昨年の確定申告はICカード読取装置を購入せずに、自宅のパソコンで国税庁HPの確定申告書作成コーナー利用し、確定申告書を作り、データを保存し、柏税務署のパソコンのe-Tax(国税電子申告・納税システム)を利用して確定申告データを柏税務署に送信しました。
e-Taxを利用した2007年分確定申告書について
しかし、1年に1回のe-Taxの使用ではほとんど操作も内容も忘れてしまいました。また、昨年は自宅パソコンにe-Tax利用環境を設定していないのに5000円の補助を受けたこと、e-Taxを理解不足のまま終わってしまいましたことから今年の2008年分確定申告にはICカード読取装置を購入して、自宅パソコンにe-Tax利用環境を設定しe-Taxシステムを一気通貫して使用し、確定申告を行いました。
年1回のe-Tax利用だけでは、また、忘れてしまうので、記録を追加し、残すことにしました。
e-Tax(国税電子申告・納税システム)の操作および電子署名と認証の仕組みの概略
e-Taxの目玉は確定申告書を国税庁に送る送信システムであると思います。
そのため、'確定申告書がインターネット上で第三者の改ざんや盗み見を防ぐため、電子署名や認証の実行環境を自分のパソコンに作ることとその仕組みを使うための本人情報などを取引先のサーバー(コンピューター)に初期設定をする必要があります。
e-Taxの目玉は確定申告書を国税庁に送る送信システムであると思います。
そのため、'確定申告書がインターネット上で第三者の改ざんや盗み見を防ぐため、電子署名や認証の実行環境を自分のパソコンに作ることとその仕組みを使うための本人情報などを取引先のサーバー(コンピューター)に初期設定をする必要があります。
この環境設定と初期設定を行うことにより、自宅からe-Taxを利用し、確定申告ができ、また、他のサービス、例えば、市役所サービスを利用して申請・届出等ができるようになります。
初めて官庁に申請・届け出を行う場合は次の手続きや操作などを行います。
Ⅰ.事前準備と環境設定、Ⅱ.取引先(例:国税局)への事前処理
Ⅰ.事前準備と環境設定、Ⅱ.取引先(例:国税局)への事前処理
上記は1回、行えば次回から不要です。2回目以降は国税庁に対する事前処理(開始届)で発行された利用者識別番号とそのとき自分が決めた暗証番号を使うことにより、
Ⅲ.申請書などの作成、Ⅳ.送信
の作業および操作のみになり、確定申告書の提出は簡単に送信できるようになります。
Ⅲ.申請書などの作成、Ⅳ.送信
の作業および操作のみになり、確定申告書の提出は簡単に送信できるようになります。
・電子証明書の発行:本人情報と情報を解読する公開鍵を第三者機関「公的個人認証サービス都道府県協議会(JPKI)」のサーバー(コンピュータ)に登録すると思われます。
・住基カードの発行:本人情報と情報を暗号化する秘密鍵と電子証明書を住基カードに登録すると思われます。
・住基カードの発行:本人情報と情報を暗号化する秘密鍵と電子証明書を住基カードに登録すると思われます。
・電子証明書のソフトウェアのインストール
e-Taxにログオンし、確定申告書作成コーナーから公的個人認証サービスHPに入り、公的個人認証サービス利用者クライアントソフト(JPKI利用者ソフト)を自分のパソコンにダウンロードし、インストールします。ICカードリーダライタに住基カードを置き、電子証明書用暗証番号を入力し、ICカードリーダライタが正常に設定されたか確認する。
e-Taxにログオンし、確定申告書作成コーナーから公的個人認証サービスHPに入り、公的個人認証サービス利用者クライアントソフト(JPKI利用者ソフト)を自分のパソコンにダウンロードし、インストールします。ICカードリーダライタに住基カードを置き、電子証明書用暗証番号を入力し、ICカードリーダライタが正常に設定されたか確認する。
Ⅱ.国税局(取引先)との事前処理
・e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナーを開き、自分のパソコンにJPKIのルート証明書をインストールする。
ルート証明書:電子証明書の発行元(JPKI)の正当性を証明する証明書。
