画像の解像度と出力解像度について

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1.画素と解像度について
デジタル画像は画素(ドット、ピクセル)から構成されています。

(1)総画素数
例えば、A4サイズのノートパソコン(297×210mm = 11.7インチ×8.3インチ)の画面が840×590ドットならば総画素数840×590ドット(50万画素)となります。

(2)解像度
プリンタやスキャナーの出力解像度は1インチ(25.4mm)あたりのドット数でdpi(dots per inch)で表現されます。

解像度が72dpiと言われたA4サイズパソコンがありましたが総画素数840×590ドットの50万画素の解像度は72dpiに相当します。(840ドット/11.7インチ=72dpi)


2.画面の総画素数
640×480ドット(30万7千画素、VGA:Video Graphic Arry)
1024×768ドット(76万8千画素、XGA:eXtended Graphic Arry)
1280×1024ドット(131万画素、SXGA:SuoperXGA)
1920×1080ドット(207万画素、ディジタルハイビジョン)
2048×1536ドット(314万画素、300万画素デジカメ)
2400×1800ドット(432万画素、400万画素デジカメ)

3.画素と出力解像度の関係
(1)デジカメ写真の画素数とプリントサイズの目安
300万画素の写真の最大サイズ2048×1536ドットはA4サイズ出力を目安とします。そして、CANON IXY digital 60のユーザーズガイド(*1)を参考にして通常の出力解像度の目安を推算してみました。

A3(410×297mm、16.1×11.7インチ、(*1)ラージ:2592×1944ドット、500万画素)、出力解像度:160dpi

A4(297×210mm、11.7×8.3インチ、(*1)ミドル1:2048×1536ドット、300万画素)、出力解像度:180dpi

2L版(178×127mm、7×5インチ)

L版(127×89mm、5×3.5インチ、(*1)ミドル2:1600×1200ドット、190万画素)、出力解像度:300dpi

CANON IXY digital 60ではこのほかスモール:640×480ドット(30万画素)があるがL版を想定すると出力解像度は120dpiとなる。WEB登録画像に使用できると思います。

(2)写真やグラフィックの印刷は200~300dpi、通常のプリントであれば150~200dpi、Web登録画像は72~150dpiと概略、考えられます。

(3)出力解像度300dpiのプリンタは25.4mm(1インチ)に300の点の印字が可能となります。画像の解像度がプリンタの解像度以上の場合は印字可能オーバーした画素は切り捨てられ、印字することになります。(図1)

(CANON PIXUS プリンタ(*2)の出力解像度は4800dpi~9600dpi、スキャナーの読取解像度は1200dpi~4800dpiと高精細になっていました。)

4.出力サイズと出力解像度の関係
(2)画像解像度が同じで出力サイズを2倍にすれば、大きく印刷されますが、画素数は変わらないため、出力解像度は粗くなりなります。(図2)

(3)出力サイズを変えずに出力解像度を2倍にすれば、同じ印刷用紙の印刷範囲に画素数が2倍になるため、出力解像度が上がります。(図3)

【参考文献】
(*1)CANON IXY digital 60のユーザーズガイド、2006年
(*2)CANON PIXUS プリンタ カタログ、2007年
1.「新パソコン入門」岩波新書石田晴久、(株)岩波書店、2000年11月
2.デジカメ&画像編集テクニック全集、株式会社ローカス、角川書店、2001年11月
3.「Photoshopデジタルフォト基礎レッスン」、(株)シータス、技術評論社、2006年6月