2022年1月から4月までの感染状況

各国コロナ感染者&ワクチン接種推移表_220428

各国コロナ死亡者&ワクチン接種推移表_220428

日本の新型コロナウイルスの感染流行は感染力の強い変異ウイルスのオミクロン株により2022年1月初旬から急増し、コロナ感染第6波となり、2022年2月初旬には第5波の4倍の10万を越えました。

yaseta.hateblo.jp

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一方、欧米は1万人当たりの感染者数を日本の約4倍をだしながら2022年1月前半に、

1.オミクロン株の流行はピークアウトしたこと

2.ワクチンの追加接種が進んだこと

3.感染・重症化のリスクは高齢者と未接種者に集中していること

から規制を全廃し、社会活動を再開しました。

 

2022年ピーク時の感染者と4月末現在の感染者(1万人当たり)

国         最高値 (人/1万人)   現在値   (人/1万人)

イギリス  1月/前半  23.33  →  4月/後半   3.10

アメリカ  1月/前半  21.57  →  4月/後半   1.44

ドイツ    3月/後半  27.65  →  4月/後半  11.77

スペイン  1月/前半  25.51  →  4月/後半   3.37

イタリア  1月/後半  26.76  →  4月/後半   9.57

フランス  1月/後半  54.74  →  4月/後半  11.90

スウェーデン   1月/後半  31.88  →  4月/後半   0.18

ブラジル  1月/後半   7.22  →  4月/後半   0.60

ロシア    2月/前半  11.75  →  4月/後半   0.61

インド    1月/後半   2.06  →  4月/後半   0.02

韓国      3月/後半  70.52  →  4月/後半  14.52

日本      2月/前半   6.91  →  4月/後半   3.26

世界      1月/前半   4.21  →  4月/後半   0.86

 

2022年ピーク時の死亡者者と4月末現在の死亡者(百万人当たり)

国         最高値 (人/百万人)  現在値   (人/百万人)

イギリス  1月/前半  6.19  →  4月/後半  3.52

アメリカ  1月/前半  7.77  →  4月/後半  1.08

ドイツ    3月/後半  2.93  →  4月/後半  2.02

スペイン  1月/前半  5.43  →  5月/後半  1.83

イタリア  1月/後半  5.83  →  4月/後半  2.28

フランス  1月/後半  4.58  →  4月/後半  1.91

スウェーデン   1月/後半  4.9   →  4月/後半  0.60

ブラジル  1月/後半  3.81  →  4月/後半  0.48

ロシア    2月/前半  5.37  →  4月/後半  1.36

インド    1月/後半  0.71  →  4月/後半  0.11

韓国      3月/後半  6.42  →  4月/後半  2.73

日本      2月/前半  1.80  →  4月/後半  0.36

世界      1月/前半  1.43  →  4月/後半  0.36

 

ワクチン接種状況 

日付      1回目   2回目   3回目

2月8日   80.51   79.31    6.57

2月15日  80.56   79.38   10.32

3月1日   80.67   79.53   20.44

3月14日  80.87   79.63   30.16

3月21日  81.03   79.68   33.42

3月30日  81.28   79.78   40.60

4月17日  81.59   80.19   47.30

4月26日  81.71   80.36   51.53

(3回目以上のワクチン接種はブースター接種 とも言う) 

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日本は2月8日のピークの時でも1万人当たりの感染者数は欧米の4分の1ですが3回目のワクチン接種率6,6%と遅れており、3分の1の都道府県か増加傾向にあるため、まん延防止等重点措置など規制を続けました。

 

政府は全国がほぼ減少に入ったと判断し、3月21日にまん延防止等重点措置をすべて解除して、飲食店での時間や人数制限を段階的に解除しました。

 

1月31日の段階で12歳~50歳の2回目ワクチン接種率は75%を越えており、高齢者の3回目ワクチン接種率も3月21日で33%と徐々に高くなっているのでそのまま減少が続くと思われました。

しかし、社会活動が活発化したためと感染力の強いオミクロン株の変異ウイルスでステルスオミクロンと呼ばれる「BA.2」がオミクロン株を約70%置き換わり、3月末から4月前半にかけ青少年、40代以下、未ワクチン接種者を中心に感染者が増加しました。

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その後、高齢者の3回目ワクチン接種率が47%越えた4月前半から減少に転じたものの4月後半1日感染者4万人で頭打ち状態になっています。

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お隣韓国は人口5,200万人の約87%が2回目ワクチン接種を完了し、63%が3回目接種を終えているとして3月には社会活動を解禁しましたが感染増加が続き、2022年の感染者の最高値は3月/後半で1万人当たり70.52人と日欧米の中でも一番高く4月/後半になっても14.52人と一番多い状態が続いています。

 

特に、3月末の18歳以下の若年層の接種率が15%(日本は12歳~19歳は1月31日75%)と低く、感染者が続出しました。3月24日の1日感染者のうち小児と小中高生は38.9%(重症・死亡率は低いが)となり大きな問題になっています。

 

韓国政府は若年層の感染は低いという考え18歳以下に対するワクチン接種対策をおろそかにしたことが感染拡大につながったと言われています。

 

インドはインド政府の発表どおり集団免疫を獲得したと思われます。

また集団感染獲得政策のスウェーデンは3月/後半から1万人当たり1人を切り、4月/後半には0.18人になっていますので集団免疫を獲得したと思われます。

 

ブラジルや日本の感染者は1万人当たり1人以下ですが日本はまだ拡大する恐れはあり、ブラジルは調査不足で判断できません。

 

【参考】

1.「韓国で新規感染爆増、5人に1人が感染」日韓ビジネスコンサルタント劉 明鎬、NetIB-News、2022.3.29