春の花粉は杉の哀れも悲しい涙かもしれません

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3月末から目がかゆくて、目薬をつけているが、ここ数日さらに、かゆくなっています。私の花粉症は秋のブタクサのはずですが、どうやら杉花粉もプラスされたようでがっくりきています。

花粉症を引き起こしているのは杉など木材となる山の木を手入れをせず、伸びるにまかせ、山を荒廃させてしまったのが原因です。

昨年、相続税支払いの関係で税理士と相談していた兄の依頼で、森林組合や税務署に相談しながら杉林の立ち木の計算しました。

約10ヘクタール(30250坪)の「製品となる樹齢60年の山形県の雪の多い山の杉の木の標準評価額」は概略500万円にも満たない価値でした。
実際は現在、30250坪の杉の平均樹齢は19年で、その立ち木の評価額は5万円にも満たない価値でした。

木材に関してほとんど知識はなく、実際の売値はいくらになるかわかりませんがとにかく話にならないほどの木材価格が下落しているということがわかりました。

昭和30年代、木材価格が良い状態のとき、国は率先し、造林拡大していきましたが、その後の輸入木材の流入で木材価格が下落し、森林の経営が成り立っていかなくなっています。

町の高校に全国でも少ない林業科がありますが、現在では入学する人がほとんどいなくなっており、高校の存続も危ぶまれていると役場の勤めている親戚が嘆いていました。

家の山は町の森林組合に委託し、管理してもらっていますが、「とんとんかマイナスなのか」把握していませんが利益がないのは明白です。

花粉症をなくすためにも森林経営をなりたたせるためにも木材価格が早く、適正価格になって欲しいと願うばかりです。

今でも歌えますが、小学校の頃聞いた唱歌「お山の杉の子」は懐かしく、また複雑です。

昔々 その昔 しいの木林のすぐそばに
小さなお山があったとさ あったとさ
丸々坊主の 禿山は いつでもみんなの 笑いもの
「これこれ杉の子 起きなさい」
お日さま にこにこ 声かけた 声かけた

ひい ふう みい よお いつ むう なな 八日 九日 十日たち
にょっきり芽がでる 山の上 山の上
小さな杉の子顔出して 「はいはいお陽さま こんにちは」
これをながめたしいの木は
あっははのあっははと 大笑い 大笑い

「こんなちび助 何になる」 びっくり仰天 杉の子は
思わずお首を ひっこめた ひっこめた
ひっこめながらも 考えた 「何の負けるか今に見ろ」
大きくなって 国のため 
お役にたってみせまする みせまする

ラジオ体操一二三 子供は元気に伸びていく
昔々の禿山は 禿山は
今では立派な杉山だ 誉れの家の子のように
強く 大きく たくましく
しいの木見下す大杉だ 大杉だ

現在、飛び散っている花粉はこうして大きくなっても、価値が認められない杉の哀れも悲しい涙なのかもしれません。