日本画の先生と息子の遺作

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1月31日8時40分に出た高速バスは山形を通り、10時過ぎには米沢に着いた。KKさん宅に先日、出光美術館から買った花を描いた屏風絵の絵葉書1セットを持っていった。

現在85歳になるKKさんは私が子供のころからお世話になり、尊敬する人です。
50過ぎて、お茶のみ友達に無料で子供のころから成人になるまで習った日本画を教え、ご主人をなくした60歳になって、友達の方からの申し出でお金を受け取るようになりました。
ここ、25年、個展を開いており、値段を手ごろにしているとかで、いつも、完売しているそうです。

私の大学時代、KKさんの息子RKさんは中学生でした。彼が教科書に即興で漫画をすらすら描き込んでいるのを見て、びっくりし、そのうまさにも感心したものでした。

武蔵美術大を出た後、美術の先生してましたが、50歳半ば(平成16年6月)で亡くなってしまいました。退職後、ゆっくり、絵についていろいろ教えてもらおうと思っていましたが、残念でなりません。

KKさんが遺品整理に行ったときは、作品はすべて処分されており、今は実家で即興で描いた、水墨画「お釈迦様の一生」(1.0m×1.0m)とお釈迦さまの守り神2点(1.0m×0.4m)くらいしか残ってないそうです。
お釈迦さまの守り神2点をここに載せます。

“世に疎く一途が故になお悔し“

【訂正】
お釈迦さまの守り神と思っていましたがその後調べたところ、インド神話ヒンズー教聖典に出てくる神で、左が「ラクシュミー」、右が「ハヌマーン」という神と思われます。

ラクシュミーは幸福と美の女神で仏教に伝わり「吉祥天」になったと言われており、ハヌマーンは神猿で、神通力があり、体の大きさを自由に変えたり、空を飛び、インドに仏教の経典を求めて旅した三蔵法師にお供した孫悟空のモデルになりました。