12月22日の読売新聞にスペイン東部の1億5000万年前の後期ジュラ紀の地層から推定全長37メートル、体重48トンもある恐竜の骨格化石を発見したと伝えていました。
スペイン・テルエルの博物館「ディノポリス」財団の研究チームが1メートル79センチの腕の部分の骨や背骨、頭骨の一部分や歯などの化石を発見したもので、長い首と尾をもつ草食恐竜の新種で「トゥリアサウルス・リオデベンシス」と命名され、アメリカの科学誌「サイエンス」に掲載されたそうです。
37メートル、48トンのトゥリアサウルスは同じ後期ジュラ紀に繁栄したスーパーサウルスの33メートル、40トンより大きいとは驚きです。
発見されたトゥリアサウルスの化石は体の一部分なので復元は難しいと思われます。
スーパーサウルスは1972年最初に化石が発見され、その後も化石がいくつか発見され、スーパーサウルスの名前は1978年頃にマスコミを通じ世界に知られるようになりました。
そして、1994年アメリカワイオミング州ダグラス近郊の発掘地で化石を発見し、ワイオミング恐竜センターの博士にしらせました。化石はスーパーサウルスの化石とわかり、発掘作業を開始し、2001年まで6年間かかり、長さ3メートル、幅20センチの完全な肋骨などが数多く発見しました。さらに5年かけ、組み立て骨格の復元作業を行い2006年4月に完成させました。
そして化石の発見を教えてくれた地主の息子にちなんでスーパーサウルスの愛称を「ジンボ」と呼ぶことにしたのです。
スーパーサウルスは復元された組み立て骨格の中で世界最大の恐竜です。私も9月に幕張で展示されたスーパーサウルスの組み立て骨格を見て、その巨大で迫力のある姿に圧倒されました。
【スーパーサウルスの組み立て骨格の写真】