日本実験棟「きぼう」の一部「船内保管室」を搭載したスペースシャトル打ち上げ成功

イメージ 1

3月11日(日本時間15:53)日本実験棟「きぼう」の一部である船内保管室を搭載し、日本人宇宙飛行士の土井隆雄さん(53歳)が搭乗するスペースシャトルエンデバー」がケネディ宇宙センターから打ち上げられました。

 

日本、アメリカ、ロシア、カナダ、ESA(欧州宇宙機関)など世界15ヶ国が参加し、地上約400キロメートル上空に巨大な有人施設「国際宇宙ステーション(International Space StationISS)」を2010年の完成を目標に建設「国際協力プロジェクト」が進められています。

 

国際宇宙ステーションは地球周回軌道上に浮かび、地球や宇宙を観測し、また、宇宙環境を利用したいろいろな研究や実験を行うための巨大な有人活動施設で、 約90分で地球の周りを一周します。

 

日本はISSに4名が長期間活動できる日本実験棟「きぼう」を建設しますが実験棟組み立て資材は3回のスペースシャトルを打ち上げて運び、日本人宇宙飛行士自らの手で組み立て、起動、検証をおこないます。

 

第1回のミッション(使命)である今回は土井宇宙飛行士が実験用の材料、薬品などを保管する倉庫「船内保管室」建設資材を運び、組み立てます。

 

第2回のミッションは星出宇宙飛行士が「船内実験室」と「ロボットアーム」を運び組み立て、第3回のミッションは若田宇宙飛行士が「船外実験プラットフォーム」と「船外パレット」を運び組み立てる予定です。

 

「きぼう」は「船内実験室」、「船外実験プラットフォーム」という2つの実験スペース、「船内保管室」、「船外パレット」の2つの保管スペース、実験や作業に使用する「ロボットアーム」、「衛星間通信システム」の6つから構成されます。

 

きぼうが完成すれば、宇宙の無重力状態でたんぱく質を結晶化したり、半導体材料の開発、めだかの生物の飼育とその影響など地上では難しい技術の開発や未知の課題の研究が可能になりその成果を期待されます。

 

今回、若田さんは紙製のブーメランを持っていっており、無重力下でどのような飛び方をするか実験すると話しており、どうなるか楽しみです。

 

【追伸】
2月末から休養させていただきましたが再開しますのでよろしくお願いします。

 

 

【参考】
(1)「きぼう搭載したエンデバー」打ち上げ成功、NHKテレビニュース、2008年3月11日
(2)「日本実験棟」きぼう打ち上げ記事、読売新聞、2008年3月12日
(3)「きぼう」日本実験棟、特集記事、宇宙航空研究開発機構JAXA)HP