1年前までは42.195キロを走るなど、考えてもみなかったが、10月21日、「アクアラインマラソン」を走り、続いて、11月25日の「つくばマラソン」も走ることができ、初心者でも自分に合ったペースを体得すれば、フルマラソンでも走ることができることがわかったのでその経緯を残すことにした。
「アクアラインマラソン」後の疲れも癒えた2週間後の11月3日につくば大学の鍋倉賢治教授主催の4回目の「つくば練習会」で「つくばマラソン」に向けて目標ペースの確認と仕上げ練習およびレースに向けての準備、マナー等のアドバイスがあり、経験の浅い私にとって大きな後押しになった。
仕上げ練習はレベル分けしたグループで「つくばマラソン」コースの一部15kmを走り、楽なペース、もう少し早いペース、終盤はペースアップして目標ペースを再確認した。
「アクアラインマラソン」のコースは坂が4か所あり、特に終盤の3か所の坂はきつく、自分のペースを保つ余裕などまったくなく、止まりそうな脚をひたすら前へ出すことだけで精一杯だった。後日、完走率73.8%という情報からも厳しかったことがわかった。
「つくばマラソン」のコースはフラットで完走率は約96%とつくば練習会で聞いていたので5時間以内で完走できるかもしれないと思ったが、たった1回の実績で判断して良いものかどうか若干の不安があったので「つくば練習会」のアドバイスからペース配分に重点を置き、ペースを維持すれば、結果として5時間以内に完走するという攻略法にした。
「アクアラインマラソン」の結果をみると前半(21.0975km)のぺースが6分40秒/km(9.00km/hr)(2時間20分25秒)、後半(21.0975km)のペースが7分50秒(7.65km/hr)(2時間45分28秒)で後半は1分10秒の大幅ダウンで結果、42.195kmは5時間05分53秒(2時間20分25秒+2時間45分28秒)だった。
この経験を生かし、「つくばマラソン」では前半は普段の練習時、楽に感じるペース6分30秒/km(9.24km/hr)を維持し、21.0975kmを2時間17分8秒で走り、後半のペースダウンをできるだけ50秒以内におさえ、7分20秒/km(8.19km/hr)以内を維持し、後半の21.0975kmを2時間34分43秒以内で走れば、42.195kmのタイムは4時間51分51秒(2時間17分8秒+2時間34分43秒)となるので、結果として5時間切りを目標とした。
出場者は10,978名(男性9,130名、女性1,848名、読売新聞)でランナーはA~Hの8ブロックに振り分けられ、スタートするが私は最後列のHブロックで1,0000番目あたりからスタートしたと思われる。
最前列は9時30分の号砲と共にスタートしたが後に続くランナーは1万人余りおり、我々、最後列がスタートラインを踏んだのは、9分後の9時39分だった。スタートラインを踏むと同時に自分のNike+SportWatchGPSのボタンを押し、ペース、タイム、走行距離等の測定を開始した。
ランナーのタイムはそれぞれシューズに取り付けたタグ(GPS)によって号砲と同時に測定されるグロスタイム(公式タイム)とスタートラインを踏んでから測定されるネットタイム(参考タイム)があり、後日、連絡されるが個人の実力の判断基準となるタイムはネットタイムとなる。
スタート後、Nike+SportWatchGPSを見ながら、ペースが6分30秒/km(9.24km/hr)(ハーフ2時間17分8秒)前後なるように走ろうとするも、ランナーの流れが速く、時計から目を離すと5分20秒(11.24km/hr)(ハーフ1時間52分31秒)~5分40秒(10.60km/hr)(ハーフ1時間59分33秒)で走っていた。このままのペースでは30kmまで持たないと思い、時計をみてはペースを下げるようにした。
5km過ぎから徐々にばらけてきてペースが6分10秒/km(9.74km/hr)(21.0975km、2時間10分6秒)から6分50秒/km(8.78km/hr)(21.0975km、2時間24分10秒)の間に維持できるようになってきた。そして、25km過ぎからペースが徐々に落ちてきたが35km過ぎになってもダウン幅はそれほど大きくなく、6分30秒/km(9.24km/hr)(21.0975km、2時間17分8秒)から7分20秒/km(8.19km/hr)(21.0975km、2時間34分43秒)を保つことができているのでこのままのペースでゴールにたどり着けるかと思いながら走った。
しかし、38kmになり、右脚の腿の筋肉が痛くなり、さらに、ペースが落ちてきた。これ以上ペースダウンさせないように痛さを我慢しながら必死で6分50秒/km(8.78km/hr)(21.0975km、2時間24分10秒)~7分30秒/km(8.00km/hr)(21.0975km、2時間38分14秒)を保った。
つくば大学構内に入って、ゴールまで3km前になると、脚の痛さをまぎらすため、ゴールした安堵感を思い浮かべ、それに集中させて走った。やがて、陸上競技場が近くなり、応援者の人数が増えてきたら、元気がでてきて、脚の痛さが消えてきて、競技場の入口に差し掛かると応援の声援が一段と大きくなるとペースが上がり、歩いている人や遅い人を十数人を抜いてゴールした。
結果、前半21.0975kmはペース6分33秒/km(9.17km/hr)で2時間18分20秒、後半21.0975kmは6分56秒/km(8.19km/hr)で2時間26分55秒、42.195kmのタイムは4時間45分15秒(2時間18分20秒+2時間26分55秒)となり、結果としての目標の4時間51分51秒より、5分36秒短縮し、アクアラインマラソンのネット5時間5分53秒より、20分38秒短縮した。
公式タイム(グロスタイム)は5時間54分50秒で順位は男性別で7,497位/9,130人だった。
体で覚えた自分のペースを適正に配分し、それに見合う目標を設定すれば、達成できることが確認でき、これからマラソンにやっていく上で大きな収穫となった。