映画「ジャイアンツ」の原作のモデルとなった石油成金

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先日、1930年頃のアメリカ東テキサスのオイルラッシュについて調べているうち、ジャイアンツのモデルになった実在の石油成金がいたことを知りました。
映画「ジャイアンツ」にみる石油成金

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東テキサスのオイルラッシュ

yaseta.hateblo.jp1929年の大恐慌の余波でアメリカの大部分が景気低迷している中、東テキサスは石油の発見で好景気で沸き、多くの石油成金を生んでいました。

ジャイアンツ」は原作の小説より映画のほうが有名になりましたが、原作の小説は女性作家「エドナ・ファーバー」が書いたものです。

小説に登場する「ジェット・リンク」は当時、実在した石油成金の一人「グレン・マッカーシー」がモデルと言われています。

グレン・マッカーシーは俗っぽく、けんか早く、金使いが荒く、一匹狼のワイルドキャッターとして財産を築いては失い、最終的には他の石油業者に財産を奪われ、かろうじて、ヒューストンのナイトクラブだけ残りました。

彼が頂点を極めていた頃は200万ドルの飛行機を所有し、そのに小型飛行機中隊を伴い、カナダやメキシコに飛び、ハウスパーティを開いたりして遊びまわったと語られています。

彼は当時、部外者がテキサス人に対して作り上げた基準に近かったので、エドナ・ファーバー女史は最も現実味ある人物として彼をモデルに牧畜業者「ベネディクト」の敵役「ジェット・リンク」をつくったと言われています。

【参考】
オイル・ビジネス リチャード・オコーナー (株)サイマル出版会 1972年