インストールしたルート証明書は、配付されたプログラム、受付システムから送信されたデータ、電子証明書、接続先のサーバが、本当に国税庁のものであるかを確認するために使用される。
・e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナーを開き、自分のパソコンにJPKIのルート証明書をインストールする。
ルート証明書:電子証明書の発行元(JPKI)の正当性を証明する証明書。
インストールしたルート証明書は、配付されたプログラム、受付システムから送信されたデータ、電子証明書、接続先のサーバが、本当に国税庁のものであるかを確認するために使用される。
・申告・納税等手続きとしての開始届
開始届の内容:氏名、住所、メールアドレス、届出税務署などを入力、さらに自分で電子申請用暗証番号と納税用確認番号を決め、入力し、送信ボタンを押す。
利用者識別番号と電子申請用暗証番号の通知書が返信されるので出力し大切に保管する。
e-Taxを利用し電子申請する場合、この利用者識別番号と電子申請用暗証番号が必要になる。
開始届の内容:氏名、住所、メールアドレス、届出税務署などを入力、さらに自分で電子申請用暗証番号と納税用確認番号を決め、入力し、送信ボタンを押す。
利用者識別番号と電子申請用暗証番号の通知書が返信されるので出力し大切に保管する。
e-Taxを利用し電子申請する場合、この利用者識別番号と電子申請用暗証番号が必要になる。
・国税局サーバーに初期登録
e-Taxの初期登録画面を開きます。住基カードをICリーダライタに置き、JPKI画面に電子証明書パスワードを入力(電子署名)をします。国税局の受付画面に利用者識別番号と電子申請用暗証番号を入力し、ログインして電子証明書登録を選ぶと住基カードから電子証明書を読み取り、国税局サーバーに登録される。これで事前処理は終了となります。
e-Taxの初期登録画面を開きます。住基カードをICリーダライタに置き、JPKI画面に電子証明書パスワードを入力(電子署名)をします。国税局の受付画面に利用者識別番号と電子申請用暗証番号を入力し、ログインして電子証明書登録を選ぶと住基カードから電子証明書を読み取り、国税局サーバーに登録される。これで事前処理は終了となります。
上記の事前準備と環境設定と事前処理を1回実施すれば、以後、不要になります。
2回目以降は確定申告書作成コーナーで作成作業を行い(作成途中の保存可能)、終了後、住基カードをICリーダライタに置き、ログイン画面に利用者識別番号と電子申請用暗証番号を入力してe-Taxの送信システムに入り、確定申告書データを国税局に送信します。
e-Taxはインターネットによる電子商取引の一種です。個人が官庁のいろいろな申請・届出をインターネットで行うため、開発された「本人確認や情報の改ざん・漏洩などのセキュリティ確保の仕組みから構成される送受信システム」をサブシステムとして採用し、国税庁の確定申告書作成システムと組み合わせて開発されたのがe-Tax(国税電子申告・納税システム)と考えても良いと思っています。
参考までに、暗号に関係する過去のブログを載せて見ました。
戦前の日本で使用された暗号電報について
【参考】
(1)「公的個人認証サービスホームページ」、http://www.jpki.go.jp/、公的個人認証サービス都道府県協議会
(2)「国税電子申告・納税システム(e-Taxホーム)ページ」、http://www.e-tax.nta.go.jp/、国税庁
(3)「国税庁ホームページ」、http://www.nta.go.jp/、国税庁
(4)「商業登記に基づく電子認証制度 ご利用の手引」、法務省
(1)「公的個人認証サービスホームページ」、http://www.jpki.go.jp/、公的個人認証サービス都道府県協議会
(2)「国税電子申告・納税システム(e-Taxホーム)ページ」、http://www.e-tax.nta.go.jp/、国税庁
(3)「国税庁ホームページ」、http://www.nta.go.jp/、国税庁
(4)「商業登記に基づく電子認証制度 ご利用の手引」、法務省