日本では5月末まで新型コロナウイルスの変異株オミクロン株の派生型「BA.2」が100%と感染「第6波」の主流でしたが6月27日までに57.8%に減少し、「BA.5」が33.4%と急増しました。そして「BA.5」は7月7日には新たな波「第7波」になりました。
東京大研究チームによると「BA.5」の感染力は「BA.2」の1.2倍強く、英保健局によると「BA.2」の1.35倍の速さで感染するそうです。
「BA.5」は過去のワクチンや獲得された免疫を回避する能力が上がっており、3回ワクチン未接種者30~60%の10歳代~40歳代や免疫の効果が4月の50%から6月末には37%まで免疫が低下している60歳代以上の高齢者の追加接種やさらなる感染対策が必要といわれています。
重症化になるリスクは大きくないが感染者が増加すれば入院・死亡者も増えると警告しています。
7月7日 国立感染症研究所(読売新聞より)は7月末には国内の1日感染者の半数以上が「BA.5」を占めるようになると推計しました。
米疾病予防センター(CDC)は6月11日の段階で「BA.4」が8.3%、「BA.5」は13.3%と発表しており、7月2日に感染の53%が「BA.5」を占め主流になりました。
欧州疾病予防センター(ECDC)によると2022年6月13日の段階で「BA.4」と「BA.5」が早いペースで増大を続けており、7月初旬には主流になりました。重症化・死亡は低いものの感染者増加に伴い入院患者が増加しています。
ヨーロッパやアメリカは日本より約1カ月早く、感染者の半数以上がBA.5に置き換わり、感染が拡大しています。
【米疾病対策センター(CDC)の7月6日の週の警戒レベル】
2022年7月6日に米疾病対策センター(CDC)は新型コロナウイルス感染10万人当たりの感染者数に対応した警戒レベルを発表しました。(CNN News)
(235ヵ国の感染状況に基づいて毎週更新)
レベル4 軍事衝突やデータ不足などで渡航禁止の国
ハイチ、イラン、モザンピーク、ピーク、ハンガリー等
レベル3 10万人当たり101人を越えた国 (115ヵ国)(高リスクの国)
ドミニカ レベル2 → レベル3 引き上げ
中東クウェート レベル1 → レベル3 引き上げ
スウェーデン、グアテマラ、モロッコ レベル2 → レベル3 引き上げ
レベル2 10万人当たり50人~100人の国(21カ国)
ロシア レベル4 → レベル2 引き下げ
コロンビア、イラク、サウジアラビア レベル1 → レベル2 引き上げ
ヨルダン、レバノン レベル1 → レベル2 引き上げ
マケドニア レベル3 → レベル2 引き下げ
レベル1 10万人当たり49人以下の国(20カ国)
【参考 WHOデータ集計による12カ国の7月初旬の警戒レベル】
本ブログがピックアップした国の10万人当りの1日感染者数より分類した。
米疾病対策センター(CDC)の集計方法と異なるので参考例です。
レベル3 10万人当たり101人を越えた国
ドイツ、イタリア、フランス
レベル1 10万人当たり49人以下の国
イギリス、アメリカ、スペイン、ブラジル、ロシア、インド、韓国、日本
【追記】
CDCの公式 警戒レベルではスウェーデンは7月6日にレベル2 から レベル3引き上げられましたがWHOデータから集計した警戒レベルではレベル1です。
しかし、収集先データによるものなのか集計方法によるものなのか原因を把握できていません。