武田信玄の軍師「山本勘助」を主人公にした井上靖の小説「風林火山」をテレビドラマ化したものです。小説は読んでいないので「山本勘助」の人物像についてはほとんど知りませんので、次はどうなるかと興味津々ドラマの展開を見ていました。
軍師と言えば戦争を勝利に導くため、知略・謀略を用い敵を欺き、攪乱させ、自分は直接、手をかけないが、人を殺し、敵を滅ぼす戦略・戦術を編み出します。普通に考えると、山本勘助は頭脳明晰にして心は鬼のように冷たい人であると思ってしまいますが、このドラマでは正直で情熱を持つ魅力的な人物として描かれています。
そして自分の夢である敬愛する武田信玄の天下統一を実現させるため、自分のすべてを投げ出し、ただ一途に夢の実現ため奮闘します。
しかし、今回のドラマでは主人公山本勘助の武田側と同じ視点に立ち、すっかり武田側を応援していました。
いよいよ、ドラマのクライマックス第四回川中島の戦いが始まりました。
鞭声粛々(べんせいしゅくしゅく) 夜河を過(わた)る
暁あかつきに見る 千兵の大牙(たいが)を擁(よう)するを
遺恨(いこん)十年 一剣を磨みがき
流星光底(りゅうせいこうてい)長蛇(ちょうだ)を逸(いっ)す
暁あかつきに見る 千兵の大牙(たいが)を擁(よう)するを
遺恨(いこん)十年 一剣を磨みがき
流星光底(りゅうせいこうてい)長蛇(ちょうだ)を逸(いっ)す
夜が明け霧が晴れるとともに、勘助は前方に上杉の大軍が現れ、きつつきの戦法が見破られたのに気付きました。上杉謙信は信玄の本陣に乗り込み、信玄に向かって切りつけますが信玄は軍配で受け止めます。
謙信と信玄の一騎討ちの絵
山本勘助がどのように武田家に仕官して、軍師となり、歴史に残る功績をあげ、その後どうなったかドラマを通して楽しみながら知ることができました。
藤沢周平著「密謀」を読んで
また、会社に入った頃(1969年~)、忘年会や飲み会で良く先輩や同僚が「武田節」を歌い、私も覚えてその歌詞のを思い出しています。
【武田節】
甲斐の山々 陽に映えて
われ出陣に うれいなし
おのおの馬は 飼いたるや
妻子(つまこ)につつが あらざるや
あらざるや
甲斐の山々 陽に映えて
われ出陣に うれいなし
おのおの馬は 飼いたるや
妻子(つまこ)につつが あらざるや
あらざるや
祖霊(それい)まします この山河
敵にふませて なるものか
人は石垣 人は城
情けは味方 仇(あだ)は敵
仇は敵
敵にふませて なるものか
人は石垣 人は城
情けは味方 仇(あだ)は敵
仇は敵
つつじケ崎の 月さやか
うたげを尽くせ 明日よりは
おのおの京を めざしつつ
雲と興(おこ)れや 武田武士
武田武士
うたげを尽くせ 明日よりは
おのおの京を めざしつつ
雲と興(おこ)れや 武田武士
武田武士