出光美術館の俵屋宗達筆「西行物語絵巻」を見て

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3月22日(土)、会社の同僚だったFさんが山口県から上京したのでTさんに声をかけ、3人で合う約束をして丸の内の出光美術館で待ち合わせしました。

 

出光美術館では「西行の仮名」と「西行物語絵巻」の展覧会を開催中でしたので見ることにしました。

 

西行(1118~1190年)は23歳の若さで人の世の無常を感じ、武士を捨て出家します。厳しい修行のなか和歌を詠み、旅をしながら和歌を詠み、西行はその生涯で2000首近い和歌を残したそうです。

 

後の人が西行の和歌を集め山家集として鎌倉時代中期に発行しました。そして、山家集をもとに西行の生涯を記録した「西行物語絵巻」を作りました。

 

西行物語絵巻」の説明文の仮名はよくわからず、翻訳文を読みながら西行の生涯を描いた絵をみました。絵巻は500年後の江戸時代(1630年)にあの風神雷神などを描いた絵師「俵屋宗達」が模写したものでした。

 

出光美術館が所有している俵屋宗達筆の「西行物語絵巻」は全四巻中、第一、第二、第四巻で、第三巻は今回の展示のため宮内庁から借りてきた尾形光琳筆の「西行物語絵巻」だそうです。

 

西行物語絵巻は400年前に描かれた絵とは思えない鮮やかできれいな絵でした。

 

西行は出家する前、御所を守る武士「佐藤義清(のりきよ)」として鳥羽上皇の御所で歌会に招かれました。義清(のりきよ)が詠んだ和歌を上皇は大いに気に入り、褒美として愛用の太刀「朝日丸」を授けました。この場面の一部を模写しブログに載せてみました。
 
【参考】
(1)「俵屋宗達筆 重要文化財 西行物語絵巻」、財団法人 出光美術館、2008年2月23日