2012ちばアクアラインマラソン完走で痩田肥利太衛門の願望終結

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初めてフルマラソンを完走でき、痩田肥利太衛門が、高校時代から50年間、思い続けてきた「人並みの体重・体力を持つ」という思いが達成できたとして記録に残すことにしました。

 

2012年10月21日、11時40分、12km地点、これから待ち受ける未知の地獄「35キロの壁」も忘れ、ただ、フルマラソンを走れる嬉しさをかみしめ、人の波でいっぱいの海原の道「東京湾アクアライン」を走っていました。

 

思えば、ジョギングを始めて1年が過ぎた2012年2月の10kmの浦安シティマラソンを走った頃、長年の願望であり、懸案事項でもあった体力も人並みになったと感じ、70歳までにフルマラソンに挑戦し、タイムに関係なく、完走したならばその願望が解決されたとして区切りをつけることにしました。

 

【東京ベイ浦安シティマラソン
yaseta.hateblo.jp
タイミング良く、ちばアクアマラソン開催の情報を知り、時期尚早と思いましたがフルマラソンを途中棄権しても良いから自分の体力を確認するため、出場しようと決め、4月1日にエントリーしました。

 

フルマラソンに、出場するからには完走したいという欲がでてきて、週2~3回10km~15km走る練習が生活の第一優先事項になりました。しかし、ちばアクアマラソンは抽選なので当選しなければ出場できません。

 

そこで、すべり止めとして、6月末、11月25日開催の申込順の「つくばマラソン大会」にエントリーして出場することにしました。やはり、懸念した通り、2日後の6月25日にアクアマラソンは落選してしまいました。

 

それから1か月後、あきらめていた「ちばアクアマラソン」が二次当選してしまい、気が付いてみたら10月、11月と連続でフルマラソン出場することになりました。

 

今度は新たな問題が出てきました。7月末から気温が高くなり、つらくて20km以上を走ることができません。ハーフマラソンも経験していなく、30km以上走ることに不安になり、フルマラソンの完走を来年の東京マラソンにしようと8月1日にエントリーしました。

 

そして、9月末になっても思うように練習ができず、東京マラソンも落選してしまいました。当面、ちばアクアラインマラソンにかけてみようとつくば9月22日のつくばマラソン練習会、10月8日の山形県南陽市ハーフマラソン、10月13日の荒川30kmマラソンに出場し、攻略法を習い、ハーフと30kmを経験し、フルマラソン完走の可能性を確認することにしました。

 

つくば練習会ではつくば大学の鍋倉賢治准教授からエネルギー切れや失速の原因、きつかった事項のアンケート調査結果、目標とペース配分の決め方など参考になる情報等を得ることができ、ハーフマラソンは順調に行ったものの30kmマラソンでは26kmで6分/kmのペースメーカーに付いていけず、失速してしまうという経験をし、よれよれながらも完走して、自分のペースをおおよそ掴むことができました。

 

そして、本番当日、30kmの経験から6分30秒/kmを保ち、快調でアクアラインを走り切りましたが27km付近からペースが7~8分/kmに大幅に落ちてきました。32kmのほたる野という住宅地の登り坂は歩きませんでしたがさらにペースダウンし、歩くような走りで思うように進みません。平地になっても7~8分/kmのペースで走るのがせいいっぱいでした。

 

38kmあたりの最後の坂を8~9分/kmにペースダウンして何とか上り切りました。そこに給水地点がありました。この時ばかりはボランティアの人を本当にありがたく思い、いただいた冷たい牛乳が渇きをいやしてくれ、そのおいしかったこと、まさに甘露の味でした。

 

足や膝には痛みはないが筋肉が重く、もう、歩くような速さしか出ません。早く、ゴールを踏み、寝転んで、冷たい水を飲みたいことしか頭にありませんでした。

 

ようやく、木更津市に入り、沿道の応援の方々が増えてきました。やがて木更津の市役所がみえてくると元気が出てきて、ゴール100mあたりで少しスピード上げたら、遅いランナーや歩いているランナー10数人を抜いてしまい、そのまま、ゴールしました。

 

ゴールに飛び込んだ後、並んで貰った冷たいスポーツドリンクを飲み、しばらくは寝転んだまま動けませんでした。筋肉痛で歩くのがやっとでしたが幸い、袖ケ浦市に住む友人のUさんが車で迎えにきていただき、風呂に入らせていただき、人心地がつくとフルマラソンを完走した満足感でいっぱいになりました。

 

6月購入したNIKE+SportWatch GPSでランニング中のペースや距離が把握でき、大変、助かりました。また、当日、タイムの発表がなかったので、途中リセットするミスをしましたが、ゴール後、2回分のタイムを加算して、タイムが5時間7分54秒であることがわかりました。

 

後日、正式記録を見るとネットタイムが5時間5分53秒で、グロスタイムは5時間25分28秒でした。13,946人が走り、最後尾の私のKグループがスタート地点を通過するまで20分もかかったこともわかりました。ちなみに完走率は73.8%(完走者1,0296人)、総合順位は6,677位/13,946人、60代順位は16位/46人でした。

 

次は11月25日のつくばマラソンです。アクアラインラソンの数週間前に、Excelでペースとタイム(所要時間)の計算表を作り、シミュレーションしました。ペース6分30/kmで走り切れば4時間38分、7分/kmで4時間55分、また、10kmごとに細かく6分10秒から8分ペースを想定したタイムは4時間40分となったので5時間は切れると思いました。しかし、机上の計算と現実は全く違って足が動かず、つらくなり、タイムなんかどうでも良くなり、とにかく、ゴールすることだけで精一杯になりました。

 

つくばマラソンも制限時間の6時間以内にゴールできれば良しとすることにしました。