定年後の空白感は第3段階目の社会的欲求が満たされないからか

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隠居した三屋清左衛門(藤沢周平の小説)を襲ってきた世間から隔絶されてしまったような自閉的な感情の原因は空白感がでした。

痩田肥利太衛門は定年退職後の生活は日記をつけることと月1回レポートを提出するくらいで、これといった趣味もなく、暇にまかせ、小説ばかり読んでいました。しばらくすると、ときどき、さびしさを感じるようになっていました。

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アメリカの心理学者マズローは人間は誰でも欲求を持っており、その欲求はレベルに応じ、5つの段階に別れていると言っています。
そして、これを欲求5段階説と言いい、その欲求のレベルと質はそれぞれ人によって異なると言っています。

1.生理的欲求
人間が生きていくうえで、必要不可欠の欲求、本能的な欲求で、衣・食・住の欲求。

2.安全欲求
危険から自己を守るという欲求。

3.社会的欲求
集団や社会に帰属、適合したいということや、そこで、愛情、友情を満たしたいという欲求

4.自我の欲求
 他の人から尊敬されたい、認められたい、自分が他人より優れていることを認識したいという欲求

5.自己実現の欲求
自己の向上、能力の向上、自分自身の理想を追求したいと思う欲求

これからは地域社会や集団に参加し、これまでの経験や体得したものを出してわずかでも役に立つように行動を起こし、4や5の欲求を満たしていきたいと思う。