産業の盛衰

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ひとつ産業が繁栄を続けることはなくいつかは衰えていきます。

私が1969年(昭和44)に石油会社に入った時期は高度成長期にあり、石油・石油化学産業は隆盛を極めていました。

石油は自動車、造船などが大きく伸びており、また、石油化学製品は繊維、家電、ゴム、薬品はじめ、多くの産業の製品になりますので、生産量も倍々ゲームを呈するほどの勢いでした。

しかし、石油は紛争の絶えない中東に多くの油田があり、紛争が起きるたびに原油価格が上がり、打撃を受け、バブル崩壊後は開発途上国の追い上げ、国内市場の縮小などで、かつての繊維産業や鉄鋼産業と同様に勢いはなくなり、業績が低迷する産業になってしまいました。

ひとつの産業は30年たつと衰えが来るような気がします。しかし、その産業が衰えても企業は廃業するわけにいかず、永続していく義務があります。
そのために、立ちはだかる問題や予測される問題の解決のため、種々の対応策、解決策を講じているわけです。

1950年前後から現在までいろいろな産業の盛衰がありましたが、現在、繁栄を誇っているのはどんな産業でしょうか。

繁栄というより、誇れるものとして、ハード面からソフト、文化面に変わってきていると思われます。

たとえば、ゲームソフトに裏打ちされた任天堂ソニーのゲーム機器やアニメ映画やマンガなどは世界でも人気を得ています。