2021年5月20日現在の各国ワクチン接種割合とコロナ感染状況

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各国新型コロナウイルスワクチン接種状況(2021.5.20)

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各国コロナ1日感染者数表_210520

【各国の新型コロナウイルスの感染状況】

ワクチン接種割合が進んでいるEU、アメリカは変異型ウイルスによる感染はあるものの全体として抑制されており、減少傾向にあります。

そして、飲食店や小売業の営業制限や市民のマスク着用義務も解かれ、活気が戻っています。 アメリカの4月小売業の売り上げが急上昇しているそうです。

 

人口1千万人のスウェーデンはロックダウンせず、集団免疫を獲得する対策で12月後半、1月前半まで高い数字の感染者を出していましたが12月27日よりワクチン接種を開始し、その後、上昇は止まり、高止まりながらも徐々に減少して、5月に入り、感染者数は日本と逆転しました。

 

感染力が強い変異ウイルスが発生したアジア、アフリカなどの多くの国々はワクチン接種割合が低いこともあり、感染拡大と重症化の増加が続いています。

ワクチン接種割合の低い日本は日本全体・東京・大阪では一日当たりの感染者数は減少傾向にありますが重症化数は増えており、沖縄・北海道など地方の一部は感染増加と重症化数は増えています。そして大阪や一部地方では医療機関の圧迫が続いています。

インドは宗教行事の祭りを許可するという緩和策を取ったため急激に感染が拡大し、5月後半になっても拡大が続いています。

 

日本は5月後半より、全国的に65歳以上のワクチン接種が始まりました。 さらに、現在感染増加中の大都市東京と大阪でワクチン接種割合を増加させ、早急に集団免疫を形成するため、大規模ワクチン接種センターを設置して5月24日から集団接種を開始します。

 

3月前半から変異ウイルスの出現で感染が増加した3月前半~4月前半までのドイツやスペインの感染パターンは日本と似ています。しかし、ワクチン接種率の高いドイツは感染が抑制され、減少しているのに対し、ワクチン接種率10%満たない日本は4月後半から現在の5月後半になっても重症化率は高く、医療機関は厳しい状況が続いいます。

 

ドイツとスペインは1回ないし2回の接種含めてワクチン接種率が15~25%の3月前半~4月前半まで変異ウイルスにより感染者が増加しましたが、ワクチン接種率が25~30%の4月前半~4月後半になると変異ウイルスによる感染増加を抑え止まり、減少が始まり、ワクチン接種率が30~40%になった4月後半~5月前半に減少が続き、ワクチン接種率が40~50%になった5月前半~5月後半から徐々に飲食店や小売業のなどの営業制限が解かれ始めています。

 

【日本の営業制限解除の期日予想】

日本の営業制限解除の超概略の期日を予想してみます。

【前提条件】

①.ワクチン接種環境は同程度とします。

②.ワクチン接種率と感染増減の関係はワクチン接種割合が低い時の変異ウイルスによる感染パターンが似ているドイツ並みとします。

③.日本のワクチン接種率6~7%は5月後半~6月前半の値とします。

(日本6.3%は5月20日(独2月後半)における実績(初期値)です。)

(7%は6月前半の値とします。(5月26日追加修正))

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【予測】

ワクチン接種率15~25%になる予想時期は6月後半~7月後半(独3月前半~4月前半)で変異ウイルスによる感染増加は続くと思われます。

ワクチン接種率25~30%になる予想時期は7月後半~8月前半(独4月前半~4月後半)で変異ウイルスによる感染増加が止まり、減少が始まると思われます。

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ワクチン接種率が30~40%になる予想時期は8月前半~8月後半(独4月後半~5月前半)で感染減少が続くと思われますがまだ予断は許されません。

 ワクチン接種率が40~50%になる予想時期は8月後半~9月前半(独5月前半~5月後半)で注意をすれば感染増加の恐れは無くなり、飲食店や小売業のなどの営業制限解除が徐々に始まると超概略予想しました。

(ただし、政府、自治体、民間関係機関の努力と国民の協力により、3カ月半後にワクチン接種率が40~50%になった場合です。)

 

【参考】

(1)「新型コロナウイルス 世界のワクチン接種状況は」、BBC.NEWS.Japan、2021.5.21

(2)「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和3年5月20日版)」、厚生労働省HP、2021.5.20