インド映画史上初のアニメ「ハヌマーン」がインドで大ヒット

イメージ 1

日本映画が低迷し、減り続けていた映画館の数が10年前から増加に転じ、2005年の日本映画の製作数は356本でしたが2006年は417本になり、その傾向が顕著になってきているそうです。

 

その理由としてはヒットする日本映画が多くなり、人気が上がってきたことと一ヶ所に6~18個の映画の劇場を集めたシネコンシネマコンプレックス)ができ、客の好みに合う映画が選択し易くなったことが考えられます。
(2007年3月「東部野田線」と「つくばエクスプレス」が交差する「流山おおたかの森」駅前にショッピングセンターができ、中にシネコンができました。また2006年秋につくばエクスプレス柏の葉キャンパス」駅前にショッピングセンター「ららぽーと柏の葉」ができ、中にシネコン「NOVIX」ができました。)

 

しかし、インドは昔から映画の人気は高く、年間製作本数でもアメリカの約1.5倍、日本の約3倍と世界一の映画大国です。

 

2005年の映画製作本数(読売新聞2007.2.2)
1.インド 1041
2.アメリカ 699
3.日本   356
4.中国   260
5.フランス 240

 

映画の撮影所が集まっているボンベイ(現在のムンバイ)は「ハリウッド」になぞらえ「ボリウッド」と呼ばれています。

 

そのボリウッド映画もインドの目覚しい経済成長を受け、最近は得意のITを生かしてアニメや特殊効果映像の製作が急激な増加を見せています。

 

ハリウッドのアニメ・特殊撮影「リズム・アンド・ヒューズ」社がボリウッドに子会社を作り、「ナルニア国物語」や「スーパーマンリターンズ」の一部にインドのコンピュータグラフィック技術を使って特撮しました。

 

インドの「トゥーンズ・アニメーション」社は設立が1999年ですが2Dアニメーション、3Dアニメーション技術を手掛け、アメリカのウォルトディズニー映画やハリウッド映画からイギリス、イタリア、ドイツ、カナダ、韓国と取引する大手アニメーション制作会社に成長しました。

 

4月11日には日本経済新聞が日本のアニメ企画製作会社のディー・エル・イー(DLE)がトゥーンズ・アニメーションと50対50の合弁会社をインドにつくると載っていました。

 

これまで、インドは海外の受注アニメ映画製作をやっていましたがここにきてボリウッド映画史上初めてのアニメ映画「ハヌマーン」を作り、インド国内でヒットをとばしました。

 

ハヌマーンインド神話ヒンドゥー教聖典ラーマーヤナ」に登場する神通力があり、体の大きさを自由に変えたり、空を飛ぶことができる神猿で、西遊記孫悟空のモデルになりました。
ハヌマーン

yaseta.hateblo.jp

その神猿「ハヌマーン」の冒険活劇を描いたアニメ映画ですが12歳以下の子供が3億人もいるインドでヒットすることは日本と比較にならないほど膨大な数です。アニメ大国日本もそのうち追い抜かれるかもしれません。