モーツアルトの曲と安全キャンペーンのスライド

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2006年の今年はモーツアルト生誕250周年に当たり、テレビで記念番組として上級から初心者向けまで数多く、クラシック音楽番組が放映されています。

私はこれまで、クラシック音楽は音楽的に感性のある人でないとクラシック音楽は向かないと思い、ほとんど聞いたことがありませんでした。

しかし、今年は「世界一受けたい授業」や「題名のない音楽会」でモーツアルトの音楽を取り上げ、青島広志先生初め著名な音楽専門家による初心者向けのわかりやすい説明で、なるほどと思い、今後は聞いて見ようという気持ちになりました。

実家にソニー・ファミリークラブのMD世界クラシック音楽体系(60巻)というのがありましたので、先ずは過去に聞いたことのある白鳥の湖ドナウ川のさざなみなど入ったMDをピックアップして聞きました。

私の知っているクラッシック音楽といえば、映画「地獄の黙示録」でワーグナーの「ワルキューレ騎行」を流しながら、攻撃用ヘリコプターを飛ばしているシーンが思い出しますが、これは特別で、それ以外はどなたもご存知のいわゆるホームクラシックでしかも数曲しか知らないということが分かりました。

次に有名な作曲家のMDをピックアップして聞くことにしました。最初はやはりモーツアルトです。
しかし、交響曲第40番ト短調というタイトルを見たとき、どうでも良くなり、嫌になればやめれば良いという気持ちで聞きました。

聞き出したら、どこかで聞いたような曲です。聞いているうち、懐かしく、当時の友人の顔が浮かんできました。

昭和48年か49年だったと思いますが、当時は高度成長の後半で昭和46年頃から全国的に安全や環境問題がクローズアップされ、工場の安全環境室は安全環境の推進キャンペーンのスライドを募集しました。

私の所属していた工場の管理課からも出品することになり、私がテーマ選定と脚本と絵、音楽に詳しいT・NさんがスライドのBGM、詩吟をやっているT・Tさんにナレーターを担当してもらい作成することになりました。

テーマは事故を未然に防ぐための腐食防止に関するもので、そのBGMにT・Nさんが選んでくれたのがモーツアルト交響曲第40番ト短調だったのです。

当時、作成しながら、この曲を嫌になるほど聞きましたが、今の今まで、モーツアルトの曲とは知りませんでした。いかに、これまでクラシック音楽に疎かったことが思い知らされました。

モーツアルト生誕250周年の記念番組や話題のおかげで遅まきながら、クラシック音楽を聴きいて見ようという気持ちになりました。