アジア情勢

次世代無線通信規格5Gのすごさと覇権獲得競争

2007年Apple社のiPhoneが登場したときは世界中が驚きました。 手のひらサイズの携帯電話がコンピュータ機能を持ち、ガジェットまたはウィジットと呼ばれる小さいプログラムをiPhoneにダウンロードすることにより、電話、メール、SNS…

米中貿易戦争! 新冷戦時代へ突入か?

中国は政府による国内企業への過剰な補助金、中国進出の外資企業に技術移転を強要、不正な手段による先進技術の取得、不十分な知的財産権の保護など不均衡貿易で急速に経済成長を遂げ、海外市場シェアを拡大させています。 特にアメリカの対中貿易赤字は年々…

インドで生まれ日本で品格を高めた「吉祥天」

この絵は令和元年6月のカレンダーを作るため、2007年6月14日に描いた仏像の絵に注釈を入れ、再編成したものです。 (下記*1参照)紀元前(BC)2300~BC1800年、インダス文明が興るBC1200年頃バラモン教が興り、自然現象を神格化…

韓国財閥一族と第45代米大統領トランプと130年前のロックフェラーの共通点

2016年12月9日、3分の2以上の234人の賛成で大統領の弾劾訴追案が可決され、これによりパク・クネ(朴槿恵)大統領は職務停止に追い込まれました。 大統領は親友「チェ・スンシル(崔 順実)」が絡む財団などに機密を漏らし、大手財閥に資金提出を呼びか…

中国の古来から伝わる戦略で世界覇権奪取を目指す100年マラソン

2015年9月7日「China2049」(秘密裏に遂行される世界覇権100年戦略)という本を出版した著者のマイケル・ピルズベリーは「中国が野望を隠しながら着々と100年計画を進めており、このまま放置すれば中国人民共和国設立100年目の2049年までにはアメリカに代わ…

日中韓の歴史と考え方の大いなる相違

日中韓の歴史年表 2014(平成26)年7月3日韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は中国に国賓として迎えられました。そして、中国の習近平国家主席は、「侵略の歴史を否定し、歪曲、美化していることを決して許さない、韓国とともに反日共闘を進めよう」と訴えると…

新日鉄と住友金属の合併で世界第2位の巨大鉄鋼メーカー誕生予定。しかし-------。

2009年の粗鋼生産量世界ランキング第4位の新日本製鉄と第19位の住友金属工業は2012年10月をめどに合併するというニュースが報じられた。 合併すれば日本国内の粗鋼生産量も4割に達する巨大鉄鋼メーカーとなり、世界ランキングもかつて日本が技術援助した中国…

浮世絵師「歌川国政」作「市川鰕蔵(えびぞう)」の暫(しばらく)

10月初め、都内の駅で「ボストン美術館の浮世絵名品展」開催のポスターを見たとき、すぐに「歌川国政」の浮世絵とわかりました。 9月初め、NHKスペシャル「よみがえる浮世絵の日本」“封印が解かれた秘蔵のコレクション”という番組で、この浮世絵「市川…

日本の平和路線を認め経済援助を感謝した胡錦濤国家主席

日本の招待に応じ、中国の胡錦濤国家主席が国賓として5月6日~5月10日の予定で来日しています。 中国は近年、高度経済成長が著しく、それに伴うグローバルな課題が浮上してきています。既に、中国に日本企業の多くが進出して製品を製造・販売しており、…

食い違う中国政府とチベット亡命政府のチベット騒乱の報道

3月15日の読売新聞の第一面に中国共産党統制下のメディアである新華社通信の報道として「3月14日に中国チベット自治区の区都ラサで大規模な暴動が発生した」と伝えました。 3月15日から3月19日までの新聞やテレビニュースで報道された一部の現場…

大学内のスカーフ着用解禁はトルコのEU加盟と民主主義を遠ざけるの?

2008年2月8日の読売新聞によるとトルコでは1980年代以降、公的施設でスカーフ着用が禁止されてきましたが大学でイスラム教徒の女子学生がスカーフを被ってしても良いという憲法改正案が、イスラム系与党の公正発展党から提出され、賛成多数で可決…

ヤフーとグーグル2大牙城の日本検索サービス市場に中国の百度(バイドゥ)が参入

Nikkei BP netニュースによると2008年1月23日に中国検索サービス市場最大シェアを持つ「百度」(「Baidu」バイドゥ)が新たに参入したと載っていました。 すっかり、忘れていましたが数年前から中国の新興検索サービス会社「百度(バイドゥ)」が中国…

新風舎の不誠実な自費出版勧誘が招いたトラブルと倒産

2008年1月7日の読売新聞に「自費出版大手の新風舎が民事再生の手続きを申請している。」報道され、1月20日には「予定していた支援企業から支援見合わせの方針が伝えられ、民事再生を断念し、新風舎は破産手続きに移行する見通しになる。」と報道さ…

生態系など環境変化が危惧される中国の巨大プロジェクト「南水北調」

2007年6月のNHKスペシャルの「激流中国 北京の水を確保せよ~しのびよる水危機」や年末の読売新聞の特集記事「中国疾走 五輪前夜」など、中国水不足の深刻さについて、たびたびテレビや新聞で報じられています。 中国の北部や黄河流域は昔から慢性的…

韓国大統領選を制したブルドーザと呼ばれる男「李明博(リ・ミョンバク)」氏

12月19日行われた韓国大統領選は保守系野党、ハンナラ党の前ソウル市長の李明博(リ・ミョンバク)氏(66歳)が当選しました。与党「大統合民主新党」の鄭東泳氏(チョン・ドンヨン)(54歳)は敗れ、10年振りに保守政権が誕生することになりまし…

