2012年頃から現在就航中の70人~90人乗り小型旅客機の引退が始まり、需要が見込まれるということで世界の小型機市場を占めているカナダ、ブラジルに対し、最近、ロシア、中国が参入しました。
日本の三菱重工も市場に食い込もうと「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」の投入を計画し、昨年より、販売などの検討を展開していました。
2008年3月28日の読売新聞によると三菱重工業が小型ジェット旅客機「MRJ」の事業計画にトヨタ自動車、三菱商事、三井物産、住友商事が出資する意向を示し、経済産業省も開発資金を支援する意向を示したので一挙に具体化の方向に動きだしたと伝えました。
MRJを開発・生産する新会社を資本金30億円で4月1日に設立し、事業展開とともに1000億円まで増資する計画が決まったことやスウェーデンの航空メーカー「サーブ」とMRJの整備・修理事業で業務提携の検討に入り、世界の小型ジェット機メーカーと競争する体制がちゃくちゃくと整えつつあります。
今後はアジア、中東、欧米の航空会社からの受注を目指し本格的な活動に入るそうです。
35年前の国産プロペラ旅客機「YS-11」の小型機市場参入失敗の繰り返さないためにエアバスA380やボーイング787で実績のある日本の炭素繊維を採用するなど最新技術により約30%の燃費向上を武器にMRJの採算受注量をクリアさせ、不死鳥のごとく新しく蘇って、世界に羽ばたいて欲しいものです。