浮世絵師「歌川国政」作「市川鰕蔵(えびぞう)」の暫(しばらく)

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10月初め、都内の駅で「ボストン美術館の浮世絵名品展」開催のポスターを見たとき、すぐに「歌川国政」の浮世絵とわかりました。

 

9月初め、NHKスペシャル「よみがえる浮世絵の日本」“封印が解かれた秘蔵のコレクション”という番組で、この浮世絵「市川鰕蔵の暫」が採りあげられ解説されました。この番組を見たとき、これまでの浮世絵と違った構図に興味がわき、また、写楽の浮世絵と似ており、模写したいと思っていたからです。

 

10月21日に両国の江戸東京博物館で開催されている「ボストン美術館の浮世絵名品展」を見にいきました。

 

5万点もある中の名品のみ159点を展示し、その大多数が日本初公開ということでウィークデイでしたが多くの人が来ていました。

 

明治時代にスポルディング兄弟が収集した浮世絵版画など6500枚をボストン美術館に寄贈しましたが寄贈の条件として多色摺り浮世絵版画の色の劣化を防ぐため、展示・閲覧を制限したことから長い間未公開で保存され、それらは秘蔵のコレクションと言われるようになりました。

 

それらはようやく、一昨年、ボストン美術館と日本の浮世絵研究者が合同で調査を進め、新しい事実が次々とあきらかになり、一部今回の公開に至ったそうです。

 

展示品の中に私が知っている浮世絵が幾つかありました。
東洲斎写楽の「嵐龍蔵の金貸石部金吉」
葛飾北斎富嶽三十六景尾州不二見原」
歌川広重東海道五十三次「丸子 名物茶屋」など

 

ブログの絵は歌川国政の「市川鰕蔵の暫」の模写です。

 

歌舞伎十八番「暫(しばらく)」
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