10月30日は初恋の日

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バレンタインデーやホワイトデーのようにお菓子業者が販売促進のため制定した日は既に定着して、よく知られていますが、最近、知らないうちに毎日が何か特別な日に制定されており、びっくりしたり、なるほどと思うようなことがたびたび起こります。

 

先週見たテレビ番組「思いっきりテレビ」の「きょうは何の日」というコーナーで紹介していましたが、10月26日は「柿の日」に10月30日は「初恋の日」に制定されているそうです。

 

「柿の日」は柿が年々消費が減少しているため危機感を抱いた奈良県五條市西吉野町の西吉野柿を作っているグループが発案し、全国果樹研究連合会カキ部会が制定しました。

 

正岡子規が明治28年の10月26日、奈良に行ったとき「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」と詠んだことから、平成17年10月26日にこの日を「柿の日」と制定しました。

 

「初恋の日」は島崎藤村ゆかりの宿である長野県小諸市の中棚荘が発案し、長野県への観光客の増加を図るため制定しました。

 

1896年(明治29年)、島崎藤村は「文学界」46号に「こひぐさ」の一編として「初恋」を発表しましたが、その「文学界」を出版した日が10月30日だったことから、この日を「初恋の日」と制定しました。

 

初恋              島崎藤村

 

まだあげ初めし前髪の

 

林檎(りんご)のもとに見えしとき

 

前にさしたる花櫛(はなぐし)の

 

花ある君と思ひけり

 

やさしき白き手をのべて

 

林檎をわれにあたへしは

 

薄紅の秋の実に

 

人こひ初めしはじめなり

 

そして、毎年、初恋をテーマとした「初恋はがき大賞」等のイベントを行っているそうです。

 

特別な日を制定したもともとの理由は自然保護や災害や文化の向上などを呼びかけるためと理解していましたが、最近は生産業者の団体や地方の町が商品の消費減少に歯止めをかけるためや町おこしのためなどで制定され、その数が多過ぎて、効果が薄れてきているように思います。

 

以前、私が関心を持った自然保護のための「ギフチョウ発見の日」がありました。

yaseta.hateblo.jp

町おこしでも「初恋の日」など、テーマによっては関心を呼ぶものがあります。

 

初恋は誰でも経験があり、私は遠い昔のほろ苦い青春を思い出しました。そして、学生時代、誰かに教えたもらったズンドコ節(ドリフのズンドコ節の原型)を口ずさんでいました

 

海軍小唄(ズンドコ節)

 

汽車の窓から 手をにぎり 送ってくれた人よりも ホームの陰で 泣いていた 可愛いあの娘が 忘られぬ トコ ズンドコ ズンドコ 

 

花は桜木 人は武士 語ってくれた 人よりも 港のすみで 泣いていた 可愛いあの娘が 目に浮かぶ トコ ズンドコ ズンドコ 

 

元気でいるかと 言う便り 送ってくれた 人よりも 涙のにじむ 筆のあと いとしいあの娘が 忘られぬ トコ ズンドコ ズンドコ