種状況

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2021年6月25日の各国平均コロナ1日感染者数

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米国ブラジル等1日死亡者数グラフ(2021/6/25)

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英国ドイツ等1日死亡者数グラフ(2021/6/25)

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日本スイス1日死亡者数グラフ(2021/6/25)

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米国ブラジル等累積感染者数グラフ(2021/6/25)

【各国の新型コロナウイルスの感染状況】

世界の感染状況はこの統計を見る限りでは5月から減少に転じています。

日本のように感染増加が懸念される状況はこの統計に表れていませんが下記3カ国は1日感染者(半月平均値)が明らかに増加しています。

 

  国5月後半6月後半

               1日感染者(接種率)    日感染者(接種率)

イギリス      2600人(107%) 1万1100人(113%)

ロシア          8700人(23%)  1万6000人(25%)

ブラジル 6万2500人(37%)  7万9000人(44%)

 

インド5月前半の37万8000人(約10%)をピークに5月後半、 24万500人(18%)、 5万7200人(22%)と減少しています。

アメリカ、EUは抑えられており通常の経済活動に戻りつつあります。

 

英民間航空局(CAA)によると、イギリスでインド型(デルタ株)変異ウイルスが広まった原因は2021年4月にイギリスとインド間を4万2406人の人々が行き来したからだと伝えています。(*1)

ワクチン接種の効果として従来型は1回目57%、2回目で99%と言われてきましたが今回の従来型の1.6倍のデルタ株(インド型)変異ウイルスは1回目37%、2回目97%と6月28日の朝のニュースで言っていました。

ワクチン接種率を見ればイギリスは統計上少なくとも1回以上接種を受けていますが、イギリス政府は1回目のワクチンを早期に全国民に接種する対策を採ったため、2回目のワクチンが半分の国民行きわたらないうちにデルタ株変異ウイルスが広がったことも一因になっているかもしれません。

しかし、ワクチンを打つと重症化や死亡するリスクは格段と少なくなるためイギリス政府のワクチン対策は間違ってはいません。

 

東京都の新型コロナウイルスの国内感染者は6月25日(金)562人で、6月18(金)比べて109人増加しました。そのうちデルタ株(インド型)変異の感染者の割合は12%の68人確認され、1日当たりで最多となりました。

日本は1回目の接種率は20数%です。このままいくとイギリス同様、7月中までに60%になり感染者が急増する恐れがあります。

 

私が予想した経済活動再開予定はワクチン接種率が1回目と2回目含め40~50%でしたがこれは従来型のコロナウイルスの場合であることがわかりました。

1.6倍強いデルタ株の場合はワクチン接種率が60~70%となり、またまた予想は外れそうです。

デルタ株(インド型)変異ウイルスはこれ以上拡大しないよう祈るばかりです。

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【各国1日コロナ感染者数グラフ】

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米国ブラジル等1日感染者数グラ(2021/6/25)

 

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英国ドイツ等1日感染者数グラフ(2021/6/25)

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日本スイス等1日感染者数グラフ(2021/6/25)


【参考】

(1)「デルタ変異株、なぜイギリスでこれほど広まったのか」、BBC.NEWS.Japan、2021.6.21

(2)「新型コロナウイルス 世界のワクチン接種状況は」、BBC.NEWS.Japan、2021.6.24

(3)「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和3年6月25日版)」、厚生労働省HP、2021.5.25

 

2021年2月17日から6月14日までの1日感染者数とワクチン接種率推移グラフ

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1日感染者数とワクチン接種率グラフ

7月27日野田市新型コロナウイルスワクチン接種の予定をキャンセルして6月14日午前8時に東京大手町合同庁舎3号館の自衛隊大規模接種会場でワクチン接種を受けました。

 

1日半経過していますが注射した左腕がわずかに重い感じがしますがそれほど気になりません。

ワクチンはモデルナで2回目は4週間後の7月14日になりました。

 

タレントが司会をする朝のテレビで日本のワクチン接種ペースが遅いと言っていましたが5月末からペースが上がり、同じ時期のドイツより速くなっています。

 

【接種開始】

日本2月17日、ドイツ2020年12月26日

実績  2月後半~5月後半(3.5カ月)0~6%(独12月後半~2月後半,2.5カ月)

【予想】

5月後半~6月後半(1.5カ月)6~15%(独2月後半~3月前半,1.5カ月)

実績  5月30日 9.8%、 6月9日 16.2%、 6月14日 20.0%

6月後半~7月後半(1.5カ月)15~25%(独3月前半~4月前半,1.5カ月)

7月後半~8月前半(1.0カ月)25~30%(独4月前半~4月後半,1.0カ月)

8月前半~8月後半(1.0カ月)30~40%(独4月後半~5月前半,1.0カ月)

8月後半~9月前半(1.0カ月)40~50%(独5月前半~5月後半,1.0カ月)

 

【経済活動再開時期予想修正】

ワクチン接種率が40~50%になる8月後半~9月前半に経済活動が再開されると予想しましたが現在の接種ペース状況から1カ月半早い7月30日(45%)頃になるかもしれません。

 

ドイツは接種率40~50%でイギリス型の変異ウイルスに打ち勝ち経済活動を段階的に再開しましたが、日本は6月15日現在イギリス型からさらに感染力が強いインド型変異ウイルス変わりつつあるので抑制できるか予断を許さない状況です。

 

イギリスは5月初め接種率は80%を超え、1日感染者数は2,000人まで減少し、収束が見えたと思いきや5月後半からインド型変異ウイルスの影響で感染者が再び増加に転じ、6月12日現在の接種率が106.8%にもかかわらず、1日感染者は6,000~7,000人に増加しているからです。

(ワクチン接種率は1回目と2回目を含めた合計の接種率である。)

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