新型コロナウイルス感染症が発生当初、医療専門家はコロナ感染症に対するワクチンなどの予防薬や治療薬がないと言うものですからは1年余り、パンデミックが起こるたび、我々国民は恐怖におののきました。
そして、2021年前半、コロナウイルス感染症に対するワクチンか開発され、接種が始まり、ワクチンを接種しても新たに感染力の強い変異ウイルスが発生し、第6波、第7波、第8波のパンデミックを引き起こしました。
感染第8波の2023年1月17日の1日感染者13万人をピークに減少に転じ3月末には1万人を下まわるようになりました。 yaseta.hateblo.jp
コロナ発生から3年間経ち、2023年3月末にはワクチン接種率は3億人を超え、国民感染率は27%(累積感染者3,400万人)、免疫獲得者は32%になっています。
日本の免疫獲得者は欧米の60~80%と比べ、まだ低く、専門家はまだ感染が増加すると言っていますが治療薬も出ており、重症・死亡者は大幅に減少しており、なによりも、現役世代の人たちはコロナに対する恐怖より、経済低下による生活不安の恐怖の方が勝るようになってきました。
政府は高齢者・基礎疾患者は引き続きワクチン接種を進め、2023年5月8日をもって法的規制を大幅に緩和し、政府は社会活動を回復させ経済を立て直す政策に大転換することにしたのです。
(私も高齢者として5月17日に6回目のワクチン接種(モデルナ/スパイクバックス株BA.4-5)を受けさせてもらいました。)
そして、ついに、大型連休明けの2023年5月9日から新型コロナウイルス感染症は感染症法の分類を結核やSARSなどの「第2類」から季節性インフルエンザと同じ「第5類」に施行されました。
これまで医療機関や自治体が感染者・重症者・死亡者の人数などを毎日記録、報告する「全数把握」でしたが5月8日を最後に週1回「定点把握」による下記報告に変わりました。
(1)指定された全国5000医療機関が1週間分の感染者数を報告する。
(2)1医療機関当りの1週間の平均感染者数を「定点把握」とする。
(3)インフルエンザ流行基準(参考)
1週間の1医療機関当り感染者 ------- 1人 ------- 流行入り
1週間の1医療機関当り感染者 ------- 10人 ------- 注意報
1週間の1医療機関当り感染者 ------- 30人 ------- 警報
第9波の到来が予想されますので「痩田肥利太衛門残日録その二」でも引き続き感染動向を追ってみることにしました。
2023年5月19日読売新聞に定点把握に移行して初めての第1回の感染状況「新型コロナ定点把握報告」が掲載されましたが、しかし、「1定点医療機関あたりの感染者数」では国内総感染者数で感染動向を分析していた素人の私は初めての方式を理解できませんでした。
そこで、定点把握の1病院当りの感染者数を全国5000医療機関に換算して概略の国内感染者数データを作成して従来通りの感染動向分析方式にすることを検討しました。
具体的には 公表された「1定点医療機関あたりの感染者数」の2022年10月9日から2023年5月8日までの定点把握データを全数把握データに戻し、第1回目の定点把握データを全数把握データに換算することにより、従来相当の国内感染者数データを作成しました。
そして、1週間の国内感染者数データ(図2の青の棒線グラフ値)とこれまでの実績データから換算した1週間の国内感染者数(図2の赤の棒線グラフ値)と比較しました。
結果、概略合っていることがわかりましたので、読売新聞掲載の「新型コロナ定点報告」から痩田の超概略「換算国内1日感染者数推移」を作成し、コロナ感染の動向を見守って行こうと思います。