これで、四十九日の裁判官「薬師如来(やくしにょらい)」も最後の判決により「天上」行きました。他の人でそうでない者は別の世界である「地獄」、「餓鬼」、「畜生」、「修羅」、「人界」のいずれかにいくそうです。
しかし、どの世界にいくか決まらない故人は百カ日の裁判官「観世音菩薩」裁きを待ちます。
しかし、どの世界にいくか決まらない故人は百カ日の裁判官「観世音菩薩」裁きを待ちます。
坊さんのお経に唱和するために渡された経典の中に「無常御和讃」という御詠歌がありました。
1.人のこの世のはかなさは
黄泉路(よみじ)に急ぐ 露の身の
しばし仮寝の旅枕
あわれ常なき世なりけり
黄泉路(よみじ)に急ぐ 露の身の
しばし仮寝の旅枕
あわれ常なき世なりけり
2.昨日の人は今日はなく
逢えば別るる世の習い
夜半の嵐に散る花の
もろきは人の命なり
逢えば別るる世の習い
夜半の嵐に散る花の
もろきは人の命なり
3.遅れ先立つことあれど
行きて帰らぬ旅ぞかし
この身この世に救わずば
いずれの世にか救うべき
行きて帰らぬ旅ぞかし
この身この世に救わずば
いずれの世にか救うべき
義父の回想録「幻の盧溝橋事件」