新型肺炎感染者数推移グラフと収束見通し(2020年3月7日現在)

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新型コロナウイルス感染者数累積推移

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新型コロナウイルス感染者数推移

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一日当たりの感染者数推移

2019年12月、東京都と同じ1100万人の人口を持つ、中国湖南省武漢市で新型コロナウイルス感染者が発生しました。

2020年明けから徐々に増加し、1月23日493人と急激な増加の兆し見え始めたところで、武漢市は外部との交通を遮断し、封鎖しました。

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中国武漢新型コロナウイルス感染者数

しかし、感染者は2月21日には4万5660人と急激に増加し、やがて日本、韓国など世界中に拡散してしまいました。3月5日現在、中国全土の感染者数は8万409人に達しています。

3月5日現在、日本の半分以上の都道府県に拡散し、クルーズ船での感染者696人を除くと359人になり、増え続けています。

 

国は感染者の増加をゆるやかにしながら収束させるための拡大防止策を次々と発表しています。

①不要不急の集合・外出を控えるよう要請

②マスクの装着、手払い、うがいなどの各自の予防対策の要請

③検査環境・体制を緊急に増加・整備

④小中高学校の一斉休暇

⑤中国・韓国から入国の際14日間国内待機を要請する

 

それでも、3月5日は1日31人でしたが3月6日には57人と増加しました。連日、新聞・テレビで感染者の増加が報道されると、これから急激に増加して国内が混乱に陥るのではないかと不安がよぎります。

そこで、不安解消のため、いつごろ増加のピークを迎え、感染者が減少に転じるのか自分なりに探ってみることにしました。

 

読売新聞が1月末から載せている「主な国・地域での新型コロナウイルスの感染状況」の1月29日~3月6日までの日本・中国・韓国の感染者数データから【グラフ-1】「日本・韓国・中国新型コロナウイルス感染者数推移」と日本国内の【グラフ-2】「新型コロナウイルスの一日当たりの感染者数推移」を作成しました。

【グラフ-1】を見ると韓国の感染者は大幅増加中なのでどうなるかわかりませんが中国の累積感染者は2月末から3月6日かけてピークに達していると見られ、いずれ、感染者数は減少に向かうと思われます。

【グラフ-2】により日本の累計感染者は3月6日416人(3月5日より57人増)で、ここ3日間は1日当たり30人から60人と増加しています。そこで、1月31日~3月6日まで1日当たりの感染者数から最小二乗法で計算した3月5迄の近似直線と3月6日迄の近似直線を作成し、【グラフ-2】にプロットしました。

 

3月5迄の近似直線の傾きは0.95、3月6日迄の近似直線の傾きは1.14と感染者増加にありますが1.14以下の傾き(感染速度)であれば、【グラフ-2】に示すように緩やかな増加であると考えられます。

これから先、1日当たりの感染者を60人以下に抑え、傾き(感染速度)を0(増加が止まる)のピークに持っていき、さらに傾きをマイナスに転じさせることができれば、収束に向かうことになります。

 

感染者がこれ以上増加せず、60人以下で抑えられる日が少なくとも3月12日から3月16日まで続けば傾きは0になります。ぜひこのあたりまでに来てほしいと願うばかりです。

 

【参考】

1.「主な国・地域での新型コロナウイルスの感染状況」、WHOや各政府の発表など、読売新聞、2020/1/29~3/6

2.「中国本土の新型肺炎感染者数推移1/16~1/29」、中国政府発表、読売新聞、2020/1/30

3.「武漢市の新型コロナウイルス感染者数の推移1/23~2/20」、湖北省衛生健康委員会、読売新聞、2020/2/23