オバマ次期大統領暗殺をほのめかす白人至上主義者達

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大統領予備選の民主党指名候補を獲得

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共和党マケイン候補を破り、次期大統領候補獲得

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2009年1月17日、かつて第16代大統領エイブラハム・リンカーンが行ったと同じように、オバマ次期大統領は2009年1月20日の大統領就任式に向けて、アメリカ建国の地、フィラデルフィアから特別列車でワシントンDCに乗り込みました。

 

アメリカ史上初の黒人の血を引く大統領として、オバマ氏は奴隷解放の父「リンカーン大統領」を尊敬して止まないからだといいます。

 

1月18日祝賀会はリンカーン記念堂前の広場で行われ、リンカーン坐像を背にしてオバマ氏は演説しました。

 

「われわれの歴史の中で、今日のような重大な試練に立ち向かうよう求められた世代はごく一握りだ。わたしは今日ここに立ち、米国が耐え抜くだろうとの期待をかつてないほど持っている。建国者の夢はわれわれの時代に生き続けるだろう」

 

また、同じこの場所「リンカーン記念堂」でノーベル賞受賞者である黒人解放運動指導者キング牧師が演説した言葉「わたしには夢がある」を引用し、また、キング牧師の人種差別撤廃を求めた運動を讃え「われわれのすぐ目の前に、キング牧師の夢や、子どもたちが肌の色ではなく人柄で判断されるよう行進し血を流した人々の栄光を、今も写し続ける池がある」と演説しました。

 

このニュースをみて、私はアメリカが抱えている暗闇の部分を思い出しました。それは昨年の夏ごろからニュースの片隅に時々出ていたオバマ氏暗殺のおそれです。1865年4月14日にリンカーン、1968年4月4日にキング牧師が人種差別主義者により暗殺されました。また、1963年11月22日にニューフロンティ精神を掲げた大統領ケネディが極右団体の男に暗殺されました。

 

1960年代から1970年代はまだ人種差別がアメリカ社会に一部、残っており、人種差別行為が日常的に行われ、また事件が頻繁に起きていました。現在、アメリカ社会に話題になるような人種差別は現れませんがアフリカ系アメリカ人が大統領になることに根深い憎悪を抱いている人間が多くいることも確かです。

 

4年前に特別捜査班が組織されましたがそれはアルカイダなどのイスラム過激派による攻撃に対してでしたが今回、組織された特別捜査班は白人至上主義者による大統領関係者の脅迫や暗殺に対する摘発や防止や警護のためと言われています。

 

そして、2008年2月からこれまで大統領候補者や関係者に対する脅迫らしき案件約700件中、約100件が人種に絡むものオバマ氏を狙ったものでした。8月にオバマ暗殺をほのめかして3人が逮捕された事件、10月のネオナチのリーダー「ビル・ホワイト」のシカゴの陪審委員脅迫事件、10月末の白人至上主義者のオバマ暗殺を企てた疑いがあるとして逮捕されました。

 

人種差別の団体は古い歴史を持つクー・クラックス・クランKKK)やネオナチなど約900グループがあるといいます。アメリカには現実にアフリカ系アメリカ人アメリカで最高の地位に就くことに我慢がならない人々が存在するのです。

 

現在、日本時間は1月20日23時です。アメリカは後、数時間で大統領就任式がはじまります。無事に終わることを祈ります。