国宝「伴大納言絵巻」展を鑑賞して

イメージ 1

数年前に会社を退職し、山口県周南市に住む元同僚のSFさんが上京してくるというので、同じ同僚だったTTと会うことになりました。

開催中の「伴大納言絵巻(ばんだいなごんえまき)」展の見学を兼ねて集合場所は丸の内にある出光美術館でした。(私の分の招待券はI社KMさんにいただきました。)

11月3日招待券を持って約束より1時間早い10時過ぎに館内に入ったところ、開館して10分しか経っていないのに既に長蛇の列でした。

その日は文化の日でもありますが、「伴大納言絵巻」の人気の高さにびっくりしました。

【伴大納言絵巻】について

866年(平安時代)閏三月十日の夜、宮中の応天門が炎上しました。大納言「伴善男(とものよしお)」は左大臣源信(みなもとのまこと)」を失脚させるため、左大臣の仕業と訴えます。

しかし、偶然、起きた伴家の舎人と雑用係の子供のけんかが親同士のけんかになり、腹いせに雑用係が主人の行動を暴露してしまいました。そして、伴大納言の陰謀が明らかとなり、流罪になってしまいました。

この事件のストーリーを絵巻きにしたものが「伴大納言絵巻」でした。

事件は不明な点があり、真相はいまだ謎と言われているそうです。この事件の話は、「宇治拾遺物語」にも載っており、美術館がその現代語訳を配布資料として置いておりました。

【今回の展示】

国宝である「伴大納言絵巻」3巻と出光美術館東京文化財研究所が合同で調査を行ってきた成果を展示していました。

絵巻に登場する人々461人や情景を光学的に分析したところ、学術上のいくつかの新しい発見をしたそうです。そして、そこから謎とされている犯人調査をしましたが、またいっそう謎が深まったそうです。