実家は昭和38年の羽越水害で家や土蔵は壊滅的な被害を受けました。土蔵は火災を想定して、土と粘土で作られており、水に弱く、建物だけでなく品物もほとんど使いものにならなくなり、ほとんど処分しました。
その後、家と土蔵を造り変えましたが、土蔵は物置になっていました。以前から土蔵のガラクタ整理を頼まれていますが、実施していません。
お盆に帰って、時間が空いた日に掃除をしようかと入りましたが、1,2日で掃除できそうもなくすぐ、断念し、先延ばしにしました。
昔の本などないか戸棚をみたら数十冊束なった和紙の本がありました。明治時代、筆で書かれた論語などで文字は難解で読むことができず、あまり興味がありませんでしたが、中に絵のある本がありました。
“絵本太閤記”という幅8センチ縦12センチの豆本で、明治19年12月に出版され、定価は35銭と記されていました。
絵のなかに文が入っていますが、古文なので読解力のないわたしには読めません。この絵本はどの年齢層を対象に描かれた本なのだろうか。
この本に書き込んでいる名前をみると本の持ち主は近所のSSさんの親戚の方のようですが、出版時期と持ち主の年齢にずれがあるのでいつ頃見ていたのかはわかりません。
本は絵が22枚で文章も1頁100から300文字あり、登場人物も絵の中に描かれており、絵本といいながら内容も充実しており、参考になりました。