2000年以上ロングセラーを続ける孔子の言行録「論語」

論語は4世紀後半、朝鮮半島の百済(くだら)から和仁(わに)によって持ち込まれた日本最初の書物と言われています。7世紀に聖徳太子によって作られた十七条の憲法は論語の影響を受けました。論語を中心とした儒学が武士や庶民に触れるようになったのは江…

スリランカフェスティバルを見学して

5月27日スリランカから来られているH大経済学部客員教授HKさんに勧められて東京代々木公園で開催されているスリランカフェスティバルに家内と行きました。 会場入口ではHKさんの他インド経済を研究されているH大教授Eさんとゼミの学生さんも来てお…

日本の新外交方針「自由と繁栄の弧」

12月1日の読売新聞に麻生外相が新外交方針として「自由と繁栄の弧」を打ち出したと伝えました。新聞の内容を要約すると以下になります。 従来の日本外交の基本 1.日米同盟強化 2.中国、韓国、ロシアなど近隣諸国との関係強化 今回、新たに追加された…

鉄鋼運営ゲームで150年前の借りを返した印僑「ラクシミ・ミッタル氏」

会社時代は一時期以外、ほとんど英語を必要としたことはなく、会社を卒業した今となって英語を使うことはないと思っていましたが、H大の客員教授でスリランカから来られたKさんに世界を知るためには英語を勉強したほうが良いというアドバイスがあり、メー…

北朝鮮の初代指導者「金日成(キム・イルソン)」が如何にして権力を握ったか

11月5日(日)の午前1時、「チャングムの誓い」の後、NHKスペシャルの再放送で北朝鮮について放送されました。 第二次大戦後、金日成(キム・イルソン)がどのようにして独裁体制を築いたのかの解説がありました。 北朝鮮の権力闘争は朝鮮戦争集結後…

対北朝鮮制裁と「Youtube」の風刺動画「スーパー・キム」

政府は11日の国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に基づき、乗用車や時計などの「ぜいたく品」24品目の輸出禁止決め、14日の閣議決定を図っていると毎日新聞は伝えてました。 これら「ぜいたく品の輸出禁止」は北朝鮮民衆にはもともと縁のないもので…

印僑がインドの高度成長と世界的ヨガブームを支えています

2000年頃、企業の自前のネットワーク同士をつなぎBtoB(企業間オンラインシステム)当たり前になり、そこに、インターネットを利用したWebシステムが採用され、BtoC(企業と消費者の双方向のシステム)の開発が増加し始めました。 進んだWeb開…

覚醒の巨象「インド」

かつて「ジャパンアズナンバーワン」だった日本の次に「漢江(ハンガン)の奇跡」を生んだ「トラ」の韓国が経済成長を成し遂げ、現在、経済成長を続ける「アジアの工場」である「昇龍」の中国に遅れること数年で「覚醒の巨象」インドや「立ち上がるライオン…

スリランカについての超概略

Kさんにお聞きした後、スリランカ紛争について書いた文を読んでいただき、了解を得て、昨日ブログに登録しました。 また、スリランカの国概要や地理なども教えてただいたので、それと資料を見て超概略まとめました。 【スリランカの超概略】 スリランカはイ…

経済的余裕がスリランカ民族紛争を停止に向わせる

2週間前、H大に行きのバスに乗り合わせた時、大学で見かけた先生が上手な日本語で挨拶し、話かけてこられ、それがきっかけで、話をするようになりました。 その方はスリランカのコロンボ大学からH大に客員教授として来られ、ビジネス経済学や経営学を研究…

無担保無利子で融資するグラミン銀行総裁にノーベル平和賞授与

10月14日(土)の読売新聞に10月13日、2006年のノーベル平和賞は貧困層の生活改善に寄与したとしてバングラデシュのグラミン銀行総裁ムハメド・ユヌス氏(66)と同銀行に対し授与したと載っていました。 誤認から生まれたノーベル賞 yaseta.ha…

北朝鮮の常軌を逸した行動とかつての日本の戦争への道

10月9日北朝鮮が地下核実験を実施したと発表しました。そして、11日午前に2回目の実験を実施したと発表しました。 これに対し、日本、アメリカなど主要国は非難しており、これまで一定の理解を示していた中国、韓国までが遺憾の意を表明しています。 …

謎のミャンマーの首都移転と軍事政権を支援する中国

私の中学時代の1950年後半、現在のミャンマーは国名がビルマで首都はラングーンと習いましたが、天然ガス争奪戦で話題になる最近までミャンマーについてあまり注目したことはありませんでした。中・印・タイ・韓によるミャンマーの天然ガス争奪戦とミャンマ…

中・印・タイ・韓によるミャンマーの天然ガス争奪戦

中国は隣国との合意を待たずに国境線地域のエンルギーなどの資源開発を始め、トラブルを起していますが、急速な経済成長のため、それに伴うエネルギーの消費量の増大で既に不足の兆しを見せているエネルギーの入手先を確保する必要があるからです。 【中国三…

戦後29年間ジャングルで任務遂行した日本の侍「小野田元少尉」

8月28日の読売朝刊の月刊誌「WiLL」10月号の広告内容に小野田寛郎元少尉が寄稿文を載せている見付け、買って、読んでみました。 題名は“靖国参拝を「踏み絵」にするな”です。 内容は富田宮内庁長官のメモを小野田少尉が陸軍中野学校で受けた教育から分…