3月の模写絵「広重の東海道五十三次之内箱根」

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3月は東海道五十三次のなかで最大の難所の箱根です。明治になって、箱根峠は「箱根八里」に歌われたように紀元前200年頃、劉邦が守備した要害の関所「函谷関」にも勝るとも劣らない「天下の険」と言われました。

 

広重の版画と広重が参考にした(模倣した?)と思われる司馬江漢の絵画「箱根」とをミックスして、さらに箱根越えしている大名行列のかわりに商人、箱根神社参りの夫婦、渡世人、足駄がけの侍、虚無僧を描きました。

 

「函谷関」の概要(木曽義仲の首---ブログの参考を参照)
 

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箱根八里             作詞 鳥居 忱(まこと)
                  作曲 滝連太郎
箱根の山は天下の険 函谷関も物ならず
万丈(まんじょう)の山 千仞(せんじん)
前えそびえ 後方(しりえ)にさそう
雲は山をめぐり
霧は谷を閉ざす
昼なお暗き 杉の並木 羊腸の小径は苔なめらか
一夫関に当たるや万夫も開くなし
天下を旅する剛毅の武士(もののふ
大刀腰に足駄(あしだ)がけ 八里の岩根踏み鳴らす
かくこそありしか 往時の武士(もののふ
                   (明治33年)

 

戸塚宿(2月の絵)
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【参考】
(1)広重「東海道五十三次の秘密-発見、その元絵は司馬江漢だった-」、對中如雲、祥伝社、1995.11