葛飾北斎肉筆画「龍虎」が100年振りに再会

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2月12日、NHKテレビを見ていたら葛飾北斎が晩年に描いた傑作「龍」と「虎」の掛け軸が100年ぶりに出会うという美術上の大発見があったと放送しました。

 

フランスのパリにある国立ギメ東洋美術館所蔵の北斎の「龍図」が東京原宿にある太田記念美術館所蔵の「雨中(うちゅう)の虎」と対になっていることが分かったそうです。

 

ギメ東洋美術館の方は虎と龍の視線があったときはたとえようもない感動だったと語っていました。

 

また、太田記念美術館の副館長の永田生慈氏は掛け軸の生地の模様が全く同じであり、二つの図の署名を見ると北斎が1849年、90歳のとき、死ぬ直前に描いたもので、間違いなく、龍図と虎図は対になっており、貴重なものであると話していました。

 

最後にこの龍虎の図を初めギメ東洋美術館の浮世絵を展示した浮世絵名品展が2月1日~25日の予定で太田記念美術館で開催されていると放送していました。

 

2月6日に津和野の葛飾北斎美術館でみた「月みる虎図」は「雨中の虎」の5年前に描いたようですが、「雨中の虎」のほうが迫力があり、掛け軸の龍虎がにらみあっている映像はいっそう迫力が感じられました。

 

龍虎は実力伯仲した強豪同士が相対して戦うたとえに古今東西使用されています。そんなところから、絵の材料に多く使われているようです。