バレンタインデーやホワイトデーのようにお菓子業者が販売促進のため制定した日は既に定着して、よく知られていますが、最近、知らないうちに毎日が何か特別な日に制定されており、びっくりしたり、なるほどと思うようなことがたびたび起こります。
初恋 島崎藤村
まだあげ初めし前髪の
林檎(りんご)のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛(はなぐし)の
花ある君と思ひけり
やさしき白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり
そして、毎年、初恋をテーマとした「初恋はがき大賞」等のイベントを行っているそうです。
特別な日を制定したもともとの理由は自然保護や災害や文化の向上などを呼びかけるためと理解していましたが、最近は生産業者の団体や地方の町が商品の消費減少に歯止めをかけるためや町おこしのためなどで制定され、その数が多過ぎて、効果が薄れてきているように思います。
以前、私が関心を持った自然保護のための「ギフチョウ発見の日」がありました。
町おこしでも「初恋の日」など、テーマによっては関心を呼ぶものがあります。
初恋は誰でも経験があり、私は遠い昔のほろ苦い青春を思い出しました。そして、学生時代、誰かに教えたもらったズンドコ節(ドリフのズンドコ節の原型)を口ずさんでいました
海軍小唄(ズンドコ節)
汽車の窓から 手をにぎり 送ってくれた人よりも ホームの陰で 泣いていた 可愛いあの娘が 忘られぬ トコ ズンドコ ズンドコ
花は桜木 人は武士 語ってくれた 人よりも 港のすみで 泣いていた 可愛いあの娘が 目に浮かぶ トコ ズンドコ ズンドコ
元気でいるかと 言う便り 送ってくれた 人よりも 涙のにじむ 筆のあと いとしいあの娘が 忘られぬ トコ ズンドコ ズンドコ