1月7日(土)のテレビのクイズ番組「世界不思議発見」で今、目覚しく経済成長しているインドを特集していました。
インドの経済成長の特徴のひとつは成功しているITの会社や小売業が多いですが、それを支えているのがインド人の数学能力だといいます。
小学校の教育では掛け算九九以上の、掛け算九九×九九の2桁同士の掛け算を暗記させており、街角の雑貨屋や八百屋でも2桁の掛け算で暗算やってしまうということを実際に取材し見せていました。
インドの占星術も古くから星座の位置や動きを計算して運勢を予測します。子供が生まれると占星術者にその子の120年先までの運勢表を作ってもらたり、結婚や職業選択にも盛んに利用され、生活に深く根ざししています。
その運勢表の表紙に頭が象で胴体が人間の絵がありました。これは「ガネーシャ」という商売繁盛・学問の神様で、幸運を招くと言われ、店や家庭に守り神として絵や像で設置されています。
象神さま「ガネーシャ」はインドでは良識や予知能力を持つと思われている「ねずみ」に乗って商売繁盛や学問の応援をやって、高度成長を推し進めています。
中国では、かつて、毛沢東路線を進めるライバルたちが「改革・開放政策」を推進していた鄧小平を資本主義に走っていると非難したとき「ねずみを捕りさえすれば、黒い猫でも白い猫でもかまわない」といって改革・開放政策を進め今日の高度成長を実現しました。
中国とインドではねずみの解釈の仕方が違いますが、どちらも高度成長を支えているようです。
【参考】
上記の参考書によると、後に鄧小平本人はどういう意図で言ったか覚えてないと言っていました。しかし、このことばは中国国民に圧倒的な支持を受けました。