新型コロナウイルスの変異ウイルス「オミクロン株」による第6波は2月8日の国内1日感染者数10万1,286人をピークに減少に転じました。
(一日当たりの新規感染者=1日感染者)
減少が続き、3月21日に国内1日感染者数(以下7日移動平均)4万6,204人まで減少しました。そして3月21日にまん延防止等重点措置を解除しました。
しかし、このころからオミクロン株がさらに変異したBA.2よる感染が顕著になり、制限解除後の5日後の3月26日7,289人の1日感染者を境に感染が拡大してきます。
2回目ワクチン接種後を終えた高齢者は80%を越えました。しかし、5カ月以上経過し、免疫効果低下している高齢者は多くおり、3回目接種率の接種率が10%未満と上がらないため、高齢者の感染が拡大すると思われました。
しかし、高齢者や中高年の感染率の増加はそれほどなく、オミクロン株の変異株(亜種)BA.2は若い世代、特にこれまでにない子どもに感染を拡大していきました。
そして、20歳代、12歳~19歳の2回目ワクチン接種率が70%越えた4月14日に国内1日感染者4万9,971人をピークに減少に転じ、5月6日の2万4,384人まで減少しましました。
しかし、減少とともに全人口の国内ワクチン接種率80%を越え、安心感とゴールデンウイークを迎えたこともあり、5月6日の2万4,384人から再び、増加に転じ、5月14日の3万9,978人まで増加し、ここをピークに減少に転じました。
2022年6月13日の一日の国内感染者の7日移動平均は1万4,545人まで減少しました。
6月13日の一日の国内感染者の生データは7,956人で1万人を下回まわったのは1月11日以来と読売新聞は伝えています。
感染状況をまとめ
感染者数の7日移動平均値
2月 8日 10万1,286人 ピーク、オミクロン株
3月21日 4万6,204人 まん延防止等重点措置解除
3月26日 7,289人 最低減少
4月14日 4万9,971人 ピーク、BA.2、まん延防止等重要措置解除など影響
5月 6日 2万4,384人 最低減少
5月14日 3万9,978人 ピーク、ゴールデンウイークなど影響
6月13日 1万4,545人 減少中
感染者数の政府報告値
6月13日 7,956人 生データ
政府は6月10日から外国人観光客の受け入れをおよそ2年ぶりに再開しました。
ただし、添乗員付きツアー客限定です。
中国のように徹底したゼロコロナ対策を実施しても感染を抑えるのが難しいところをみると外国人観光客を前面受入れできる安全圏というものはなく、常にリスクはあるものとして、国内感染者数による判断だけではなく、ワクチンの3回目、4回目の接種率と医療体制と社会・個人の対策などを勘案した総合的な判断しかないと思われます。