陰暦令和5年12月小(西暦2024年1月)の太陰太陽暦カレンダー

陰暦令和5年12月の絵

陰暦令和5年12月小のカレンダー

太陰暦の季節のズレを二十四節気で補った太陰太陽暦

太陰太陽暦飛鳥時代に中国から伝来し、江戸時代まで使われました。


太陰暦は月の満ち欠け、すなわち新月から次の新月の前日までの1カ月29・5日を「29日の小の月」または「30日の大の月」を入れて11カ月1年354日として作られました。

太陽暦の1年365日に対し、太陰暦の1年は354日と1年で11日少ないため、日付(季節)にズレが生じてきます。
3年間で33日(太陽暦は1095日、太陰暦は1062日)ズレますので3年に一回、閏(うるう)月(29日または30日)を挿入して1年13カ月(1094日または1095日)となる閏年を設定し太陽暦(1095年)に近づけ調整します。
太陰暦の日付のズレによる季節のズレを補うため、太陽の1年である黄道一周365日を分割した二十四節気の季節などでズレを補正したのが太陰太陽暦なのです。

太陽の黄道一周を冬至春分夏至秋分と4等分した季節を冬、春、夏、秋の四季としました。
そして、四季をそれぞれ6つに分けた二十四節気の季節、さらに二十四節季をそれぞれ3つに分けた七十二候の季節を太陰暦に配置したのです。

太陽の黄道一周1年は12カ月なので二節気で1か月になり、1カ月二節気の前半の節気を節気、後半の「節気」を「中気」としました。
(例:立春は第一節気で正月節と雨水は第二節気で正月中、啓蟄は第三節気で二月節、春分は第四節気で二月中、清明は第四節気で三月節、穀雨は第五節気で三月中  ----)

太陰太陽暦に採用している太陽の黄道一周の1年(二十四節気)と太陽歴1年は同じ365日ですが太陽暦の起点は「西暦1月1日」ですが、太陰太陽暦の起点は西暦2月3日(または2月4日)の第一節気「立春」となります。

太陰暦二十四節気


太陰太陽暦の主体はである月齢よる十二カ月の各月と季節を表す補助の二十四節気など十二カ月の各月から成り立っています。

江戸時代以前の歴史的事件の日付は太陰太陽暦(陰暦・旧が暦)では毎年同じ日付ですが、現代の日付に対応させると毎年日付が変わってしまいます。

元禄十五年も2023年は陰暦(太陰太陽暦)の閏年に当り、閏月(29日)挿入した1年13か月(384日)の年です。
赤穂浪士の討ち入りは陰暦の元禄十五年十二月十四日で西暦に対応させると1703年1月30日となります。
2023年の陰暦十二月十四日は西暦2024年1月24日に当たります。
陰暦は日付がズレますので現在では事件が起きた1月30日(陰暦十二月十四日)が討ち入りの日と固定しています。