四天王像のうちの広目天と多聞天の絵

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東大寺戒壇堂にある四天王像、持国天(じこくてん)、増長天(ぞちょうてん)、広目天(こうもくてん)、多聞天(たもんてん)のうち十数年前描いた広目天多聞天の絵を載せてみました。

四天王は本尊の四方に立たち、本尊の守護神です。

広目天は広く世間を見ること、つまりおおらかな心で視野を広げ、正しい知識を得て無量の寿命を得ることから無病息災の仏でもあります。

多聞天広目天と似ており、多くのことを聞いて学ぶ、つまり多くの知恵を得て、自ら利益を得るとともに他人にも利益を分かちともに喜ぶ、この心が徳になりとなり、財をさらに生むということで財宝授与の仏でもあります。

四天王は仏界でいう方位の識別により肌の色が異なるそです。東方の持国天は青色、南方の増長天は赤色、西方の広目天は白色、北方の多聞天は黒色の肌となるそうです。

持国天増長天は次回載せます。

【参考】
魅惑の仏像6「奈良東大寺 四天王」毎日新聞社、昭和61年8月