

2025年7月仲夏(陰暦六月晩夏)の絵
【令和7年2025年8月】
【陰暦の月 : 閏六月(西暦の月 : 8月)】
(令和7年は閏年で六月に続いて閏六月が挿入され十三か月となる)
【陰暦の季節 : 初秋(西暦の季節 : 晩夏)】
【季節:立秋(第十三節気)】
西暦8月前半 : (立秋)8月7日~8月22日
陰暦七月節 : (立秋)閏六月十四日~閏六月二十九日
日中は厚さのピークを迎えるものの、かすかに涼風が漂い始めるころ。
夏の終わりを告げるひぐらしが鳴き始める。
この日から残暑見舞いになる。
【季節:処暑(第十四節気)】
西暦8月後半 : (処暑)8月23日~9月6日
陰暦七月中 : (処暑)七月一日~七月十五日
暑さがようやく和らぎ始め、稲は実りの時を迎える。
収穫期のこの季節は台風に見舞われることも多く、二百十日を注意日とした。
【女郎花(おみなえし)】
秋ならで たれにあひみぬ をみなえし 契りやおきし 星合の空
【現代語訳】
「女郎花が咲く秋ではないのに、どうしてあなたに会えないのでしょうか。織姫と彦星のように、年に一度の七夕に会うという約束を交わしてしまったのでしょうか。」
【語意】
[秋ならで] 女郎花(おみなえし)が咲く秋でもないのに。季節外れに咲いて誰にも会えない女郎花にたとえている。
[たれにあひみぬ] どうしてあなたに会えないのだろうか。
[袂] たもと。和服の袖の下の部分である「袂」は親しい間柄の象徴として使われている。
[をみなえし] 女郎花。おみなえしは「女性」を象徴するだけでなく、秋に咲く花である。ここでは、自分自身を指している。
藤原定家の拾遺愚草は1216年に成立しているが、457年前の万葉集(759年)や311年前の古今和歌集(905年)にも女郎花を使った似たような和歌がある。
[契り] ちぎり。古文における「契り(ちぎり)」は、主に「約束」という意味を持ちます。特に男女間の恋の約束や、前世からの因縁・宿縁を指す場合もある。
[契りやおきし」 約束をしてしまったのだろうかの意。
[星合の空] 七夕の夜空のこと。織姫と彦星が年に一度だけ会う夜。
【追記】
季節外れに咲いた女郎花が誰にも会えない様子と、年に一度しか会えない織姫と彦星の逢瀬を重ね合わせて、恋しい人に会えない切ない気持ちを詠んでいる。
【鵲(かささぎ)】
ながき夜に はねをならぶる 契りとて 秋待ちたえる かささぎのはし
【現代語訳】
「七夕の夜に翼を並べて寄り添うという約束を交わしたために、秋を待ちわびている織姫と彦星のために、鵲(かささぎ)が架ける橋なのだろうか。」
【語意】
[ながき夜] 夏から秋にかけての夜。
「はねをならぶる 契り」:翼を並べて仲良くするという約束。
[契り] 夫婦や恋人同士の深い契りを表す。織姫と彦星が再会を約束したことを指す。
[秋待ちたえる] 秋を待ちわびている。陰暦7月7日の七夕は立秋の頃なので秋を待つと表現される。
[鵲のはし] 七夕の夜に、織姫と彦星が天の川を渡るために、たくさんの鵲(かささぎ)が翼を並べて架けるという伝説の橋のこと。
【追記】
契りを結んだ恋人が、恋しい人に会えない寂しさを、年に一度の再会をひたすら待ち望む織姫と彦星の姿に重ねて詠んだ歌。