厚生労働省ホームページ2020年5月22日版のWHOデータ(5月21日)によるとこれまでの新型コロナウイルスの感染者は196カ国で505万3383人、死亡者は33万1599人となっています。(参考(1))
日中韓・欧州・アメリカの中で1日感染者数が最も多いの国はアメリカで
5月22日現在の1日感染者は2万6,181人、1日死亡者1,488人、次いで
イギリスの1日感染者は2,615人、1日死亡者338人、ちなみに
日本の1日感染者は89人、1日死亡者19人となっています。
上記WHOの日本のデータに対応する読売新聞報道の国内データは5月21日として1日感染者は41人、1日死亡者15人(参考(3))となっています。
この違いは集計時間(WHO 12:00am、読売10:00 pm)のズレの差と思われます。
欧州・アメリカは感染者数、死亡者数は減少しておりますが日本と比べると高い値になっていますがそれぞれの国の解除基準の下に日本より早く都市封鎖や外出禁止令の解除に踏み切っています。
都市封鎖や外出禁止令の地域ごと・段階的解除の開始日
スペイン 5/4建設業、製造業、予約制店舗、散歩許可
イタリア 5/4建設・製造業再開、一部地域の書店とアパレル店再開、
英国 5/15一部店舗の営業再開
ドイツ 4/20、飲食店除く800平方m以下の店舗営業再開
フランス 5/11飲食店除く店舗営業再開許可
ベルギー 5/4店舗の営業再開
オランダ 5/11
スイス 4/27、 5/11、6/8、 3段階
ポルトガル 5/4、 5/18、 6/1、 3段階
スウェーデン 外出制限無し(注意喚起のみ)
オーストリア 5/1商店営業再開
アメリカ 5/19に地域ごとに経済活動再開
韓国 5/5一斉解除
中国 4/8武漢市都市封鎖解除など全面解除
日本は連休明けから日本の新型コロナウイルス感染者数は減少に転じ、5月14日に39の県に対し、緊急事態宣言を解除し、大阪、京都、兵庫の2府1県についても解除基準がクリアされているとして5月21日に解除され、残る首都圏1都3県は5月26日に判断するとしています。
日本は各国のような外出禁止令ではなく、要請するという緩い対策を行ってきて感染者数、死亡者数も低く抑えることができています。
海外では日本のPCR検査件数は韓国や欧米の100分の1~1000分の1と極端に低く、また、政府の生ぬるいコロナ対策にもかかわらず、死亡者が1000人以下に抑えられてことを奇妙に思っており、不可解であると言っています。
日本ではハグする習慣がないことやマスクをつける習慣があることなど理由を挙げていますがそれだけでないと思われ、専門家も国民もわからなく、終息後の検証課題になっているようです。
外出禁止令を実施した欧米各国の1日感染者数は4/18~5/22の間でピークに達し、感染者数は高い値ですが減少に向かい、死亡者も減少しています。
一方、スウェーデンは医療体制を整備しており、政府は国民が納得しているとして外出禁止令また外出制限をしませんでした。そのためか、4/18~5/22の間も1日感染者数は400~700人の幅で増減を繰り返しており、5月22日になってもまだ減少に転じているとは言えません。
(1日死亡者数は100人から40人程度まで減少しているようです。)
感染者数の減少が遅れている状況は予期されたこととしてスウェーデン政府も国民も受け止め、コロナウイルスとともに生きていくという福祉国家の姿勢なのでしょうか。
【参考】
(1)「新型コロナウイルス感染症の現在の状況-4.国外の発生状況について-」、厚生労働省HP(WHOなど海外の国・地域の政府公式発表に基づく)、2020/3/5~5/22 12:00am
(2)「主な国・地域での新型コロナウイルスの感染状況」、読売新聞、2020/1/29~5/23 10:00 pm 日本は前日の値(WHO・各国の集計発表期日、時間は異なる)
(3)「国内の新型コロナウイルスの感染者」読売新聞、2020/3/5~5/23 10:00 pm、前日の値